大人の原稿執筆パック一夜漬けプランで原稿してみた
湯河原にある「THE RYOKAN TOKYO: 湯河原」の大人の原稿執筆パック一夜漬けプラン(一泊)に、字書き腐女子が行ってきました。
結論、
▼ノートPCでの文字書き作業はかなり捗った!
▼ごはんもおいしいし温泉もなめらか!
▼自分で快適な環境にできるよう多少準備は必要!
ということでお金に余裕さえあればぜひまた利用したいと思うほどには、私は作業がめちゃくちゃ捗りました(おかげで新刊出ました)
ただし旅館はあくまで旅館。ワーキングスペースではないので、作業環境多少自分で準備をしていく必要はあると思います(おすすめは荷物多くなっても「部屋着持参」)
Yogiboのクッションがあるとは言えど床に座っての作業には不安もありましたが、自分でクッションの形をある程度変えられたので案外すぐに馴染んで問題なく作業できたのは良かったです。足したり抜いたりしながら調整すれば、脚も伸ばせて尻も腰もそんなに痛くなりませんでした。
原稿するしかないという環境に身を置くというのは思った以上に捗るというのが今回の旅の発見です。原稿さえしていれば、食事は自動的に出てくるし風呂も好きなタイミングで入れるしで実に快適。
とはいえ、ある程度プロットをまとめておくとか、執筆内容の方向性を事前に決めておき「あとはひたすら書くのみ」というターンに入った時に利用するのが一番最適な気がします。やっぱり目に見える成果物として「これくらい書けた!」というのが見えた方が、行った甲斐があるような気がするので。
以下、詳細という名の旅のレポートです。
▼持ち物
・自前のノートPC(貸出ありと記載がありましたが一応充電コード類も)
・鼻炎持ちなので保湿の箱ティッシュ
・前々日にGUのセールで買った部屋着(スウェット上下)
・スキンケア用品(5枚入りのフェイスマスクなど)
・メイク道具(旅館から出ないので軽い感じで)
▼1日目
旅気分を盛り上げるため、新宿からロマンスカーに乗り小田原へ。
湯河原駅は、新宿からだと小田原駅で乗り換えるのが楽です。小田原駅周辺も、観光地なので栄えているため途中下車。
午前中のうちに出発して、お昼は小田原のお蕎麦屋さん「そば処 橋本」で桜えび天ざるをいただきました。
桜えびがふんわりサクサクだし、お蕎麦も盛りが多くてつるんとしてて、とても美味しかったです。余裕があれば生しらすとかあじも食べたった……。
※ただしこの後お宿でいただく夕食が、原稿パックの場合(日替わりだそうですが)揚げ物がメインのようなので、連続揚げ物を避けたい人は海鮮丼とか召し上がってください!
食後は腹ごなしがてら駅前散策。地下街にある和菓子屋「菜の花」で小田原うさぎというバター入りどら焼きを購入したりなど。
原稿執筆パックはチェックインが16時とゆっくりめなので、小田原の某カフェで少し原稿。その後、湯河原駅へ。
15時45分頃に湯河原駅からは無料送迎車(予約時に利用有無を聞かれます)で旅館に向かいます。車には「湯河原チルアウト」ステッカーが貼ってあるのでタクシー乗り場の近くでぼーっとしていてもすぐ分かりました。旅館までは10分かからない程度。山の中をぐにぐに登って進みます。
「The Ryokan Tokyo YUGAWARA」到着です。
内装は外国から見た日本のイメージを集めた感じ。ドミトリールームもあり、がっちりかっちり温泉旅館というよりは、気軽なホステル旅館といった使い心地。
着いてすぐ館内の案内があり、食事の時間などを決めます。Twitterでも公開されているこちらの用紙に時間を記入してもらいました。
浴衣もここで選んでお部屋まで持ってきます。サイズ別にいくつか用意されているのでお好みの色味をチョイスできます。
なお、館内移動は全て階段です。マジか。と、思いましたが半階で1フロアなので、普段はエレベーター乗りまくりな体力なし女でも全然苦にならなかったです。
原稿執筆プランでは和室利用となります。今回は8畳和室を利用させてもらいました。
2人で使うなら十分な広さで、お部屋にもYogiboのクッションが。照明が控えめなので、お部屋でPC以外の作業をするならば、卓上ライトが必要だと思います(執筆パックではレンタル可だそうです)あとテーブルも小さめですが、これも変更可能ではあるようです。
