クシャナかっけー!【風の谷のナウシカ2(ANIMAGE COMICSワイド判)】
原作クシャナって、理想の上司ランキングに入れるんじゃない?
前巻でジルに「戦上手」と言われていたクシャナ、この巻で、早速その片鱗を見せます。
クシャナとクロトワの会話なんだけどクシャナの戦IQの高さがなんか伝わってくるんだよね。クロトワがまた、クシャナの問いかけに対して、小気味よく返答してくれるから、クシャナの優秀さが際立つんだよね
そして
自分で出撃するのかっけー!危険もいとわない。
そんでもって戦場でホント色んなことに気付くんだよねー。敵がもろすぎるとか、遠くで何か光ったとか。
そして風の谷のガンシップが、なぜか味方の前面に銃撃してくる。側近は「なにやってんだ風の谷!」的な感じなんだけど、クシャナは
ドルクの奇襲があることを察知し、あっさり退却指示を出す。
この一連の流れ。クシャナむちゃくちゃ名将やん!ってなりました。
戦上手なだけでなく
ここまでで十分、クシャナの戦上手は分かったんだけど、さらにグっとさせてくれるんですよ
結局、退却は全然間に合わず、クシャナ達の戦艦しか飛び立てなかった。そこで飛び立っている自身の戦艦から、犠牲になった部下たちに向けて、自分の髪を切り、戦場に向かって放り投げるんですよね。
クシャナって、無慈悲な、目的のためには手段を選ばない的なトップのイメージだったんだけど、あ、違うんだと。
思えば、この前のシーンで、ほんとギリギリまで撤兵の指示を出してるんですよね。クロトワが強引にクシャナを連れ去らなかったら、たぶんクシャナも死んでる。
戦艦内で目を覚ましても、怒りに震えている表情。クロトワに水をすすめられてもそれを振り払う。めちゃくちゃ怒ってる。
多くの部下を失ったことにめちゃくちゃ怒っている。悲しんでいる。そういう、人を大切に思える大将なんだと、ここでわかる。
あぁ、これはいいリーダーなんだと。
このシーンもよかった
ナウシカがクシャナの戦艦にメーヴェで乗り込むところがまずかっこいいんだけど、その後のクシャナとナウシカの問答、めっちゃいいよ。
上記のやりとりはクシャナが一本取られちゃってるんだけど(ナウシカもさすが!)、その後の「クロトワッ!」(クロトワが盗み聞ぎしていることに気づいてる)、囮の王蟲がいる島への着陸(クロトワとナウシカの連携で)とかいいシーンが続くんだよね。ナウシカが囮の王蟲を返しているところを、怪訝な表情で見ているクシャナとクロトワもいい。
と、いうことでほぼクシャナの紹介になってしまった・・・笑
がしかし、それくらい掴まれました。こんないいキャラがいたなんて・・・。
クシャナ以外だと、終盤で登場するドルクの皇弟(ミラルパ)なんかも初見のときギョッとしましたね。(ビジュアルとか、なんか色々超越してる感じが)
3巻へ続く!