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『漆黒のヴィランズ』答え合わせと感想

ごきげんよう。
先日、ストーリーの予想記事を書いた『ファイナルファンタジーXIV 漆黒のヴィランズ』のメインストーリー(パッチ5.0)をクリアしました。
本記事ではその予想の答え合わせと全体的な感想を記載していきます。

当然ですが本編のネタバレがあるのでご注意ください。

※記事トップの画像は蒼天街復興で獲得したモグモグ装備を着た写真であり、漆黒のヴィランズとは一切関係ありません。ここでネタバレしたくないので。


前回の記事はこちら


答え合わせ

まず答え合わせをする前に前回の予想記事を改めて読み返したのですが、核心に触れるような事を書いてないな…と感じました。上澄みしか予想していない…。今思うと恥ずかしい予想ですが許してください。

舞台は第一世界になる。

これは大正解でした。というか予想できないほうがおかしいのでは?
他にも「予想できないほうがおかしい」シリーズの予想があります。悔しいですね。
しかし、ただ第一世界が舞台になるだけではなく、第一世界がどうなっているのか、何故第一世界が舞台になったのかは全く予想がつかなかった部分ではあったので、初めて足を踏み入れた時は感動を覚えました。

目的は原初世界、もしくは第一世界を救う事で、目的達成の為に光の戦士は闇の戦士と同様にヴィランになる。(=『漆黒のヴィランズ』)

ちょっと違いました。両方の世界を救うのが目的であり、それ以前にまさか「光の戦士」を救う事が目的だったとは…。かなり驚きました。
闇の戦士=ヴィラン=『漆黒のヴィランズ』かと思っていましたが違いましたね。闇の戦士こそが第一世界においての英雄=ヒーローであり、第一世界の光の戦士達がアルバート御一行=ヴィランであるという展開は全く予想外でした。アルバート…あんなに頑張ったのに…。

『竜詩戦争 完結編』にて、闇の戦士とミンフィリアは第一世界に行ったという事が描かれてた。
『解放戦争 戦後編』にて登場したローブの男は、『第七星暦ストーリー』にて追加されたクリスタルタワーに登場したミコッテ族の男「グ・ラハ・ティア 」であると思われる。
『解放戦争 戦後編』のラストでは、彼の呼び声によって暁のメンバーが軒並み第一世界に連れて行かれてしまったのではないか。

大体合ってました。「水晶公」=「グ・ラハ・ティア」という設定も「予想できないほうがおかしい」シリーズでしたね。まさかあんなに早くに「もしかしてグ・ラハ・ティア?」という選択肢が出るとは思わず、ファンが予想している事すらもお見通しだったのが悔しかったですね。(?)
アルバート御一行とミンフィリアが第一世界に行った後のストーリーなのは予想できていましたが100年後レベルでした。そこまで時間経つ?

『漆黒のヴィランズ』のPVでは、ウリエンジェの格好が『竜詩戦争 完結編』にて闇の戦士と同行していた時の格好に近かった。(=闇の戦士と関わる時のウリエンジェ、つまりヴィランである。)
第一世界において既にウリエンジェとヤ・シュトラは既に「闇の戦士」になっていると思われる。

最大の大外れポイント。ミスリードに見事に騙されました。
というかよく思い出したらウリエンジェの格好、全然違いますね。ゴーグルを付けていないだけでした。
闇の戦士の定義をシンプルに光の戦士の逆、例えば光ではなく闇の加護を受けている、アシエン側になるみたいな予想(これも間違っているんですけど)が出来れば面白かったのですが、なぜかこの時の私はタイトルに囚われて「第一世界における悪役である」としか思っていなかった様子。
主人公が光の戦士なのだから闇の戦士も主人公だけですよね。何故暁のメンバー全員が闇の戦士になっていると思ってしまったんでしょうか…。

PVでヤ・シュトラが見ていた燃える森はグリダニアに見えたが、これはグリダニアを攻撃しているかのように見せたミスリードである。
第一世界のグリダニアに似た森で、何者かが攻撃しているグリダニアを救う為に、第一世界におけるマトーヤの存在になっていると思われる。(=闇の戦士が本当にヴィランという訳ではなく、自身の世界を救うために行動していた「元」光の戦士であった事から、本当にヴィランになったわけではない。)

それなりに惜しい気がします。グリダニアに見えるかは主観なのでさておき、第一世界の森の中でヤ・シュトラがマトーヤと呼ばれているのは事実でした。今回の予想文、最大のふんわりポイント、「第一世界におけるマトーヤの存在」って何?夜の民の間では本名を隠すからマトーヤって名乗っただけだったみたいですね。その辺りは結構エモかったです。

