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言葉に隠された「..」

わたしは、電車を待つ間、駅ナカの本屋で、立ち読みをしていました。

いえ、立ち読みのフリをしていました。

だって、元々、買おうと思っていたので。

この本。

表紙の絵は、Instagramで見た時から、気になっていました。

だって、この絵は、わたしのすきな色だからね。

その本の中に、内田也哉子さんが書いていました。

「目には見えないもの」

わたしは、「言葉」の中に、いつも、目には見えない「..」を探しているような気がします。

言葉は確かに見えているのに。

だって、そこに書かれているから。

だけど、そこには、「目には見えないもの」が隠されている。

それは、「..」と、わたしは信じたり、疑ったり、見えないフリしたり、見えた気がして喜んだり。

この15年間、わたしは、そんなことを、ずーっとしてきました。言葉の中に、「..」を探し続けてきた人生でした。

そんなことをしてる間に、だいぶ、年もくったでなぁ。

体も、だいぶ、大きくなりました。横に。

あ、元々か。

そして、これからも、そんなことをし続けていくのだと。

この世に生まれてきて、目には見えないものとは、たくさん出逢ってきたように思います。

妖怪、幽霊、サンタさん。

会ったことはないけど、まるで毎日会ってるかのように、親しみのある存在。

心も、目には見えないものだけれど、一番身近で、一番不思議で、生きている限りは、それに、一喜一憂させられる。

悪魔も天使も神様も。

見たことないけど、いつも、そばにいるような気がするのは、なぜ?

そのすべては、わたし達の心だからなのかな? って。

魔女も妖精も天狗も雪女もカッパも座敷童子も。

わたし達の心なのかなって。

鬼も人魚もお菓子の家も。

誰かの言葉の中に、確かな「..」を見つけたくて、見つけた気がしたけど、なんだかなって気がしてきて、一喜一憂するんです。

目には見えないものに、ドキドキワクワクして、がっかりするのです。

きっと、明日も明後日も、そのまた次の日も、来月も再来月も、来年も再来年も。

ずっとずっと言葉の中に探し続けるのです。


おまけ

内田也哉子さんは、占い師の鏡リュウジさんとお話しをされていました。鏡リュウジさんは、内田さんの英国留学時代のお友達のお知り合いでもあり、ご縁を感じると、内田さんはおっしゃっていました。わたしは、それを読んでいて、それを言うのなら鏡さんとは、とてもご縁がおありなのではと思いました。それは、「鏡」です。樹木希林さんの御戒名に、「鏡」という字があったことを、わたしは思い出して、とても不思議な気持ちになりました。



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