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寂しさのメカニズム分析

こんばんは、シンガポールで働く日本人、ニコールです。

寂しさは鳴る。
かの有名な綿矢りさ氏のデビュー作「蹴りたい背中」の書き出しですが、最近寂しさが鳴らなくなったので、ちょっと寂しさについて考えてみようかと。

というのも、最近の自宅勤務や外での飲み会自粛などで、当初は「あーもうこれで人と会えない、飲みにもご飯にもお茶にも行けない、ミーティングですら会えない、つらいー」という気持ち山のごとし、「そうなったらどうなっちゃうの私」という不安海のごとし、だったのです。それが、先週金曜のシンガポール首相リー氏の演説(シンガポールのオフィス、学校、商業施設が休業し、外出制限がかかること)を聞いて、ぴたっと鳴りやみました。

もともと私は人見知りだけど人に会いたいタイプで、一人の時間も欲しいけど人とも会いたい(わがまま)、ゆえに2対8の割合で「一人:人と会う」がちょうど良いと自覚していました。だからこそ、知人と「シンガポールもロックダウンしたらどうしようー耐えられないかもーщ(゚Д゚щ)カモー」などとわちゃわちゃ話していたのですが。

いよいよその時が来た時から寂しさがぴたりとやんだのです。

これ、どういうことだろう?と分析。無駄に図にしてみました。※あくまで個人の見解です。

寂しさプロット

縦に「物理的な他人との距離」を取り、横には「周りも寂しいと感じている/寂しいと感じていない(=自分だけが寂しいと感じている)」でわける。ただ、後者は正確に測ることができないので、自分の認識ベースです。
例えば満員電車でほぼすべての人々が寂しさを感じていそうだと思う場合には右下にプロットされ、家でポツンと寂しさを感じていて、友人たちが楽しそうにアップしているインスタストーリーなんかを見ちゃってる場合には左上にプロットされるわけです。

そうすると、
① 物理的に離れていて寂しい(I miss youパターン)
② みんなが楽しそうにしているのに自分だけがカヤの外な気がする(I envy youパターン)
は何となく身に覚えありますね。つまり赤枠の中は頻出「寂しい」シチュエーションゾーンなわけです。
右下のゾーンはそれこそ前述の満員電車での孤独という不思議な状況なわけですが、日本の満員電車では往々にしてありえそうです。

そうすると、右上に新たなる境地が!そう、私が今回感じてるのはこれに近いんですよ。みんなが寂しい、人に会いたいと思っていて、でも会えない状態の中で、私も人から離れて生きている状態。

さぞ寂しくなるんだろうと思いきや、一人なのに寂しくない。「寂しくなんかないもん」じゃなく、明るく穏やかに「寂しくない」。外に出かけなくても十分幸せ、満ち足りた気持ち。

もちろんこの状況は世界的に深刻で大変な状況なのですが、なかなか普段そういう状態になることがないので、自分でも新たなる発見でした。なるほどこういう気持ちになるのか。。

ということで、状況は整理できましたが、なぜこういう気持ちになるんでしょうね。
周りの皆さんも家にいるしかない、それがわかっていることで何か心に変化があるのかもしれないですね。誰か専門家の人に聞いてみよう、コロナが明けたら。

それまではやはりStay Home、Stay Safeが一番!手を洗いましょう。

ではでは。


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