NICU退院時の心配事7:お熱が出たらどうする?

修正月齢3ヶ月までは繊細なケアが必要です。
修正月齢3ヶ月=予定日から数えて3ヶ月です。
この月齢に当てはまるようでしたら、すぐに病院に行きましょうね。

月齢3ヶ月までは繊細なケアが必要。
これは正期産児も同じです。

室温調整のところでもお話ししますが、
明らかに着せすぎや、部屋が暑くて熱がこもったなどでしたら、
調整して、体温を測ってみましょう。
その場合は大丈夫。

3ヶ月未満の発熱は
ほとんどは風邪、ってのが大多数ですが、
赤ちゃんの症状はとても分かりにくく、
中には、敗血症や髄膜炎と言う命に関わる重篤なものが隠れている可能性があるので
病院で診察してもらう必要があります。
3ヶ月未満では、病原体に対する抗体が少なかったり、免疫細胞が未熟であったり、全体的な免疫能が未熟であったり、血液脳関門と言う部分が発達途中だったりするからです。

早産であると、
妊娠期間が短いため、妊娠中の母体からの移行交代も少ないのです。
もし、お子さんがNICUで慢性肺疾患を経験していて、人工呼吸管理が長かったり、
酸素を持ち帰っていたりなどしていたら、肺がダメージを受けているので風邪も侮れません。

早産児の予後評価として繰り返す気道感染症は

保育園児だったりすると、
0歳のうちは肺炎を起こして風邪のたびに入院した。なんて子も。

医療のサポートを必要としますが、免疫力や肺の余力は必ず育って強くなりますので、
ハードルはたくさんありますが、頑張りましょう!

今できることは
将来強く育つお子さんを信じて、
両親や兄弟が風邪を持ち帰らないように、手洗いうがいをしっかりする。
両親や兄弟が風邪を引きにくい体力をつけることが必要ですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?