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2024 獅子座の言葉 法学者・上脇博之┃暗闇に光を当て、対向し、希望と未来を創造するエネルギー

水星神ヘルメスが発明した太陽神アポロンの竪琴の神話をご存じですか。

心理占星術における太陽は、人生をかけて目指す理想の姿。
しかし、太陽の理想や意図は、水星という竪琴=言葉があるからこそ美しい音色を奏でることができるのです。

太陽の言葉=アポロンの竪琴のメッセージに耳を澄ませてみてください。
あなたの生き方、働き方のヒントを受け取ることができるかもしれません。


心理占星術家nicoが選んだ獅子座・太陽の言葉は…

 
刑事告発運動を通じて専門外の私も告発状の書き方を学習しました。弁護士のみなさんはお忙しいので、私が告発状のたたき台を書くことも多くなりました。これまで一緒に活動、運動してきた坂口弁護士も年々歳を重ねてこられました。刑事告発では坂口弁護士に依存してばかりではいけません。そろそろ私一人でも行う必要があります。これまでの経験を生かして、近年では、私が一人で告発状を書いて一人で地検に告発するようにもなりました。また、坂口弁護士から学んだノウハウを受け継いで、新たな広がりをつくって刑事告発運動につなげる必要もあります。

そう考えて実践する憲法研究者が日本に一人くらいいてもいいでしょう。

♪ファイト♪(作詞作曲/中島みゆき)

著書『なぜ「政治とカネ」を告発し続けるのか』より



 自民党5派閥の政治資金パーティー券収入のキックバック、裏金づくりの大騒動は日本国民なら誰でも知っているだろうが、上脇教授の功績を把握している人は少ないかもしれない。

 上脇教授は、自民党5派閥の政治団体の収支明細と総務省などが公表している業界の政治団体の支出を突き合わせるという作業を根気強く行った。政治資金収支報告書への不記載を洗い出し、政治資金規正法違反の容疑で東京地検に刑事告発した。派閥と年度ごとに20本以上の告発状を出したのだ。

 彼が国に情報公開を求めるのは、政治と金のことだけではない。「森友・加計」問題をはじめ、安倍政権の「闇」に光を当てた。2021年に賭博罪で起訴された元東京高等検察庁検事長の黒川弘務の、安倍政権による謎の定年延長の閣議決定に対し、上脇教授は「経緯がわかる文書」を開示するよう政府に迫った。

 ノンフィクション作家の山岡淳一郎は、上脇教授をこのように表現している。

 日々、上脇は政治の闇と向き合い、地べたをはうように資料を調べ、告発している。唯一無二の存在だ。


ここまで読んで、今回の『アポロンの竪琴 獅子座の言葉』の意図がわかったのではないだろうか。

 太陽を支配星に持つ獅子座とは、ただ単に「明るさ」や「楽しさ」を求めるサインではないのだ。そうではなく、たとえば人間の、上脇教授の場合なら政治の暗部ととことん向き合い、底の底まで下りていき、そこから正義という光を、真実という光を求めて再浮上するような、そのような創造的な活動を行うサインだと考えることができるだろう。

 つまり獅子座・太陽とは、その前のサインである蟹座・月からの脱出を図るサインだということになるのではないだろうか。

 夜はあらゆるものを覆い隠す。黒いマーカーで塗りつぶしてしまえば、シュレッダーにかけてしまえば、見たくないものを闇に葬ることもできるかもしれない。でも、本当にそうなのだろうか。闇は闇のままにしておけるのだろうか。

 いや、朝は必ずやってくる。上脇教授は、暗闇に地道に対抗し続けている。不正の実体、隠ぺいの実体を白日の下に晒し続けているのだ。
 
 山岡淳一郎のインタビューに、彼はこのように答えている。

正義論って抽象的な議論が多いんです。平等とか公正の意味が議論されたりします。だけど、それをどう実践するかという各論がわかりにくい。法哲学の先生にそんな悩みを相談したら、法解釈で政治が実現できるかどうか研究すれば、と助言され、憲法を研究の中心に据えたんです。

