前夜
明日、7年ぶりのレコ発をする。
きっと、ライブ中は時間を気にしてしまって、あまり喋れないと思うから、ここにとりあえず伝えたいことを残しておく。
ライブ中のMCで伝えられることなんて、本当に気持ちの20%くらいだ。それならば、120%の気持ちを込めて歌を歌った方が伝わる。だから、多分だけど明日はMCをほぼやらないと思う。
MC中のたかだか、5分にも満たない時間で、これまでの人生と葛藤を話し切ることは不可能だし、みんな音楽を聞きに来たんだから、講演会やスピーチじゃなくて、あくまでライブでありたい。
今日まで散々、自分の人生を赤裸々に私小説やブログで綴って来たので、今さらここに書くことすら正直ないのだけれど、ひとつだけ。
今、確かに僕は新たな人生の1ページを刻んでいる。それがレコ発の前日だからとか、7年ぶりのハイライトだからとかは、本当はどうでもよくて。
それよりも、どうでもいいような日常にこそ真の価値が潜んでいるのかもしれないと、今更になって気付いた。
結局、いくら大々的に告知したって、その日はたった一日の数時間。次の日にはまた、日常がやって来る。
だから、本当は「その日」自体が大切な訳じゃなくて、続いていく「これから」が大切なんじゃないだろうか。
そんな日常を繋いだ先に、「その日」があって、そこから続く道を振り返れば、「あの日」がある。
「あの日」とは、本当は固有名詞ではない。
それは、もちろん人によって違うし、同じ人間にとっても時と場合によって姿形を変え続ける。
That。形容詞。
誰もがそれぞれの「あの日」を思い描き、今を噛み締める。
そんな日になればいいと思う。
ほら、今だって。
「あの日」は生まれている。


2025年2月22日(土)
@寺田町Fireloop
『あの日のつづき』
出演
逃げた魚-band set-
アラレループ(埼玉)
篠塚将行(それでも世界が続くなら)
モケーレムベンベ
open 18:30 start 19:00
ticket ¥2,500+1D
有料配信¥1,500
https://twitcasting.tv/fireloop_info/shopcart/356814
チケット取り置き
https://nigetasakana.crayonsite.com/p/2/