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【読書記録】Dark Horse 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代/トッド・ローズ オギ・オーガス 共著

「レールを外れても大丈夫!」
「むしろ、レールを外れた方がいいのかも?」
と、思わせてくれる、とても大好きな本の読書記録です。

おはようございます。
58冊目の読書記録やっていきます!

今回は、『Dark Horse 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代/トッド・ローズ オギ・オーガス 共著』について書いていきます。

今までの成功法則を否定し、新しい成功法則を提唱する面白い本でした。


なぜ、この本を選んだか?

タイトルに惹かれました。

人生には正攻法ではなく、思わぬところから、成功する人も中にはいるみたいです。

そんな思わぬところから成功する人はどうやって成功できたのか?

しかも、好きな事だけでダークホースになれるとはどういうことなのか?

このようなことに好奇心が湧きました!

どんな本?

この本のタイトルであるダークホースとは、以下の意味です。

「予想を覆して勝利する人々、今まで見向きもされなかったのに突然快進撃をはじめ勝者となる人を表す人」

この本には、ダークホースの人の例や、ダークホースの法則などが紹介されています。

  • 新惑星を発見した高校中退のシングルマザー

  • オーダーメイド紳士服業界に登場した恵まれない環境のバーテンダー

  • 未経験から人気フラワーデザイナーになった人 

  • 政治活動からオーガナイザーになった人 など

このような事例がいくつか載っており、勇気と気づきをもらえました。

本書は7章で構成されています。

Introduction そんな古い「成功法則」をまだ信じているのか
Chapter1 自分を縛る「見えないルール」に気づくこと
────なぜ、「人生が順調」でも満たされないのか?
Chapter2 「自分が好きなこと」を掘り起こせ
────【ルール①】大事なのは、「大きな情熱」よりも「小さなモチベーション」
Chapter3 「自分に合った道」を選択する
────【ルール②】一般的なリスクは無視していい
Chapter4 独自の「戦略」を考え出す
────【ルール③】一風変わりな方法も自分には「正攻法」になる
Chapter5 人生の目的地に到達するには、目的地を探してはいけない
────【ルール④】「目的地」のことは忘れて、充足感を今抱いているか自問する
Chapter6 誰でも、何歳からでも「才能」は開花する!
────「何かを達成できる機会」は無限にある!
Chapter7 世界は確実に変わってきている!
────「充足感」の追求こそ個人の使命
Conclusion 「個人の幸せ」を追求すれば、周りも幸せにできる

それでは、この本で特に学になったポイントを3つ紹介していきます。

ポイント① ダークホース達の共通点

スタンダードな成功法則は一つの道を長年やり、芽が出た人を表すと思います。

この本では、このような人物を紹介しています。

  • モーツァルト→8歳で交響楽を作曲

  • ウォーレン・バフェット→11歳で株を買う

  • タイガー・ウッズ→6歳でゴルフのトーナメントを制する

彼らは才能もあり、人生の早い段階で自分の進みたい道を自覚し、成功するまでの長い時間をかける覚悟もできていた類い希な人たちです。

しかし、僕も含め、多くの人がやりたいことも明確になければ、若い頃から芽が出るわけもなく、鬱々とした気分で生きている人が多いのではないかと思います。

そんなスタンダードな成功法則で芽が出なかった人が取るべき戦略は、ダークホース戦略の方だと思います。

この本では、ダークホース達を研究した結果、共通点があることが書かれています。

 ダークホースたちの性格は実に多様で、まったく系統だっていない。結果的に、色々な人間をランダムに抽出してサンプリングしたのと変わらない多様さだった。大胆で挑戦的な人もいれば、恥ずかしがり屋で謙虚な人もいる。好んで破壊的な態度をとる人もいれば、融和的な態度が心地いいと感じる人もいる。ダークホースたちは性格で一括りに定義できない。
さらに言えば、特別な意欲によっても、社会経済的な背景によっても、それぞれの研究や技能を極めるアプローチの仕方によっても、定義できない。
 ところが、ひとつだけ、どのダークホースにも共通する点がある。しかも、それは見逃しようのないことだった。彼らは「充足感(fulfillment)」を何よりも大切にしているのだ。