一方、ミンフィリアと呼ばれた少女は、目が『竜詩戦争 完結編』に登場した時の青い目になっていた為、何かしらの力を使って幼くなったミンフィリアで間違いない。

完全に騙されました。光の巫女の力を沢山使ってしまったからエネルギーの消耗をわかりやすくするために子供にしてるのかとばかり…。

PVの最後では「グ・ラハ・ティア」と思われるローブの男によって「お前が闇の戦士となるのだ」と言われている事から、主人公と暁のメンバーは『竜詩戦争 完結編』にて登場した闇の戦士達と同様の存在になる展開が予想できる。

この辺りの予想、5.1でやりそう~~~!間違いポイントかと思いきやまだわからないポイントですね。「闇の戦士は光の戦士に倒されるのだ」みたいな事をアシエン・エリディブスが言っていたので5.1以降で光の戦士が立ちはだかるんでしょうか。私とアルバート以外の光の戦士、誰?

感想

ここからはスクリーンショットも交えながら感想を書いていきます。
思い出しながら書いていくので支離滅裂になったらごめんなさい。

画像1タイトルを見て「ついにここまで来たんだ」という気持ちになりました。

予想を裏切りまくられる展開

最初から全てにおいて予想が打ち砕かれました。第一世界と水晶公の正体以外、結局全部思いつきもしなかったし、思いつけた部分はハズれてました。凄いストーリーだ…。
ブレモンダさんみたいな人に最初に出会ったので、新生みたいにこの人もラストに出てくるのかなと思ったら次のカットでは死体も映らずに死亡。この時点で『漆黒のヴィランズ』が思っている数倍暗くて重いストーリーになる事がわかってしまいました。しかし、まだ罪喰いの正体には気付きませんでした。この辺も上手く濁してて上手いですね…。

アム・アレーンに入った直後、不穏な少年とテスリーンに出会います。この時点でなんとなく思ったのは、この少年が罪喰いになってしまうのかなという予想でした。しかし罪喰いになるのはテスリーンの方。テスリーンの諸々の演出が怖すぎて、漆黒イチのホラーじゃないかなと思いました。しかし、それよりも感情にダメージを負ったのはそれを見て倒れ込むアリゼーの姿でした。
アリゼーとテスリーンがこの世界で1年間一緒に過ごして、どんな生活をしてきたのかを考えると…。それを予想することしか出来ないからこそ、今まで見たことが無いくらい、バハムート戦でテンパードになったルイゾワお祖父ちゃんを見た時よりも明らかにダメージを負っているアリゼーを見て、私もかなりダメージを負いました。それでもそれを乗り越えようとする姿に、第一世界の深刻さを改めて感じるのです。

幻想的で美しい世界

画像2テンションが上って沢山写真を撮りました。

初めてクリスタリウムに辿り着いた時は、思わず叫んでしまいました。
そもそも私はFF14のストーリーの中でもクリスタルタワーの話が特に好きで、思い入れが強いです。そのクリスタルタワーを中心に、なんというか…イオンタウンとかアリオ周辺みたいな近代的なんだけどクラシックな雰囲気の建物が並んでいる感じがとても良かったです。エオルゼアとは全然違う雰囲気で感動しました。
そして何よりも空が美しい。この空を美しいと思ってはいけないのですが、とにかく幻想的で綺麗で…。とても感動してしまいましたし、それを感動してしまってはいけない設定に複雑な感情になりました。

画像3アルフィノくん絵うま…

ユールモア内に入った時も感動しました。私はお金持ちっぽい国や裕福そうな町並み、綺羅びやかな雰囲気が好きなので、三国の中でもウルダハが一番好きなのですが、ユールモアの他の追随を許さない裕福さにときめきました。
イル・メグもとても良かったです。あそこまで花が美しく咲き誇る場所は今まで無かったのではないでしょうか。
ティターニア討滅戦のBGMも最高なんですよね…。神?

画像4言葉が出ないアーモロートの美しさ。

しかし、何よりも最も感動したのはアーモロートです。海底の洞窟の先に統合される前の真なる人の世界が広がっているという設定も素晴らしいのですが、暗いのに明るく見える世界、近代的で幻想的な建造物、主人公との圧倒的なサイズ比など、全てが新鮮で震えました。

正直な話、FF14の舞台となっていて探索できる世界のほぼ全ては新生エオルゼアの間に説明されていた場所がほとんどで、基本的にはどんな風景が広がっているのかが予想できてしまっていました。
ちなみに、新生から紅蓮の間で感動したのはクガネでした。クガネ最高!

画像5クガネ最高!一番好きな都市です!

