「おかん」からの処方箋~17年間の闘病日記~⑤
僕と看護師
おかんの癌は、手術と薬物療法のおかげで再発もなく約2年ぐらいが過ぎていた。
そのころの僕は、
芸術系の仕事を目指しつつも、今後の漠然とした不安に押しつぶされ
これからの人生をどう生きようかと悩んでいた時期だった。
芸術系以外はやりたいこともなく、何をするにも憂鬱だった時だ。
そもそも勉強もろくにしてこなかったため、今から良い仕事に就けるわけもない、、、、そう勝手に決めつけてもいた。
確か、22歳ぐらいだったと思う。
周りの友人が大学を卒業し、就職していく。そんな中、自分はアルバイトで何をする気もなれない。周りと自分の差に嫌気がさし、関わりもあまり積極的に持とうとしなかった。
何をすれば良いのだろうか?
何のために生きているのだろうか?
それ以外にも、僕自身の大きな悩みがあったけれども、、、、、、、
とにかく、人生というゲームに大いに悩んでいた。
何がきっかけで、「看護師」というワードが頭に浮かんだのかはわからない。
ただ突然、看護師ってどうなんだろうか?と疑問を持つようになった。
僕と看護師は全く接点がなかったわけではない。
もちろん、おかんの病気の件で関わることがあったが、
それ以上に、僕自身は看護師とかかわることが多かった。