和テイスト溢れるお部屋。ちなみにお布団は自分で敷くスタイルです。好きなだけ作業していられるので、かえってありがたい……。
お部屋にはティファールの電子ケトルとお茶パックが用意されています(なおパックはたしか1回分のみ)
また小さめの冷蔵庫には、ウェルカム一口チョコが入っていました!うれしい!なお、この冷蔵庫はご自由にご利用くださいとのこと。ありがたく持参した牛乳と小田原うさぎを入れさせてもらいました。
歯ブラシなどの一般的なアメニティとドライヤーもありますし、2口の電源コードもそこまで長くないものですが用意されていました(引き出しか何かの中に入ってたかと)とはいえ寝る直前までスマフォ触りたい!という方はモバイルバッテリーを持ってくなどした方がいいかも。
今回私は、館内に併設されている「gensen cafe」で主に執筆していました。お部屋もいいのですが、カフェの方がテーブルも広くコーヒーも注文しやすいので、滞在中の執筆は全てカフェで行いました。
併設というかエントランスのすぐとなりがカフェスペースなので、お部屋からもアクセスは楽々。
カフェは公共スペースなので、浴衣だと全力ではくつろげない気がして持参した部屋着に着替えました。これが、この旅いちばんの正解だった気がします。着崩れの心配もなく、外出着でもないので気楽に過ごせて快適。執筆パックで行く方みなさんには部屋着持参をおすすめしたい。
もちろん、カフェにもYogiboのクッション。
私はこういった↓ちょっとだけソファ感が増すタイプのを陣取ってました。
カフェは↑上のクッションが置いてある大広間部分と、薄い布で区切られた半個室のようになっている部分とがありました。より人目を気にせず集中したい方には、半個室がいいかもしれません。
普段、自宅以外だとドトールの椅子とテーブルじゃないと集中できない!というくらい高さとかテーブルとの距離とか気にするタイプなので、行く前は集中して作業できるかな?と不安でしたが、ぜーんぜん大丈夫でした。
Yogiboは結構形が変わることもあり、思ったよりカスタマイズ可能。↑の画像の白いクッション部分はずらしたりもできたので、自分に合うちょうどいい高さや距離感にわりとがしがし動かせます。足を伸ばすこともできて楽チン。
またコーヒーもお願いすると持ち手のでっかいたっぷり入るマグ↑に入れてくれるので、がぶ飲み族としてはとてもありがたい。砂糖やミルクと共にトレイに乗せてスタッフさんがテーブルまで運んできてくれます。オーダーはバーカウンターでスタッフさんにお願いする方式。アイスコーヒーも可です。
こんな感じでひたすら作業。
カフェ内にあるグレーの膝掛け↑はカゴに入っていて自由に借りられるので、ちょっと肌寒いとか高さ調節に便利。大判のもので使い勝手よかったです。
またカフェでは薄く洋楽のBGMが流れているので、音に敏感な方は耳栓やイヤホン持参をおすすめします。
ひたすら作業しまくっていると、夕食の時間に。原稿執筆パックは、「gensen cafe」で食事をとります。時間になるとカフェで作業し続けていても、スタッフさんがお食事お持ちしてよろしいですかと声をかけてくださいました。
カラッと揚がったとんかつに、ごはん味噌汁サラダとお漬物のセットです!
とんかつは衣がサクッと薄く軽めの食感。お肉も柔らかくジューシーでおいしいです。ごはんも(わりとよく食べる)女性にはちょうどいいくらいの盛りで、ぺろりといただいてしまいました。執筆で疲れた身体に栄養がしみるーー。
湯河原手絞りみかんジュースなる非常に美味しそうなドリンクのほか、アルコールの用意もあります。クラフトビールも4種類ほどから選べて、しかもハーフサイズからいただけるとのことなので、執筆旅ではありますが1杯だけいただきました……。おいしかった……。
カフェは23時まで利用可能とのことでしたが、入浴可能時間が23時までなので食後もコーヒーをいただきつつ少し執筆したら、切り上げていったんお部屋へ。ポットコーヒーは21時までにとのことなので、このタイミングでお願いしました。大きめのポットにたっぷり淹れてくれます!
