【対談】書く将のコラボを実現するには
将棋クリエイター同盟(SCU)の代表でいらっしゃる日本将棋同人氏と以前行った会話の内容が有益だと思ったので、文章の体裁を整えたうえで皆さんにシェアします。
日本将棋同人⇒「同人」、二歩千金⇒「二歩」
同人> 共同企画めっちゃしたいんですけど、前例が少ないのを見ると、将棋界隈も一枚岩ではないので難しいんだろうなあ…と思ってます。
二歩> うーん、将棋系YouTuberはわりと頻繁にコラボされてますが、書く将(僕も含め)は一匹狼タイプが多いのかほとんど群れませんよねぇ…。
同人> タップダイス氏(※将棋電子書籍の先駆者。ノーマル三間で居飛穴を粉砕する「トマホーク」の生みの親)が共同研究雑誌の構想を練っていたみたいですけど実現してませんね。
二歩> Strategy研(17年始動の序盤解明プロジェクト)では実際にメンバーが集まり検討も行われましたが、研究内容を発表する前に残念ながら解散になってしまいました。
同人> やっぱり人それぞれアウトプットのやり方、ペース、分量、フォーマットが違う気がするんですよね。フォーマットは「かんたん棋書エディタ」(shinri氏が20年に公開された画期的なツール)で統一できますが…。
二歩> 仰るとおり今は「棋書エディタ」のおかげで電子書籍出版の敷居が低くなりましたよね。あと同人誌的な形態でかまわないなら無理に分量やレイアウトを統一せず、各執筆者の裁量にお任せしてそのまま載せる手もありそうです。
同人> 昔「振り飛車ワールド」('03~'04)とか「振り飛車党宣言!」('03~'06)とか、商業誌でもそういうアンソロジー本(統一されたジャンルやテーマの作品集)がありましたが、どれくらい需要があるか怪しいですね…。
二歩> 懐かしい(笑)。「ワールド」も「宣言」も数年間にわたってシリーズ化したのでそれなりに需要はあったのだと思います。けれど20年も前の手法が現在も通用するかは別の話で…。
同人> 「イメージと読みの将棋観」('09~)は結構人気だと思いますが。
二歩>「イメ読み」はトッププロだから価値があるわけで、アマがやってもただの劣化コピーだしなぁ…。試される企画力 (`・ω・´ )
同人> 執筆者に81道場で発表してもらって討論会にして、議事録風にまとめても面白そうです。ウェビナー(※「ウェブ+セミナー」を合わせた造語。ネット上でセミナーを開催する形式)にすれば一応収益化も見込めます。
二歩> なるほど、議事録風は面白い試みですね!僕は複数人いると黙りこんじゃう陰キャ(?)なので討論はあんまり自信ないですけどw
同人> せっかくコラボするからには一人ではできない作品を、単独でやるより売れるものを作りたいですね。
二歩> 僕も寄稿や集客などお手伝いさせてください!
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