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王さまの本棚 42冊目

『ぼくは王さま』

寺村輝夫作/和田誠絵、装丁/理論社

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子どものころ、『ぼくは王さま』シリーズは別の人が書いていると思い込んでいました。絵の人が、違ったからです。そしてこのたびそのわけが判明しました。
この、最初の一冊だけが和田誠の絵で、次からすべての絵は、和歌山静子という人の絵なんだそうです。ふうん、そうなの。どういういきさつかは知りませんが、わたしはなんとなく別のものだと思って読んでいませんでした。なんだかエラそうな書き方ですね。

これは子どもの、それもごく小さい、小学校低学年あたりのころ、よく読みました。教科書……ではなくて、読み物の本?か何かにも載っていて、同じ話を二度も読まされて損した気分になりました。生意気な小学生ですね。

とはいえ、とくに『ぞうのたまごの たまごやき』はとても好きで、歌にかってに節をつけて高らかに歌うほどでした。ええ、無邪気ぶった邪悪な小学生ですね。

子どもなんか信じちゃいけませんよ。(なんちゅう結論)

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