高校1年生、閉鎖病棟入院①
結局、両親とは顔を合わせることなく
16歳、高校1年生の冬
急性期の閉鎖病棟への入院
携帯は持ち込み禁止だったので
しばらく外の世界と遮断されることになったが
不安なんてなくて、逆にとても安堵した。
入院して数日間は
オーバードーズの影響で
書類の字が読めない、書けない。
日付曜日感覚がまるでない。
そして、日中はとにかく眠った。
今までどうしても眠れなかったのが嘘のように。
親の前ではダラダラすることが許されなかったので
"こんなに眠っててごめんなさい"
と、看護師さんに言うと
"今は寝ること、休むことが仕事だよ"
と言われ、その言葉に甘えてただただ眠っていた。
そして夜になると、発狂し暴れながら泣いていた。
記憶は曖昧で、自分が自分ではない感じで
やめないとと思いつつも何故か止まらず
看護師さんに申し訳なかったけど
今思えば、やっと安心できる環境に
身を置くことができて、
始めて自分の"怒り"や"悲しみ"の感情を
素直に出せた場所だったように感じる。
ずっとずっと泣けなかった。
いじめも、父からの暴言暴力も
母から存在を無視され、長文の嫌なメールを送られ
心無い言葉を投げつけられても
他人との関係を壊されても
親が離婚して家族がバラバラになっても
もう死のうと覚悟を決めた時も。
怒りも悲しみも寂しさも不安も
感じていないように蓋をし続けてきた。
そんな感情は心の隅へ追いやってた。
その代償は大きく
とても1人では背負いきれなくなっていた。
つづく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?