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不可能大学入試改革

 文系科目、理系科目とありますが学校教育以外の科目を追加します。趣味の世界を受験の世界に持ってきます。ここでは「ゲーム」です。

 まずは具体的ゲーム科目。例えば「ファイナルファンタジー7」について5000文字で論述、マップ上のどこにどういったモンスターが出現するのかの短答形式などが面白いです。登場人物の生い立ちの論述、ゲーム上では出現しない敵(ステータス、どういった攻撃を何%で行うのか、HP50%以下で追加される攻撃パターンなどの明示)をどう攻略するのかの論述など戦略思考の問題も考えられます。攻撃力150で防御力100のキャラに6000ダメージを与える。そして苦手属性の場合はダメージの×1.7倍など基本データを提示し計算を進めながらターンを考えます。敵の攻撃パターンの確率を基に樹形図で示しながら最短攻略を示す、長期戦の流れを示すなど個々により内容が違うのも良いです。物語の続きを論述させるのも、創造性を測れます。首尾一貫しているのか、論理的整合性が取れているのかが重要視されます。選択可能なゲームは無限にするのではなく世界売上枚数、ダウンロード数が多いソフトにします。こちらは受験生への対策のため事前に発表します。

 次に創造性ゲーム科目。物語を10000文字で書いてもらいます。科目の統一性を保つためにお題が与えられます。例えば「一箇所は感動を入れる話」「冬にプレイしたくなる話」などです。また、ジャンルは試験で初めて提示されますので事前準備がそこまで出来ません。「ファンタジー」「ホラー」「ミステリー」など主要なジャンルとします。こちらは具体的ゲーム科目が事前準備がある程度できる反面、その場での思考力、想像力、創造性を重視します。


 古典・漢文・英語を必死に勉強していれば褒められます。子供が机に向かって源氏物語・枕草子を解釈していれば微笑ましく、英語の勉強をしていれば将来の役に立つと声援を送ります。現代文と新書、文庫にも差があるように感じます。もちろん現代文のほうが喜ばれます。カテゴリー別に考えてしまう傾向が強いので、内容が低俗な英文でも「英語」ならば高尚さを帯びます。「偽物の商品を買わされて、すぐに壊れ、残念だったね」という本当に勉強になるのかと疑いたくなる文章でも、それが「英語」と捉えられるだけで「ゲーム」よりも格式が高くなります。(この英文内容はある大学の過去問からです)このような英文を解いて喜ばれる風潮よりも、例えば三國無双のキャラ、戦いの名前、戦術などを極めた子供を褒めてあげてほしいです。

 「ゲーム」が嫌われる理由は、数値化することが難しいからだと思います。いわゆる勉強科目は数値化出来ます。テストの点数、模試の点数です。順位もわかり、順位が高ければ優越感を味わえます。しかし、ゲームは脳で世界観を構築する能力の手助けをしますが、それを客観的に測ることは難しいです。簡単に見えないからこそ貴重だと言えます。物事の捉え方は人それぞれですが、ゲームの世界観を何か一つ完璧に持っていますと、何かしらわからないことがあった場合、そのゲームの世界観と照らし合わせて考察することができます。つまり、具体化です。世の中のシステムがわからない場合、ゲームの世界では何かなと結びつけようとし、それが結びついた瞬間理解が深まります。ゲームをたくさん行うことによって脳内に沢山の世界(一種の外国)を創り出し理解の旅に出ると言えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ナイジェリアチンパン
バナナを購入したいと思います。メロンも食べてみたいです。