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フリーランスデザイナーにおすすめ:コーチングを受けてみた2025〜自分の中に風が吹く〜

コーチングを受けてみました!


コーチングとは何か

コーチングは、個人の成長を支援するコミュニケーション手法の一つです。カウンセリングと似た点もありますが、コーチとの対話を通じて、自分自身の目標設定や成長への道筋を見出していくことができます。

カウンセリングは心理的な課題を抱えているときに、心の健康を取り戻すために活用される支援です。一方、コーチングは、すでにメンタル面が安定している方が、さらなる成長や目標達成に向けて一歩を踏み出すときに活用できる支援となります。

コーチは答えを教えるのではなく、質問を投げかけることで、相手自身が持っている潜在能力や解決策に気づくよう導きます。

コーチングを受ける前の状況や課題

コーチングと私

過去にもコーチングを受けた事はあるのですが、最後に受けたのが2023年。

自分の事業の戦略を練るため、営業に関するコーチングを受けたことがあります。キャリアに関してもコーチングを受けることで「自分で決める」ことができるようになりました。

常にキャリアの転換期なフリーランス生活

今回、2025年を迎え、新たに自分のやりたいことや目標を見直すため、コーチングを受けました。フリーランスデザイナーになって10年が経過しますが、自分のキャリアを振り返ってみると、常に「迷って」いる気がします。

フリーランス自体が安定した働き方ではありませんし、私自身が「面白そうなこと第一主義」であるため、毎年やっていることが異なります。

常に新しい目標を設定し、楽しそうな方へと進むこと自体は悪くないのですが、次の目標を探し続けることに多少の不安がないと言ったら嘘になります。

「俺にないのは目的地なんだ」

美大生時代に夢中になった『ハチミツとクローバー』という漫画で、登場人物のひとり、竹本くんが放った「俺に無いのは目的地」という名台詞。この言葉は、迷える若者だった私の心に深く刺さり、今でもその感覚とともに生きています。

現役の美大生だった頃も、ずっと「目的地」をずっと探していたような気もします。縁あっていま母校で非常勤講師をしていますが、当時の自分によく似た学生たちを見て、「みんな目的地を探して何かを作っているんだな〜」と改めて思うことが多いです。

新たな目的地を探して

このように迷い続ける自分の背中を押してもらうため、今回コーチングを申し込みました。

2024年の振り返りを行ってみれば、大舞台に立つようなお仕事をいくつかいただきました。それらは自分の中で大切な経験となりましたが、それを生かして、どこか次に行くべき場所を探したいと模索をしています。

2025年をどのような年にしていくのか、今年の自分にとってのテーマは何か、今後どこへ向かいたいのか。これらを念頭に置きながら、50分のコーチングに臨みました。

今回のコーチングは、黒澤修一さんにお願いいたしました。
黒澤さんはベテランのコーチで、企業研修などに携わるような大規模ワークショップのご経験もある方です。日頃お話を伺ってはいましたが、どのようなコーチングになるのか、ドキドキとわくわくを抱えてご依頼いたしました。

まずは過去の振り返り、今までどのようなコーチングを体験してきたかという質問に始まり、そこから私自身の経験や内面の振り返りを行う時間となりました。

実際のコーチングを通じて得た気づき

自分のよさは自分では気付けない

今回のコーチングで得た一番大きな気付きとして「自分のよさは自分で気付けない」ことでした。

黒澤さんにコーチングをしていただくのは初回であり、私にまつわる詳しい事前知識をあまり共有していない状態でしたが、それでも「まるみさんの感覚や経験はおもしろい」と言っていただき、その言葉によって「あ、今の自分のことは結構好きだな」と確認することができました。

つまり、ある程度成果を出しているという振り返りができました。

5,000人以上の方が視聴してくださったウェビナーに登壇したり、本を書いたり、大きな会社の仕事をしたり、一個一個の自分がやってきた実績はかけがえのないものだと感じています。そしてそれらの実績に対して、逃げずに向き合い、面白いと感じている自分が好きなのだと思います。

そして、成果を出していると自認しているからこそ、その成果を説明し、人に「わかってもらいたい」と考えているのだな、と整理できました。

自分のよさや感じていることを、自分ひとりで言語化することはとても難しいことです。内省はどちらかというと苦手なほうなので、今回コーチの力を借りて「自分の成果」を認め、「それを次につなげたい」という目標を持っていることを言葉にでき、とても良い体験ができたと思います。

