拝啓、届くことのない手紙、なぎちゃんより伝わることのない愛を込めて
10代で家を出てもうだいぶ年数が経ちます
ぱぱ、まま、ねぇちゃん、天国のおとうと、いもうと
元気ですか
あの頃と比べてお互いいろいろ違う生活してるんだろうなと想像します
笑っていますか?たまに泣いていますか?
それでも元気にしてますか?
なぎはみんなの理想どおりではないかも知れないけれどそれでも生きています
病んでる時が多いけど最近やっと生きてて良かったと極たまに思えるようになりました
相変わらず笑顔仮面は被っているけれどちゃんと涙を流すことができるようになりました
そして人に流されず自分を持つ、というなぎにとっては難しかったところと向き合い今はいい感じにがんばれてます
夢では最近よく家族が出てきます
でもたいてい怖い夢なので悲しいです
なかなか大変な子ども時代を過ごしたから一緒に暮らすことはやはり難しいけれどそれでも想っています、想ってしまいます
愛している、と
縁起の悪い事ですがもし何かあったらなぎはどうするんだろうと考えたりもしますがいつも結論は出ません
こうして離れて暮らすということでもしかしたらのちのち後悔するかも知れません
もしも意に反した事態になってしまったらごめんなさい
それはなぎの弱さです
届かない手紙、伝わらない愛
ありがとう
ごめんなさい
ずっと愛してました
これからも愛しています
もしかしたら今でも嫌われてるかも知れないけどそれでもこの気持ちは変わりません
どうかこれからも元気でいて下さい