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猫伝染性腹膜炎治療 ~神経症状~保護猫 まろん編
もちがFIP治療をしていましたが、保護した子もFIPだったため治療を行っていました。その子の治療の様子も誰かの参考になるかと思い記録に残しておきたいと思います。
まろんはFIP治療を始める1カ月ほど前に妹と出会った子でした。
職場から帰宅しようと車のドアをあけた時に中に入ってきて、出してもまた入ってくるという格闘を10分くらい続けていたそうです。相談を受けて私の家で一時的に保護することになった猫ちゃんでした。
人懐っこい可愛い子ですぐに新しい家族も見つかり、避妊手術を終え回復後にお渡ししようという状況でした。
まろんの診断と症状の特徴
避妊手術後にいきなり酷い発作が起こり、緊急で検査と治療を行っている時にFIPの疑いの所見をもらいました。MRI検査を行い脳と神経に炎症が見つかりFIP治療を始めることになりました。
病院の先生に発作の様子を見せるために動画を撮っていましたが、当時のまろんの発作する辛い様子が見たくなく残していません。。今でもその時の様子は思い出しますが、辛いです。。
FIPの症状
他の方の参考になればと思いお伝えすると、深刻な神経症状を持つドライタイプと最終的に判断されました。
・1日に2~3回の全身の大きな発作
・歩行障害
・目標物を目で追うことができない
・高熱
・元気は少しあり、ご飯は少量ですが自発的にしていました
治療開始と治療過程
まろんの治療を始める前に、もちを含め2匹の治療をしていました。
この時の経験から注射はお互いに大変で、食事は少量でありながらも自分から出来ていたため、飲み薬にて治療を行うことにしました。しかしGS-441524の錠剤を飲ませようとしても症状が深刻でいつもお世話になっているFIP治療剤を販売している担当者の方と相談して最初から配合剤で飲ませることを決定しました。
Cloverの配合剤と配合剤を選択した理由
配合剤は、GS-441524と3種類の抗ウイルス成分が1つのカプセルになっていると説明してもらいました。「神経症状を伴う場合でも十分な容量」「GS-441524のみで治療を行うよりも、再発リスクを少しでも下げるため積極的に治療を行う目的」で配合剤の選択をしました。
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Cloverのサイト:https://fipclover.com/
投薬量
GS-441524と同じように体重に合わせて84日間の投薬をします。配合剤の場合は1㎏あたり1錠が基本投薬量です。
2.7kgで3錠から始めた治療が、84日経過して4.3kgになり4錠で治療を終えました。
治療期間中は追加で脳の興奮を抑えてくれる薬と利尿剤が病院から処方されていましたが、医師の判断で治療後半に服用を中止して様子を見てみることにしました。
治療後の様子
動物病院から処方されていた薬の断薬後から現在まで、びくっとして目覚める程度の些細な症状です。それ以外には当時のように酷い痙攣などの問題は見られません。実際によく遊びよく食べて、体重は5kgを超えそうです!
観察期間最後の検査結果
猫伝染性腹膜炎の治療が終わり、観察期間の3カ月は他の子の面倒を見ていたり、仕事が忙しくなかなかかまってあげることが出来ずまろんには申し訳なかったです。
ですが、観察期間最後にMRIと血液検査を行い、最終的に血液検査結果は全て正常で、脳にあった炎症や脳脊髄液も問題ないと判断されました。
幸いにもまろんは完全に治療を終えたと担当の獣医さんから伝えられました。
最後に、、まろんは我が家を卒業して妹の家の家族になりました!
最初は動物を飼うのはちょっと、、と思っていたそうですが、まろんが妹と出会い病院にも一緒に通い、一緒に遊んでいくうちに妹家族を説得していたそうです笑 動物を飼うのは初心者の妹ですが、一緒に見守って行こうと思います。
家族がどんどん猫派になっていくのが嬉しいです🤭