先に言った通り、漆黒の素晴らしい部分はとにかく先が読めない事です。全く予想できないからこそ、本気で何が起きるのかを楽しみにできるし、世界に没入できます。
蒼天のイシュガルドや竜詩戦争戦後編でも予想できないストーリーが続いてとても面白かったのですが、漆黒のヴィランズはストーリー以外の要素としてフェイスのシステムやIDのギミック、敵のデザインやマップデザインなどほとんどすべての要素が予想できないものとなっていました。
だからこそ感動を覚え、その感動が強く記憶に残るものになっているのだと思います。

今までの冒険は無駄じゃなかった

漆黒のヴィランズのストーリーはこれまでの出会いや冒険が後のストーリーに影響してきます。
それもかなり意図的に、私の冒険者としての冒険が無駄じゃなかったという事が常に描かれます。
特に巨大タロースを作る過程でのチャイ・ヌズ氏のセリフにはかなり感動させられました。ここで初めて「ああ、無駄じゃなかったんだな。ここまで冒険してきたんだな。」と実感出来たのです。ここが漆黒のヴィランズならびにファイナルファンタジーXIVのゴールなのかなと見紛ってしまったくらいです。

画像1「ユールモアやクリスタリウムの民だけじゃなく、「夜の民」にモルド族、あの採掘師たちもだって!?
まさか、そんな……ノルヴラントに住む人の、ほとんどすべてではないか!
それほどの縁を持つなんて、お前たちはいったい……いったい何者なんだ!?」
画像1「旅してきただけの冒険者だ」

これだけでは飽き足らず、そもそもの漆黒のヴィランズの物語の始まり、水晶公が我々光の戦士を召喚した理由とは何か、何故クリスタルタワーが目覚めたのか…その全ての答えは冒険者の冒険が綴られたフォルタン伯爵による回顧録『Heavensward』にあるというのも素晴らしかったです。蒼天のイシュガルドでの、竜詩戦争を完結させるため、イゼルの望んだ竜との融和のため、オルシュファンの愛したイシュガルドを守るために戦ったあの時の冒険は、あの時失った仲間は無駄じゃなかった。ちゃんと後世に語り継がれて、人々を勇気づける事が出来ていた。そこで私は、本当の英雄になっていた。

画像1『Heavensward』書影(『蒼天のイシュガルド』より)

そして、シド達と出会い、プラエトリウムを攻略したあの日、アジス・ラーへ向かったあの日、クリスタルタワーを研究したあの日は、シド達と私達の絆を確かなものにした。彼らは世界を救うために冒険者の意思を継いでくれていた。
それがもう訪れることのない未来だとしても、確かに存在した事実だった。
だからこそ、誰よりも冒険者である私に憧れ、慕ってくれた水晶公、グ・ラハ・ティアは私を救うために時空を超えることを選んだ。自らの命も厭わずに。そう考えた時、グ・ラハ・ティアの過去を見た時、絶対に彼を救いたいと思いました。

ゲームシステムと連動した感動

これまでのFF14の感動する要素というのは、良くも悪くも「ストーリーの面白さ」から来る感動がほとんどで、残りはBGMの感動だったと記憶しています。少なくとも私の中では…。
あとは過去作を知っていればイヴァリースなどをプレイした時に感動できたのかもしれませんが、私は実質初FFがFF14なので知識がありません…。

FF13とFF15を触ったことがありますが、それぞれ冒頭のみと体験版のみです。レコードキーパーだけ何故か1ヶ月位プレイしていました。

ついでなので今までFF14で感動した部分を思い返してみますと、魔導城プラエトリウム後のストーリー、クリスタルタワーのストーリー、ニーズヘッグ征竜戦前後のストーリー、ツクヨミ討滅戦中のストーリーが挙げられます。
オルシュファンとイゼルは感動というより辛すぎて泣きました。

画像1皆様はちゃんとお墓参りしましたか?

このようにまとめると、感動は物語から来ている事がわかります。これが普通だとも思いますし、普通以上の感動を与えてくれたとも思っています。
しかし、今回の漆黒のヴィランズで最も感動したのは、それらとは一線を画する「ゲームシステムと連動したシーン」でした。