獅子座は、実現の可能性に対して熱意を持って切り開いていくのだ。

 冒頭の「坂口弁護士から学んだノウハウを受け継いで、新たな広がりをつくって刑事告発運動につなげる必要もあります」という言葉は、まさに不動サインである獅子座の「価値の循環」を体現するものではないか(獅子座は循環器系である心臓を担当している)。

 獅子座、または太陽は決してオリジナルである必要はない。誰かから受け継いだ素晴らしい価値を未来へとバトンしていく。その価値を、その熱を循環することができるだけでも、獅子座にとっては喜びとなるはずなのだ。
 
 獅子座・太陽を単なる「自己表現の欲求」のサイン、天体ととらえるのは、私にはいつも抵抗がある。そんな自己中心的なサインではないのは、獅子座的な人たちを見ても明らかだ。もし自己中心的であるとしたら、「自分が今、光を当てようとしているもの」以外のものにはまったく意識が向かないという意味においてであろう。

 この純粋さは裸の子供が白馬にまたがる、まさにタロットカード「XⅨ太陽」のごとしである。

19番目のカード「XⅨ 太陽」

 私たちも、そろそろ本気で獅子座的、太陽的活動に集中するときかもしれない。

 自分にとっての闇を見つけ、対抗し、そこに希望の光を当てる活動。
 闇が解消されることによって、未来が少しでも明るく照らされると信じられる活動。

 これだけ社会が混沌としているのだ。戦争は終わらない。差別も格差もなくならない。貧困な者はさらに貧困になるような、そんな暗い予感に満ちているとき、政治家たちは不正の事実を忘れたふりをし、くだらない党首選を繰り広げている。

 だからこそ、私たちは各々が感じている闇に光を当て、少しでも明るい未来を創造することにエネルギーを費やすときではないのか。

 上脇教授の忖度なしの真っ直ぐな言葉を追いかけながら、しみじみとそう思った。  


上脇博之(かみわき・ひろし)

1958年7月25日、鹿児島県生まれ。獅子座に太陽、水星を持つ。

法学者。
関西大学法学部卒業、神戸大学大学院法学研究科博士課程後期課程単位取得。専攻、憲法学。現在、神戸学院大学法学部教授。市民団体「政治資金オンブズマン」代表、公益財団法人「政治資金センター」理事も務める。2023年10月、自由民主党5派閥が政治資金パーティーの収入を2018年から2021年までの政治資金収支報告書に計4168万円分を過少記載したとして、各派閥の当時の会計責任者らを政治資金規正法の不記載・虚偽記入違反容疑で東京地方検察庁に告発した。


これまでの太陽・獅子座の言葉

ひとつ前のサイン蟹座で個人は安住の地を見つけた。守られた、心地よい世界。しかし、ここからさらなる成長を目指し、人は新しい冒険へと旅立たなければならない。そうしなければ、人は「私」という狭い世界に閉じ込められたままになってしまうからだ。

5番目のサイン獅子座では、自己を他者の待つ世界へと押し広げていく段階に入る。人のいる世界はいつだって面白い。遊びがある、ロマンがある、お互いの個性がぶつかり合い、刺激もある。もちろん助け合いもある。

しかし、明るい場所に立ち続けるということは、逃げも隠れもできないということだ。だから、人生を肯定し、前を見て未来を創造し続けていくのだ。そこから生まれる力が、多くの人たちに笑顔や希望を与えることになる。

輝きの連鎖の中で太陽を(=創造、そして自分自身)輝かせる。
これが関係性の最初のサイン、獅子座の在り方なのである。


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* ✶*

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ホロスコープの構造を理解することで、心の奥底でわたしが望んでいる人生、生きるべき物語を生き生きと描き出せるようになるでしょう。

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