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U2の曲を通してアイルランド苦難の歴史を学ぶ ③where the streets have no name (約束の地)
U2の曲を通してアイルランド苦難の歴史を学ぶ
③where the streets have no name (約束の地)
80年代のU2はライブエイドなどのチャリティコンサートに出演して、より社会派のイメージを強めていった。そんななかボーカルのボノはアフリカを旅して飢餓を見て回ったという。タイトルの通り「名も無き街角」つまり未発展のアフリカは、住んでいる地域だけで差別されてしまう北アイルランドのベルファストとは対照的な場所。ボノはそんなアフリカに理想を描いたのだろうか。聖歌のように美しいこの曲は、モーセの跡を継いで約束の地カナンを目指したヨシュアの物語を彷彿とさせる。この曲が発表された87年はまだベルリンの壁が存在し、東西の冷戦も深刻だった。いままた同じような分断の世界が繰り返されようとしている。この曲が示す意義は大きい。