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Panasonic NP-TA3「汚れレベル3、スピーディ、ドライキープ」

ここ最近家電によるクーデターが続いているが
meta quest、DEEBOT、そして人知れず離脱したipadに続き
次は食洗器である。食洗器、お前もか。

さて、家電系記事については治ったり治らなかったりだが
今回は治ったのでその経過を共有したい。
なお、故障内容や修理の過程は完全にコチラの記事と同一である。

なのでこちらの記事を読んで貰えたら
この記事を読む必要は特にない。

まあ医学の世界でもとりあえず珍しい症例を経験したら
何番煎じであっても報告したりするものである。
そして同じ症例であっても報告件数が多いに越したことはない。
なので私の方でも
食洗器が誘因なく停止する稀有な一例を経験したので
若干の文献的考察を交えて報告する。

さて、新人のDEEBOTと違い、食洗器のクーデターはまずい。
食洗器は我が家の最重要家電の1角であり
離脱による影響は計り知れない。

きっかけは何のことはない。
いつも通り、時間外労働+有給なし週7勤務をさせたら動かなくなった
突然、ピーピーと鳴り始めたかと思えばそのまま動かなくなってしまった。
その後は電源ボタンにも反応せずで、ひたすらにうなり声を上げながら
汚れレベル3、スピーディ、ドライキープを光らせるのみである。

だが幸いな事に昨今の家電は大抵のトラブルシューティングが説明書に記載されている。
公式の説明書によると、どうやらこの汚れレベル3とスピーディ
それにドライキープが点灯する時は、泡が一杯になりすぎている時か
本体に水漏れが起きている時か、らしい。
泡がいっぱいくらいだったら何のことはないが
本体の水漏れは何となく致命的な雰囲気がする。
そして食洗器を開けても泡はない。消去法で致命的な鑑別が残る。

こういう時に人間が取る行動は大体決まっている。
とりあえず全力で事態の解決に取り組むか
何となく明日になれば治っているだろうと念じて眠りにつくか
である。
私自身、後者の星に願いをシナリオを選択して眠りについたが
翌日になっても食洗器はヘソを曲げたままだった。
まあそりゃそうか。

こうなってしまっては一刻も早く治さなくてはいけない。
先述の通り、食洗器は我が家において最重要家電の一つであり
数日の不在でも我が家の経営が傾く程の打撃がある。
あまり悠長なことはしていられない。

さて、とりあえず汚れレベル3とスピーディ、そしてドライキープが
点灯しているというヒントがあるのでそれを手掛かりに修理方法を探す。

幸いな事にこれも結構頻出なトラブルの様で
すぐに同様のトラブルが起きた記事に行きついた。
中でも最もわかりやすかったのが、先に挙げた記事である。
それによると、どうも食洗器下段にあるセンサーが誤作動を起こしているのが原因らしい。更にその誤作動は液体洗剤でなく、粉洗剤を使っているケースで起こりやすいという。
まさに我が家に起きている状態である。
というのも以前までは我が家でも液体洗剤を使っていたのだが
粉洗剤の方がコストパフォーマンスがいいことが分かったので
数か月前に切り替えたばかりだったのだ。
まさかそれがこんな災いをもたらすとは、という感じである。

さてセンサーは割とすぐにとれるらしいので自分でひっくり返してみる。
裏面はこんな感じである。

ここの赤いヤジルシのところから除くようにしてロックを外すとすんなりとれる。マイナスドライバーがあれば事足りる作業である。
そこの蓋を開けるとこんな感じの見た目になる。

赤まるのところがセンサー部位
センサー部位接写
ねじを取るだけで着脱可能

ここまで行くと後はねじをぐるぐる取り出せば
センサーにアクセスできる。そうしてアクセスしたセンサーがこちらである

見た時の感想は、アレ、別にそんな汚れてなくない??というものだった。
まあ多少はゴミみたいなのは付いているがセンサー部分が覆われる位の
汚れをイメージしていたのでこんなもんかと拍子抜けした。
と同時に、これ別にキレイにしても変わらなくね、、という不安が過ったが
取り合えずキレイにふき取ってみる。その後の結果がこちらである。

軽くティッシュでこすっただけで落ちる程度の汚れだったので
それで終了、同じ手順で元に戻す。
何故かさっきとったばかりのネジがスカスカで戻らなかったが
とりあえずネジは諦めて強引に蓋で押さえつけてよしとする。

その後無事に食洗器は復旧した。
作業時間は調べる時間を除いては10分足らずといったところである。
改めてこの現代社会の情報網には感謝である。
大体調べれば何かしら解決策が共有されているというのが非常に助かる。
私もその一助になればと思い、本記事を投稿した。誰かの役に立てばと思う
最後に若干の考察を交えて結びとする。

【結語】
今回は食洗器が突然停止するといった稀有な一例を経験した。
これまでも同様の症状はみなちゃんちゃん (2023)、マザームーン山本(2023)らからも報告があったが、これまでの報告では底面の石鹸かすを取り除くのみで改善が得られたという報告が多く、本例の様にセンサー周りの清掃術を必要としたケースは本邦ではみなちゃんちゃんに続いて2例目の報告となる。
幸い処置後は速やかに状態は改善し、第1病日後には自立可能となった。
本症は底面にセンサーが付いたTA3以降の機器に起こりやすいとされ
リスク因子としては粉系洗剤が挙げられる。

従ってTA3以降のPanasonic製食洗器で粉系洗剤を用いているケースでは
本疾患を念頭に鑑別する事が重要である。

【参考文献】
1)4連休ひゃっほぉぉおおい!! 2023年 みんカラみなちゃんちゃん et al 
2)汚れレベル3、スピーディ、ドライが点滅し停止 2023年 価格.com
マザームーン山本et al


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