「決める」と「決めない」のエネルギー

コーチとの対話の中で「決めるにはエネルギーが必要」という話題が出ました。私は即断即決型で、タスクに埋もれないようにするため、長考よりも短期的な決断を得意としています。

そのため、「決断する」ことにエネルギーが必要だと思っていたのですが、コーチの黒澤さんから「でも、決めないということもエネルギーが必要ですよね」という問いかけをいただきました。

確かに「決めない」こと、つまりずるずると物事を続けることにもエネルギーは必要です。しかし、この「決めないエネルギー」のほうが認識しづらく、知らず知らずのうちに負債となっていることが多いのだと気づかされました。

自分の習慣や仕事、生活の中でも、「決めないエネルギー」として気づかないうちに消費している部分がありそうです。例えば、惰性で続けているサブスクリプションサービスを見直すなど、具体的なアクションに落とし込んでいきたいと考えています。

「育てるデザイナー」の先にあるもの

現在、SNSなどで「育てるデザイナー」を名乗っています。ただ、今回のコーチングで、このキャッチフレーズは単に現在の活動を表しているだけなのではないか、という問いかけがありました。

確かに、学校での教育活動とデザイン制作の両立という日々の営みを表す言葉ではありますが、目指すべき目的地やビジョンとしてのキャッチフレーズという役割の言葉ではない、と思いました。

「育てる」ことの成功体験

2023年、高校で教えていた時の思い出が特に印象に残っています。美術系の高校生のクラス全員にデザインコンペへの参加を促す授業を行い、素晴らしい結果を残すことができました。80人の生徒の中から、1名がグランプリを、2名が入賞を果たしました。

私自身、コンペに参加するのが好きなのですが、それ以上に「勝ち方を考える」ことに興味があります。つまり、勝利という成果を得るための戦略を練ることは得意分野です。その経験を10代の高校生たちに「どうやったら勝てるか」という具体的な道筋として示すことができました。

人の可能性を見出す

この話を黒澤さんと共有したところ、「まるみさんは、人の可能性を見出したい人だと思います」という言葉をいただきました。とても心に響きました。「育てる」という自分の行動は認識していましたが、その奥にある「後に続く人に何をしたいのか」という本質的な願い、つまり「目的地」を掘り下げることができました。

私は人の本当の得意分野を見出すことが好きです。現在運営している駆け出しデザイナー向けコミュニティには600名ほどのメンバーがいますが、コミュニケーションを取れている方々に対して、「この人は本当は何がしたくて、そのためにどうやってデザインを学ぼうとしているのだろう」と常に考えています。180人位の方と1on1をしましたが、そのときにいつも「デザインを学んだ上で、次にできること」をメンバーに問いかけるようにしています。

この活動は「可能性を見出す」ということにつながっているのだと実感できました。

「可能性を見出す」という言葉をいただいたことで、自分が目指したい方向性、つまり目的地が少し明確になってきたように感じます。

コーチング後の成果

自分の中に風が吹いた気がする

50分のコーチングでしたが、終了後、とても清々しい気持ちになりました。今の自分がしてきたことを肯定し、次の目的地につながる話をできたからだと思います。

例えてみるなら、散らかった部屋の中を少し片付け、窓を開けたような気持ちに近いでしょうか。

これからコーチングを受けてみたいと考える方へ

変化の多い時代です。今自分がやっていることに迷いがある方のほうが多いのではないでしょうか。次に何をしたいのか、自分はどこを目指しているのか分からない方に、コーチングはとてもおすすめだと感じました。

1回50分でどれくらいの効果があるのだろう?と思いながらのコーチングでしたが、私個人としては想像をはるかに上回るような内面の整理、そして自分自身の強みの振り返りを行うことができました。

闇雲に頑張ることも必要ですが、頑張り続けるといつか人は折れてしまいます。ちょっと頑張りすぎた。次に頑張る方向がわからない。誰かに話を聞いて欲しい。目指すべき目的地がわからない。そんな方にぜひコーチングを受けていただきたいなと思っています。

コーチへの連絡先

今回コーチングを依頼した、黒澤修一さんですが、こちらからコーチングの予約ができます!

上限50分、初回面談については無料とのことです。
ぜひお気軽にご予約・ご相談してみてください!


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