『漆黒のヴィランズ』パッチ5.3メインクエストの感想
9/14 追記 勘違いしてた部分を直しました。テンション上がってるから気づかないでしょこんなの…
ごきげんよう。
先日に引き続き『ファイナルファンタジーXIV 漆黒のヴィランズ』のパッチ5.3『クリスタルの残光』の感想を書いていきます。
例に漏れずネタバレがあるのでご注意ください。
今回の写真は蒼天のイシュガルドのサブクエストで焚き火の前に行った時の写真です。パッチ3.3のメインクエストが終わったらフォルタン家の執事から受けられます。
リンク
『追憶の凶星』感想記事はこちら
『白き誓約、黒き密約』感想記事はこちら
『漆黒のヴィランズ』感想記事はこちら
『漆黒のヴィランズ』予想記事はこちら
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ここの文字数が少ないと一部サービスにアドレスを載せた時に本文までプレビューで出てくるのでかさ増ししておきます。
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光の戦士とは
今まで漠然としていて、深く追求もされなかった「光の戦士」という言葉の意味について掘り下げられました。
もともとは「英雄」の別名の1つだったが、光の氾濫によってアルバート達大罪人を表す言葉へと変容したらしい。
始まりの「光の戦士」
世界観を表現する時に、言葉の変容を持ち上げるのはリアリティがあってコクが出ますよね。言葉は変化していくもので、その歴史や起源まで調べようとする人は稀です。
この世界では、100年間もの間「光の戦士」という言葉は悪い意味で使われており、その起源である「英雄」という意味はほとんど用いられなかった。
「エイリアン」がかつて「異邦人」を意味する言葉で、同名の映画の影響でここ40年くらいは「宇宙人」を意味する言葉になっているというのが現実でわかりやすい例ですね。
パッチ5.3は「光の戦士とは何なのか」から物語が始まるのがいよいよって感じで盛り上がりましたね。
実は私は漆黒プレイ前に1つだけネタバレを踏んでいて、光の戦士について掘り下げが入ることは予想していました。
それでもこういった言葉の変容や、光の戦士と英雄という存在について詳しく知ることが出来たのは嬉しかったです。
私はこの世界に本当に没入している…。
アシエン・エリディブス
アシエン・エリディブスは何の目的で光の戦士を増やそうとしているのかがわからないという話をしましたが、これが明らかになりました。
そもそもアシエン・エリディブス自体が蛮神ゾディアークから産まれた欠片で、ゾディアークと同じ性質を持っている。
蛮神は召喚する人の願いがあって産まれるもので、ゾディアークは「世界を救いたい」という願いから産まれた。
そして、「世界を救いたい」という願いが満ちるほどにゾディアーク、つまりエリディブスの力が増していく。
だからこそ、人々が世界を救うために光の戦士を目指すように仕向けている。
なるほどね~~~!!!!!!
エリディブス=ゾディアーク説合ってた~~~!!!!!!
嬉し~~~~~~!!!!!!