画像1何の違和感もなく存在していたフルパーティーの概念

FF14でダンジョンを攻略するときはランダムでマッチングした4人のライトパーティーが結成され、討滅戦などに挑戦する時はランダムにマッチングした8人のフルパーティーが結成されます。
しかし、漆黒のヴィランズではダンジョンのライトパーティーのみフェイスという機能を使って好きなNPC達と一緒にプレイすることが可能でした。
これにより、例えば殺戮郷村ホルミンスターではテスリーンの存在に気づいてしまうアリゼーのセリフが聞けたり、サンクレッドとリーンを同じパーティに入れれば二人の掛け合いが聞けたりと、ゲームプレイが直接ストーリーに関与してくれるのです。
しかし、討滅戦でのフルパーティーはどうしてもランダムの7人を待つ必要がありました。それでもそれに違和感を感じなくなっているプレイヤーは最後のハーデス討滅戦で衝撃を受けることになるのです。

画像1さあ……時空を超えて来たれ……!
ひとたび我らに力を貸したまえ……!
彼方の勇士、稀なるつわものたちよ……ッ!
画像1水晶公によって召喚された7本の光の柱

水晶公によって何者かが召喚されます。
最初は何が起きたかわかりませんでした。
アルバートの仲間たち?倒れた暁のメンバー?死んだかつての仲間たち?
1、2、3本と数えていくうちに、柱が7本立っている事に気付きます。
私を入れて8人。
目の前にはエメトセルク改めハーデス。
討滅戦のフルパーティといえば…。

8人の冒険者達

この時、色々な事を思い出しました。

画像1右も左も分からない時、エーテライトとマップ開放を手伝ってくれたフレンドのこと。

画像2初めてフレンドたちと集まった時のこと。

画像3フレンド達と高難易度コンテンツをクリアしたこと。

画像4偶然同じタイミングで集まったフレンドと海釣りをしたこと。

画像5風脈開放を手伝ってくれたフレンドのこと。

画像6同時にアジス・ラーを開放したフレンドのこと。

画像74人パーティーで観光しながら攻略したアラミゴのこと。

思えば、ストーリー以外の感動のほとんどはフレンドと遊んだことや、フレンドと攻略したダンジョン、討滅戦、高難易度コンテンツでした。
一緒に考えて攻略して、時には経験者に教えてもらいながら何度も挑戦して、やっとクリアした時の達成感はストーリーだけでは味わえない感動でした。
一緒に集まって写真を撮った事も、カンパニーハウスを買ってみんなで踊ったことも、決して一人では味わえなかった。

最初にFF14を始めたのは2019年の2月。一人ぼっちで、実況プレイに使えるかもと思ってTwitchプライム特典の30日無料権を使って始めました。
偶然選んだHadesサーバーと槍術士。Hadesサーバーには後に一緒にプレイすることになるフレンドが沢山いて、槍術士は竜騎士になり、蒼天のイシュガルドで沢山の感動を与えてくれました。

私は運が良かったんだと思います。初めてちゃんとプレイしたMMORPGで、20人前後のアクティブなフレンドがいて、困った時は先輩に質問したり、困ってる新規のフレンドに教えたり、同じ進行度の仲間と初見で同じダンジョンに行ったり、時にはのんびりギャザラーやクラフターをして、一緒にゴールドソーサーに行って遊んだりして…。
それら全てが出来たのは本当に奇跡だと思います。

だからこそ、ここに表れた7つの柱、7人のつわもの達が、ストーリーには関わっていないのに、確かに私の記憶に存在する人たちの事だと気付いた時、私は急にフレンド達との記憶を思い出しました。

画像8

フレンドたちは私がここまで辿り着いたことを確認すると私にパーティー招待を送り、リーダー権を譲渡しました。
パーティーメンバーの一覧には確かに、これまで一緒に冒険してきたフレンド達の姿がありました。

画像9

画像10

初めてストーリーがゲームシステムに直接関わった瞬間。
8人パーティーが初めてストーリーで意味を成した瞬間。
初めてフレンドがストーリーに関わった瞬間。
感動しすぎて、びっくりしすぎて、喜んだり笑ったりしながら、涙を流してプレイしました。
これまでで一番感動して、一番楽しかった討滅戦になりました。

最後に

以上が『漆黒のヴィランズ』の感想になります。
まだ語りきれていない部分もある気がしますし、もっとストーリー以外のちょっとした部分とかにも好きな要素があるのですが、とにかく感動したこと、伝えたかったことを全て書き留めることは出来たと思います。
まだ5.1には入っていません。5.31に更新されて第三次蒼天街復興が始まったので、ゴリラマウントを取るために頑張っています。
ロールクエストのヒーラー、タンク、ソーサラーをプレイするために、白魔道士、暗黒騎士、赤魔道士を育てたりもしています。
5.4が来るまでには5.3のストーリーをクリアして、インスタンスレイド、アライアンスレイドもプレイしたいと思います。まだオメガも終わってないです。がんばります。

本当に、ここまでプレイすることが出来て良かった。
最高のゲーム体験でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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黒金ニエロ

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