蒼穹のファフナーを全話見たというお話
今2023年だぞ?
でもどうやら、ちょうどスピンオフにあたる作品が劇場公開中らしい。
ギリギリタイムリー。
1期が2004年と約20年前だったので若干心配(作画とかキャラデザとか)してたんですが杞憂でした。
※およそ1週間で1期26話+特別編1話+劇場版+2期26話+BEYOND 12話を視聴
以下感想、結構勝手に対比とかなんとか言ってるところあるけど、別に意図を調べたりしたわけではないから見当違いなこと言ってるかも。
・ロボットの話
ロボットアニメなんだけど、ちゃんと出てくるロボットがかっこいい。
個人的に1機ずつにあえて絞るなら1期マークゼクス、2期マークニヒト、BEYONDマークアレスがお気に入りでした。
マークゼクスかっけえ!つったらそのまま空まで飛んで行って消し飛んだ時はどうしようかと思った。
これは俺の各種悲鳴にいいねを連打するヒトデナシ達の図、どちらかと言うとフェストゥムに近い存在達。
俺の悲鳴をお茶漬けにして食ってそうな奴らしかTLにいなかった、終わりだ
・1期、特別編、劇場版の話
全体的に説明不足な場所が多いなと思ったら、どうやら一騎視点でわからないことは視聴者にも説明しない、みたいな思想があったらしい。
まんまと迷子になった。
個人的に記憶に残ったシーンは翔子が死ぬところと、カノンを説得する一騎のところと、甲洋が戻ってくるところ。
前評判でファフナーイコール鬱展開!みたいなイメージを持っていたので、
1期終了時点で終わってみるとあんまりパイロット組は死んでないんだな、と思った。
最初はモブの一人かなと思っていたようなキャラでも、死ぬ時は主人公だった。
「フェストゥムは泣かない」
「おまえがそう決めたんなら、一緒に消えてやる」
2期の話だけど、この辺が後々ちゃんと効いてくるのが良かった。
特別編(RIGHT OF LEFT)
L計画ってワードを聞くだけでちょっと気分が悪くなった。
1期1話を見返すといいよということで前日譚の特別編チェック後にもう一度1話を視聴。
1話でさっさと脱落したパイロットの女の子、意外と大事な役割だった。
当時の総士が何をしていたのか、数少ない理解者の一人だったわけだし。
1期1話で武装が全部ロックされていたことで、
結果的に総士の親父が死ぬわけだけど、ロックした経緯がここだったわけねとなった。
劇場版(HEAVEN AND EARTH)
1期の時点での話にキレイに決着をつけたのかなという感想。
劇場版特別キャラみたいな感覚で出てきた来栖だったけど、単なる敵じゃなくて敵側の裾野を広げるような立ち位置のキャラで非常に良かった。
来栖の登場でフェストゥムがただの無感情な敵キャラじゃなくなった感じが強まった。
安心と安定の甲洋伝説の始まりでもある。
センキュー甲洋、フォーエバー甲洋。
久々の笑顔。
・2期の話
敵側が単なる敵じゃなくなったと思ったら、より絶望感をマシマシにしてパワーアップしてきた。
アザゼル型が強すぎて、どうすんだこれと毎話悩んでた。
フェストゥムより人類軍の方が厄介だった。
思考停止した交戦規定アルファ万歳のバカタレ人類軍と、考えることを理解し始めたフェストゥム達の構図。
特に印象強かったのは9話と17話。
その時、蒼穹へは神曲。
カノンがいなくなる展開は想像以上にキツいんだけど、キツいんだけど超神回だったなという。
1期でお前が選んだなら一緒に消えてやるよみたいなことを一騎に言われたカノンが、その一騎に「一緒に生きよう」とまで言われた、あり得たかもしれない未来を蹴って消えていく流れはさすがに泣いてしまった。
一期で助けられなかったマークゼクスを、甲洋がここに来て土壇場で救う展開とかも良かった。
1期~劇場版までの悲しい展開に対して、2期以降で対比もうまく使いながらいい展開を作っていくような演出が続くから、2期以降の爽快感が半端じゃなかった。
爽快感が半端ない分、いなくなっていく人たちを見るのもよりしんどくなっていく。
最終的に何も解決してなくね?これどうするんだ?
というところで先送りエンド的な終わり方をした2期、という感想だった。
・BEYONDの話
迎えた完結編。
3話区切りの劇場公開だったとかなんとか。
6話でぶった切られた人達、よく無事に生きてたな。
最初はこれは何が起きてんだ?と把握するところから始めつつも、
1期の総士と一騎の関係が逆転したような状況なんじゃないか?と思い至る。
やたらとミニ総士に辛辣な真矢、結局のところ総士と一緒に肩を並べて戦うのは一騎だったけど、総士に張り手を食らわせて正しい道に引っ張っていくのは真矢という構図は完結編まで来ても変わらないんだなと思った。
厳しい発言も2期までの流れを考えると、真矢の対応が自然なものに見えるのが良い。
1期までの地獄のような戦いの果てで
ミールに痛みやら生やら死やらを教えたこととかが積み重なって、フェストゥム達が人間に近付いていき、結果として2期の敵がドンドン強くなった。
でもそれそのものがこの戦いを終わらせる為の布石にも繋がっていたっていう流れが綺麗だった。
美三香と零央が同化現象の末期症状で最期を迎えようとしていたシーンとかも、L計画最後のシーンのセルフオマージュっぽかったし、そこに今度は総士が間に合うっていう展開とか良かった。
最後の総士と一騎のぶつかり合いも良かった。
主人公交代的な側面ももちろんあるんだけど。
やっぱ1期から今までの全ての戦いを経て、「犠牲はしょうがない」「どうせ死ぬなら意味のある死を」みたいな考え方が当たり前になっていた主人公陣営に対して、
「犠牲の上で成り立つ平和なんておかしい、みんな生き残ればいい!」
みたいな理想論を振りかざして対立する総士の図は良かった。
総士が転生したことで初めて生まれた、よく考えれば当たり前のはずなのに竜宮島の面々含め登場人物全員がいつの間にか諦めてた視点なんだよなこれ。
で、マークアレスとマークニヒトのぶつかり合いで主人公交代。
一騎じゃ確かにこの戦いは終わらせられなかったかもしれないな、と思わせるような終わり方だった。
理想論も実現できるだけの力が伴えば立派なもん。
・まとめ
結果的にこの量を1週間足らずで見終えることが出来たのは、やっぱそもそも全体を通して面白かったからだなと思う。
昨今良くある「唐突に脈絡なくキャラを殺してみたw」のような展開と違う死に方だったのが本当に好印象だった。心は死んだけど。
ファフナー、見て良かった。
記憶に残る作品だった。
・おまけ
BEYONDを見終わったのが2/1なんですけど、そういやスピンオフの劇場公開ってまだやってんのかな?とググったら、まさかの舞台挨拶が今週土曜日にある模様。
席空いてんのかなとチェックしてみたら、なんか1席だけ空いていたので滑り込みで確保しました。
運がいい。
今週土曜日はスピンオフを見に行ってきます、平和なファフナーを楽しみにしています。
終わり