アシエン・エリディブスが何者か、ゾディアークが何者かという話はとても面白かったのですが、それよりも直前のインスタンスバトルがとても良かったですね。
エリディブスがアルバートになる瞬間がアツかった。
光の戦士をずっと見てきたエリディブスは、今までの戦いをここで追体験させてきます。それも、歪んだ形で。
かつての暁のメンバー、ガイウス率いる第XIV軍団、クリスタルブレイブなど…。バトルを通じてこれまでのストーリーを思い出させながら、英雄とはなにか、私は何を犠牲にしてここまで強くなったのかを見せつけてきます。
光の戦士である私自身のこれまでの戦いが何だったのか。
前回の記事で私はアシエンについてこのように書きました。
アシエンも主人公も自身の正義の為に、自身が守るべきもの、背負うべき世界の為に戦っていて、その為に犠牲にしようとしているものが異なるのです。対等でも反対でも無く、双方の立場は全く異なり、一言で表すならば「敵同士」という他ないのだと思います。
エリディブスはこの戦いを通じて私を計ります。
そして、「君にとって思い入れのある人物が、ひとりやふたり、いてくれたならいいのだが。」「我々アシエンにとっては、それが真なる人なのだよ。喪われてほしくない、救うべき存在……」と言います。
私の思い出の中に大切な仲間たちがいるように、私が倒してきたアシエン達もまたエリディブスにとっては大事な仲間だったという事を見せつけてきます。
それでも私達は、やはり分かり合えないのです。
ヒュトロダエウス
主人公とアルバートの魂の色を見た古代人と再会しました。
彼のことはなんとなく好きになっていたので、ここで出会えて嬉しかったですね。
彼は私に十四人委員会の記憶が刻まれたクリスタルを授けてくれます。
エメトセルクが残した遺物らしいですね。
そして、最後の14個目のクリスタル、十四人委員会から抜けてしまった14人目の存在について語られます。
エメトセルク達が語った「あいつ」、ヒュトロダエウスが語った「あの人」こそがこの14人目であり、エメトセルクはその記憶をひっそりとクリスタルに残していた。
彼女こそが分かたれる前の世界の光の戦士。
第十四の座に与えられた任務はまるで私達主人公と同じに聞こえました。
「世界の今を知り、解決すべき問題があれば、拾い集めるのが仕事だったんだ。ゆえに彼女は旅をして、実に多くの人と出会った……。
そんな中で、いざ問題を見つけたときに、委員会に持ち帰って……くれてもよかったんだけどねぇ。
フフ……解決できる仲間を喚び寄せて、自分たちで突撃しちゃうんだ、これが……。」
このクリスタルには、彼女の持つ「しかるべき星を呼び寄せる」術が込められている。
私は確かにヒュトロダエウスからこの記憶を「返して」もらいました。
漆黒決戦ノルヴラント
ついに最後のIDが開放されました。名前がいい…
突如現れた光を帯びた者たちに襲撃され、ユールモアの飛空艇を使ってクリスタリウムに戻ろうとするタイミングで開放。今回も全く予想外のタイミングで開放されてびっくりしました。
この光を帯びた戦士たち、全員水晶公が「稀なるつわもの」を召喚した時と同じ魔法陣で出現するんですよね。
つまり彼らも光の戦士…?と思ったら案の定そうだったようです。
ダンジョン中はこれまでの冒険の中で出会ってきた仲間たちが沢山手助けをしてくれます。
「ダンジョン」というこのゲームのメインの遊びの中でこういうのをされると感動してしまうので大変でした。
ドロップアイテムもアシエンみたいな服装なのがめっちゃ嬉しいです。周回したい。
「かわいくて美しい我が枝フェオちゃん」こと「妖精王ティターニア」も登場。妖精たちを従えて私達の行く先をサポートしてくれます。
前回は5.3ではイル・メグに行くんじゃないかと予想していましたが、このような形で訪れることになるとは思いませんでした。
嬉しいですね…。
あの日倒したボスです。懐かしい…。
ティターニアが道を作ってくれました。
ダンジョン中はなんとかノーミスでクリアしました。
適度に苦戦はしましたけど、ギミックがわかりやすくて助かりました。
クリア後、大量の光の戦士たちが目の前に立ちはだかり、いつもの「俺たちが足止めするから先に行け!」(次は討滅戦だよ)が始まります。
しかし、演出がめっちゃ良い…。今までで一番かもしれない…。
無理……命が足りない……
