ニダンジャンプ公式note、はじめます
こんにちは、ニダンジャンプのそめ吉です!
このnoteでは「ゲーム業界の人と企業をつなぐ」をテーマに、ゲーム業界で働く人たちや企業の声を記事にしていきます。
また、ゲーム業界にまつわる話や、元Unityでイベントマネージャーの経験があり、現在ニダンジャンプの運営メンバーとして活動している染谷翔さんが記録に残しておきたい話などもネタが尽きるまで続けていければと思います。よろしくね!
ニダンジャンプの社名の由来
さて、挨拶だけで終わるのもアレなので、ここからは筆が走るままにそめ吉が書きたいことを書いていこうと思います。まずは創設者の1人でもある染谷翔さんの視点から、このベンチャー感あふれる社名が決まったときの話をしましょう。
レイオフによる退職
時は2023年、ゲーム業界で圧倒的なシェアを誇るゲーム開発用ソフトウェアUnityのライセンス販売や技術サポートを行っている米国Unity Technologiesは、様々な事情によりレイオフ(いわゆるリストラ)を行うことになります。
日本でのUnity(ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン)もその影響を受け、従来の大型イベントをやるにも予算がナイ!ということで、2013年からUnityでイベントマネージャーとして頑張っていた染谷翔さんは悲しいことにレイオフの対象となってしまったのでした……。
外資系企業でレイオフの対象になるとどんなことが起こるのかはまた別の機会にお話しするとして、染谷さんは「働かなくていい状態」になったので昼間からお家でYouTubeのゲーム動画を観たり、PS4で『Stray』や『オーバーウォッチ2』をプレイしていたところ、同僚の金田一確さんから連絡がありました。
「染谷さん、僕もレイオフの対象になったんですが、染谷さんの家に行ってもいいですか?」
なんと、売り上げを出しまくっているUnity Adsを長年引っ張ってこられた金田一さんまでレイオフ対象に。今回のレイオフは染谷がアホだから対象になったというわけではなさそうだ……などと意識低めな安心感を抱いて来訪をお待ちしていたところ、ドアを開けると金田一さんに開口一番でご挨拶されました。
「染谷さん、一緒に会社やりましょう!!」
バァァーーーーン、とジョジョの擬音が飛び出てきそうな勢いでそのエネルギーに圧倒されましたが、今思うとこの時に人生の歯車がまわった感じはあったかな~と思います。
会社の名前を決めるのが最初の仕事
「必要としている企業、チームに、世の中にたくさんいるゲーム開発者を導く仕事ができないか」という方針で会社を設立することが決まったのは、しかしそれから2ヶ月以上経ってからでした。就職活動したり、お世話になった方に対面で会ったりしながらこの先の人生について考える時間を過ごして、最初の出会いに戻ってきたというわけです。
会社の設立でやることはたくさんあるのですが、事務的な手続きや書類の用意は代表取締役となる金田一さんが行うと。では染谷は最初に何をするのか?ということでお願いされたのが「会社の名前を考えてほしい」でしてね。いや~~~、いいのか、俺で。
2人でウンウン唸りながらアイデアを出したり、ChatGPT先生に300個ぐらい案を出しましたが難航しました。金田一さんと互いに決めた方針は以下です。
会社名=サービス名にし、スカウトや転職にまつわる言葉にしよう
日本国内向けなので、和風な名称、日本人に馴染みのある言葉にしよう
覚えやすく、埋もれないものにしよう
すでに存在している会社とかぶらないようにしよう
これ、やってみるとわかるんですが結構難しいです。ちょっといいかもと思うものがあれば「株式会社◯◯◯◯」と検索してみてください。どうでしょうか、だいたいがすでに存在しています。世の中いろんな会社があるなぁ……。
そんな中で非常に優秀なキャリアをお持ちであり、Unity Japanでの売り上げの多くを立ててこられた金田一さんのイチオシだった社名がこちらです。
「株式会社ユニチョ」
ユニティ、チョットデキル人たちに向けたスカウトサイト「ユニチョ」というわけです。いや~~~、うん、ユニチョはちょっと……なんか……いや、親しみがあってイイ……のか……?親しみは大事だしな……。
ニダンジャンプ誕生
このままではユニチョの染谷に……、それはそれでカワイイような気もしましたが、一晩寝て改めてアイデア帳を見たところ、金田一さんが出した「株式会社スタートボタン」という案にピンと来ました。これちょっと良くない?
この案は金田一さんご自身でボツにされていたのですが
「ゲーム用語ならいいネーミングがあるのでは?」
というヒラメキがあり、最初に思い浮かんだのが「2段ジャンプ」でした!
昔からアクションゲームや格闘ゲームで使われてきたゲーム独特のアクションで『大乱闘スマッシュブラザーズ』のようなメジャータイトルでもお馴染みですね。漫画作品でも稀に使われる例があり、印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
調べたところ、2段ジャンプの元祖は1987年に発売されたナムコの金ピカファミコンカセット『ドラゴンバスター』だそうです。なつかし~。ファミコン時代から存在していたムーブだったんですね。
2段ジャンプを使えば普通なら届かない職場や出会いにも届くよね、というニュアンスの良さ、金田一さんが気に入っていたゲーム関連のキャッチコピーが「遊びをクリエイトするナムコ」、初めて買ったファミコンソフトもナムコの「バトルシティー」と色々な面で縁を感じ「株式会社ニダンジャンプ」が誕生したのでした。いや~~~、ゲーム用語、いいね!
ちなみにゲーム用語の他の案では「ヘッドショット」「ファストトラベル」「リスポーン」などがありました。特定のゲーム内の用語やミームも含めれば他にも独特の表現があるかもしれませんね。
それにしても「会社名を考える」というのはなかなか深い体験でした。世の中には多くの会社やメーカー、ブランドがあり、意識せずに日頃から接していますが、それぞれに命名するときのドラマがあったのだろうなぁと少しだけ視野が広くなったような気がします。
以上、ニダンジャンプの社名にまつわるお話でした。ではまた!