『Dark Horse 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代』より引用

以前、読書をする中で、成功するには、成功者のマネをしても成功できるとは限らないという一文を読んだのですが、まさにそうかもしれません。

成功するには、自分の中にある充足感が重要なようです。

ポイント② 自分の中のモチベーションを探る

充足感が重要であることを先ほど紹介しましたが、この充足感は人それぞれというのが難しいところだと思いました。

2016年のギャラップ社の調査によると、社会に出た被雇用者の67%が学習に意欲を感じていないそうです。

3人にひとりしか学ぶ意欲がない状態。
低いですよね~。

このモチベーションについて面白いと思ったのが、昔のエライ人たちが色々とモチベーションについて考えたけれど、結局答えは出ていないのではないかと思うところでした。

 科学者たちにも、至高の「普遍的なモチベーション」を我先に見出そうとした長い歴史がある。彼らが追求したのも、どこの誰でもあるモチベーションだ。
 フロイトは、おなじみの「性欲」があらゆる人間の行動の根源にあると主張した。一方、フロイトに師事したアルフレッド・アドラーは、「権力への野心」を強調し、フロイトの最も有名な信奉者であるカール・ユングは、「生きるための欲求」の優位性を説いた。また、精神科医ヴィクトール・フランクルが、「生きる意味を求める心」が人間には普遍的にあると述べると、心理学者エリク・エリクソンは、それは「成長への欲求」だと信じた。

『Dark Horse 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代』より引用

これらの理論で、モチベーションが湧く人もいれば、湧かない人もいるかと思います。

それぞれ人や時代によっても違うとも思います。

大事なのは、自分だけのモチベーションを探ることです。

ちなみに、僕は「好奇心」や「安心」がモチベーションなのではないかと思っています。

ここでも自己分析がとても大事なことなので、過去の記事を載せておきます。

ポイント③ ダークホース的な考え方を優先してみる

総括的なものになるのですが、ダークホースと今までのスタンダードな生き方の考え方は大きく違います。

スタンダードな生き方とは、この本では「標準化」の考え方とされています。

「多くの人の常識」、「~べき」、「昔からの」というようなものだと僕は考えています。

まずは、標準化の考え方はこのようなものです。

・自分の小さなモチベーションを無視せよ
・自分に合う選択肢を無視せよ
・自分に合う戦略を無視せよ
・目的地を見定めよ
・成功の追求が充足感に繋がる
・目的地を知り、懸命に努力し、コースから外れるな
・他の人と同じことをして、ただ他の人より優秀でいなさい
・組織中心
・真っすぐな道
・成功の標準化
・普遍的な動機
・自分の情熱に従え
・二択か三択
・コースから逸れるな
・目的地
・標準化された時間
・階段を登る
・個性は邪魔だ

続いてダークホース的な考え方との比較です。

・自分の小さなモチベーションを無視せよ⇔自分の小さなモチベーションを探り出せ
・自分に合う選択肢を無視せよ⇔自分に合う選択肢を探り出せ
・自分に合う戦略を無視せよ⇔自分に合う戦略を見つけよ
・目的地を見定めよ⇔目的地を忘れろ
・成功の追求が充足感に繋がる⇔充足感の追求が成功に繋がる
・目的地を知り、懸命に努力し、コースから外れるな⇔個性を生かして充足感を追求し、それによって成功を目指せ
・他の人と同じことをして、ただ他の人より優秀でいなさい⇔最高の自分になりなさい
・組織中心⇔個人中心
・真っすぐな道⇔曲がりくねった道
・成功の標準化⇔成功の多様化
・普遍的な動機⇔小さなモチベーション
・自分の情熱に従え⇔自分の情熱を生み出し煽り立てろ
・二択か三択⇔選択
・コースから逸れるな⇔試行錯誤せよ
・目的地⇔目標
・標準化された時間⇔相対的な時間
・階段を登る⇔勾配上昇する
・個性は邪魔だ⇔個性は重要だ

組織で働いている時には、標準化はとても大切だと思います。

しかし、自分の人生という大きい枠で考えると、ダークホース的な考えをした方がいいと思います。

少し前までは、終身雇用で、組織に属す側面が多かったと思うのですが、これからますます個人が重視される時代になっていると思います。

ダークホース的な考えも必要なのではないかと思いました。

感想

最後までお読みいただきありがとうございました。

この本で標準化された社会についていけなかった自分にも希望があるのだと思えましたね。

出身はFラン大学ですし、転職も4回して、適応障害になりましたが、それは標準化を求められる社会に答えられなかっただけ。

何かになるや、年相応になれなくても、自分のモチベーションを大事にすれば、自分だってダークホースになれるのだと勇気をもらえました。

今、生きづらさを感じている人には読んでみて欲しいと思います。

ではでは~。


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