どうやらこの光の戦士たちはエリディブスがクリスタルタワーを占拠して大量に召喚しているものらしいです。そのせいで水晶公の身体も一気に蝕まれてしまっており、とても辛そう…。水晶公……。
ウォーリア・オブ・ライト討滅戦
ついにこの時が来ました。私が唯一踏んでいたネタバレです。
水晶公とクリスタルタワーに突入し、彼が立ちはだかる光の戦士たちを足止めしてついに私とエリディブスの一騎打ち。これが最後の決戦です。
調停者たるエリディブスの願い。
それは、何千年かけてでもゾディアークを復活させ、失った仲間たちと、真なる人の世界を取り戻すことです。
最後のオリジナルとして絶対に負けられない。
力を手に入れるために大切な記憶を失ってしまってでも、必ず悲願を達成しないといけない。
それでも、私達とエリディブスの根本的に違う事がありました。
それは「記憶」です。
「……ああ、そうだな。確かに、俺たちはいろんなものを失った。
だが、自分にとって大切なものを忘れたりはしなかった。
それでこそ進んだんだ。だから――」
「お前が終わりをもたらさんとするなら、私はそれに抗おう。
みじめにも、無様にも、なお戦い続けんとした、なりそこないの英雄たち……ウォーリア・オブ・ライトの名を以って!」
絶対にわかり合えない二人の戦い。光の戦士と闇の戦士の戦いがついに果たされます。
選択肢、私は「ここで、終わりにしよう」を選んだのですが、「お前はもう戦えない、戦う目的がない」はエメトセルクの言葉でしたね。こっちを選んだらどうなるんだろう…。
という訳でついにウォーリア・オブ・ライトが現れました。これ、見覚えがある気がするんですけどやっぱりFF1のパッケージですよね。ニクい事しますね…。これよりふさわしいラスボスあります?
これでウォーリア・オブ・ライトとの一騎打ちかと思いきや、第十四のクリスタルの事を忘れていました。そうか、ここで使うんだ…。
「しかるべき星を呼び寄せる」術を!!!
命のかぎり歩み 地上の星々を繋がんとした 親愛なる者の記録をここに
お前が手繰れば 運命は集うだろう
たとえ今は天地に隔たれ 心隔たれていようとも
第十四の座――その名を アゼム
7つの魔法陣、しかるべき星……、稀なるつわもの……!
というわけでまた7人のフレンド達を召喚してしまいました。
ハーデス討滅戦の感動、再び…。嬉しすぎる…。
シンプルに感動するとかアツいとかよりも、嬉しいの感情が出てくるのは、この世界の主人公に感情移入しているからだと思います。
助けに来てくれる展開に感動するのではなく、助けに来てくれて嬉しいのです。
それにしても、最後の討滅戦として正解の演出すぎる…。
これよりもふさわしい最後、あります?(2回目)
難易度も最後にふさわしい高難易度で、滅茶苦茶苦戦しました。
マジで最高の感情しか無かったのですが、途中の演出がとにかくニクいですね…。すごい。
次元の狭間の果てに囚われた私達をアゼムが救ってくれました。
(追記)疑いなくアゼムだと思ってましたがエメトセルクでした。確かにエメトセルクの動きしてますね…。気付かないって!!!!!!
エメトセルクの力も借りて、最後は皆で力を合わせてついにウォーリア・オブ・ライトを撃退。
そんな嬉しそうに撮る感じじゃないでしょ。
水晶公のとっておきの「切り札」で、クリスタルタワーを巨大な白聖石とし、エリディブスの魂を閉じ込めます。
えっ!?そうだったの!?
しかし、クリスタルの侵食によって肉体に限界が来ている水晶公を救うのは、他の誰でもない、私でした。
何も言わずに泣きました。
そして、十四人委員会の記憶のクリスタルを以って、ついにエリディブスは記憶を取り戻すのです。
「そう……私は、好きだったんだ……彼らのことが……。」
そうして力を使い果たした水晶公は、最後にクリスタルタワーの頂上にて、堂々と立ち上がるのです。その身全てをクリスタルへと変えて。
本当に泣くことしか出来ない。無理。
原初世界への帰還
皆の頑張りによりついに原初世界へ帰ることが出来るようになりました。しかし、原初世界に帰るという事は、第一世界に別れを告げる事にもなります。
チャイ夫妻、セト、ルナル君、そして、リーンとクリスタリウムの皆に別れを告げて、原初世界へ帰還します。
ソウル・サイフォンによる魂と記憶の転送も成功し、暁のメンバーは原初世界で無事に目覚めることが出来ました。
そして、あと1つのソウル・サイフォンを使いに、私はクリスタルタワーへと向かいました。
ファイナルファンタジーXIV、完結!
