「おかん」からの処方箋~17年間の闘病日記~⑦
看護学校受験
看護学校の受験は大変だった。
リーマンショックで就職難の時代。皆考えることは、安定した仕事。
だから、医療系を目指す人が沢山いた。
もちろん受験人数が増えれば、倍率が高くなる。
要は狭き門だ。
僕は、大学受験をしたことがない。ろくに勉強をしてこなかった。
受験勉強は中学生からはじめた。
受験勉強を初めて、「あぁ、これは1人では無理だ」
そう感じ、
両親に頼んで
看護学校受験を目指す予備校に1年通った。
僕は馬鹿だったから必死に勉強した。もっとマジメに高校の授業を受けたら良かったとすごく反省したのを覚えている。
ここでも小さいときから言われてきた親の言葉が響いた。
「勉強しなさい。じゃないと後悔する」と
まさにその通りだった。
子どもの時には勉強大切さに気づけておらず、
大人になってからその大切さに気付いたのだ。
なんとか、勉強を続けて
看護学校受験に挑んだ。
結果は
「合格」
ほんとに嬉しかった。
すぐにおかんに電話した。
おかんからは「受かったんね、ほんま良かった。これからやからね」と
すごく喜んでくれた。
僕はほんとに嬉しかったし、
その時に
高校生の時
みんなこんな不安な気持ちで受験勉強して、受験してたんだと
改めて、僕はみんなの苦労をその時に知ることになった。