回転寿司店の努力
回転寿司店も経費を削ることに必死だ。
そこで画期的な方法を考えた。
レーンが無駄に電力を使うし衛生管理、掃除もめんどくせぇことに気づいたのだ。
なので以下のように変更した。
「店員が回って歩く」
ネタやシャリを載せたワゴンで職人さんが各テーブルを回って歩くのだ。
何名か回って歩く。
好みのネタの店員さんが来たらその場で握ってもらう。
レーンとタッチパネルの廃止。
地方のとある店員がノリで提案しただけだったのだが。
子供受けするためにエビを握る店員さんは分かりやすいようにとエビの被り物を店側から強いられた。
子供には媚びろ!
この言葉はもはや社訓として浸透している。
回転寿司っぽくない回転寿司店。
しかしそれでも客は店に並んだ。
店が何をしようとそれでも案外と客はそのやり方に合わせて食べに来るものなのだ。
飲み込みの早い下僕。
さらに、、立って待ってる状態で食べてもいいという人には立ち食いで対応というのまで始めた。
これも客は当たり前のように順応。
むしろ、座席テーブルで食べることを求める客に対し、SNSで「座席にこだわる意味わかんね」
なんて蔑み笑うのだった。
それが人の世なわけだ。
そんなもんよ。
(おわり)