これで終わりでいいんじゃないかってくらい綺麗に完結した『漆黒のヴィランズ』のストーリー。ボスも含めて最後にふさわしいゲームプレイでした。
大好きなキャラクターであるグ・ラハ・ティアも無事に暁のメンバーになれて、本当に嬉しい限りです。
世界はまだ終わらせない。冒険はどこまでだって続いていく!
って感じですね。満足感しか無い。
最後に残されたのはゼノスとアシエン・ファダニエル。
よりにもよってアサヒの身体なのがマジで嫌ですね。一気に不快にさせないでほしい。
総評
『漆黒のヴィランズ』のメインストーリーを最後までクリアして、私の心は満足感で満ち溢れています。
これまでの冒険を肯定し、次へ進む手助けをしてくれるキャラクター達。
ついに決着がついたオリジナルのアシエン達との戦い。
美しい世界や悲しい設定。魅力的な登場人物。
更に進化した映像表現とゲームシステム。
私の冒険は無駄じゃないし、これからも続いていく。
ただの遊び、ただのゲームを超えた感動を与えてくれた最高の体験でした。
私はこれまで「ゲームのストーリー」というものを少し下に見ていました。
それはストーリーのあるゲームにそこまで熱中したことが無い事と、映画と漫画が好きだった事から、ストーリーの表現の為の媒体とゲームプレイを楽しむ為の媒体を分けて考えていたからです。
でも、結局ストーリーを表現できるあらゆる媒体は、どれも短所と長所があり、ゲームもまたその中の一つに過ぎない。全て対等な存在であることに気付きました。
ファイナルファンタジーXIVは何よりもストーリーを大事にしているし、ストーリーの為にゲームプレイを疎かにする事もなく、ゲームプレイの部分も非常に面白く、時には難易度の高さに悩み、それを解決した時の楽しさもあります。
ゲームプレイとストーリーを両立するのは難しいことだと思っています。ゲームでストーリーを伝えることの魅力とは、インタラクティブに変化するストーリーを見せられることと、追体験出来る感覚が味わえる事にあると考えていますが、そこだけに力を入れるならノベルゲームが一番正解です。
ゲームプレイでストーリーを伝えるのは、どうしてもゲームシステムに準拠する為に設定に制約が発生するデメリットがあります。
ここを逆手に取って、ゲームシステムに準拠した設定で感動を生み出していたのがハーデス討滅戦とウォーリア・オブ・ライト討滅戦だと思います。
その上でオンラインゲームという体裁もしっかりと保っていて、全てが上手く噛み合っていると感じたゲーム体験でした。
このゲームはファイナルファンタジーシリーズというコンテンツそのものに興味を持つきっかけにもなりました。私は所謂「AAAタイトル」と呼ばれるようなゲームを遊んだ経験があまり無く、ポケモンシリーズとどうぶつの森くらいしかまともに遊んだ国産ゲームはありませんでした。
SkyrimやFalloutシリーズもMODに依存した楽しみ方がメインで、プレーンな状態の人気国産オンラインゲームを真剣に遊んだのはコレが初めてです。
これからもファイナルファンタジーシリーズとファイナルファンタジーXIVの物語は続いていきます。
出来るかぎり追いかけて、沢山楽しんでいけるようになりたいと思いました。
これで『漆黒のヴィランズ』の感想を終わりにします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
黒金ニエロ
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