お部屋に用意してあるタオルなどを持って浴衣に着替えて大浴場へゴー。露天風呂はありませんし、何種類もお風呂があるわけでもないですが、肌へのあたりがやわらかい温泉の浸かり心地は最高でした……。執筆で凝り固まった身体がほぐれるーー。
女湯はシャンプーやコンディショナー、メイク落としなど一通り揃ってました。ただそんなに広いお風呂ではないので、他のお客さんと被ってしまうと、人によっては若干気まずいかもしれません。
お水も大浴場の手前に設置してあり自由に飲むことができます。カットレモンが入っていて、さわやかなお味。
お風呂上がりはポットからコーヒーを注ぎ、買っておいた小田原うさぎを食べつつ、また執筆。さすがにカフェインとりすぎかということで、コーヒーに牛乳を入れてみたりする欺瞞をぶちかます。
なお、最近お夜食のご用意も始まったそうです(知らずに行ってしまった)
とはいえ私は睡魔に襲われつつあったので、深夜までの作業はせず早々にお布団を敷き眠りの世界へ……。この時点で目標の5割は達成できていたので、まぁよかろうという油断も手伝い即座に入眠。
▼二日目
ご飯の前に、せっかくなので朝風呂へ。大浴場は窓が大きいので、朝の日差しの中入るお風呂も気持ちがいいです。
朝ごはんは、前夜と同じくカフェ内でいただきます。
おちょこ御膳。たくさんのおちょこに少しずつ色々なおかずが入っています。この日の干物はアジ。香ばしく脂ものっていてとても美味。おかか和えのお豆や、なます、あっさり風味のお漬物、きんぴらにがんもどきなど、お腹に優しくもザ・ご飯のお供とおいったラインナップにごはんも進みます。
ごはんを食べたら、また執筆。お部屋に戻り、荷物を片してチェックアウトの10時に退出。が、執筆パック一夜漬けプランはこの後の昼食までセットになっているのでそのままカフェに移動します。そこでひたすら作業再開。
昼食はカレーです。合宿感が一気に増しました!大きめのお野菜が入ったしっかりスパイシーなカレー。基本執筆ばかりで動いていないので、正直そこまでお腹が空いていない気もしていたのですが、カレーは別腹の如くぺろりと食べきってしまいました。
さらになんとフレンチトーストまで……。
どんだけ食うねんと言われそうですが、このフレンチトーストもとっても美味しかったです!カリッとしたところとトロッとしたところの見事な融合……アイスがバニラ味ではなくりんご味のシャーベットに近いもので、それがまたおいしいー。
一夜漬けプランでも、カフェが混まない限りは、昼食後も利用していて良いとのことで、帰りの送迎バスが出る15時頃までお世話になりました。
送迎バスが出る時刻までひたすら書く書く書く……。この間もコーヒーはお願いすればすぐ出してくれるので、がぶがぶいただきました。
周囲には日帰り入浴と思わしきお客さんもいましたが、PCをカタカタしている執筆パック組と思わしきお客さんも多く、静かな環境で作業することができました。ありがたい。
おかげさまで私は目標としていた「新刊予定文字数の70%近くまで」は書き上げることができました。新刊が出たのはこのおかげといって間違いないです。
勝因として大きいのは「わざわざここまで来たのだし書かないわけにはいかぬ」という心理的要因と、食事の用意や片付けなど日常の細々した動作がない分、細切れになることなくどかんと集中して作業できるという点にあった気がします。
これでオフシーズン平日利用だと1泊3食付きで11500円!行く前はほんとに作業進むのかな……3食付きでお得とはいえ安くない金額をドブに捨てることになるのはやだな……とか思ってましたが、行ってよかったしおかげで新刊出せました!
原稿執筆パックは新刊を見捨てねぇ……!!ということを実感できた旅なのでした。新刊出せてほんとによかった。
アルフォート!アルフォート!アルフォート!時々ダース!