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【ビジネス書感想】パフォーマンス・ラーニング

nicoと申します。

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書誌情報

書名:パフォーマンス・ラーニング

副題:たった4つのステップで「結果を出す」組織に変わる!

著者:ドングショー・リー、片桐康宏
ページ数:272ページ
出版社:フローラル出版
発行日:2021年9月1日
ISBN:978-4-910017-16-7

本の概要

Googleの社員教育機関「Google University」初代教授でもあり、テクノロジーを活用した新時代のラーニングプラットフォーム「UMU」の創始者、CEOでもあるドングショ―・リー氏。さらにUMUの日本法人・ユームテクノロジージャパンのコンサルタントでもある片桐康宏氏を共著者として迎えた本書は、目覚ましい成長を遂げた数多くの企業が実践する「パフォーマンス・ラーニング」を深く学べる内容を扱ったものとして、日本初の書籍となります。
( フローラル出版 プレスリリースより)

手に取った動機

私が所属している部署でも昨年よりUMUを導入しています。いろいろ試してみてはいますが、まだまだ活用できているとは言えない状況です。ちょうど良い時期に出版されたこの本を読んでみました。

本の目次

はじめに 成果につながる学びを実現するために
第1章 「学び方」を変えれば生産性が上がる
第2章 業績アップを実現するパフォーマンス・ラーニング
第3章 パフォーマンス・ラーニングの4つのステップ
第4章 パフォーマンス・ラーニング実践のコツ
第5章 オンラインだからこそ効果が上がる新入社員研修
第6章 営業を変えて会社を変えるセールス・イネーブルメント
第7章 生産性を高めるスキルアップ・トレーニング
第8章 スピード×効果×スケールを実現する研修設計
おわりに 変化に適応し成長するための「学びの改革」を

感想

1.一番過去に囚われているのは研修企画部門

ここ2年ほどで大学の講義もリモート化が進みました。そのためもあってか若い方はリモート研修の受け方が本当に上手です。
なのに、多くの講師はリモートでも未だに対面研修と同じように喋ってしまっていて、辛い研修になってしまっているケースが多いです。

「研修効果」よりもっと手前で、受講者が興味を持っておもしろいと感じる研修が行われていないことに危機感を覚えます。

これは講師が研修デザインをしているからではないか、と感じました。
プレーヤーとして実績をあげていた人が良いマネージャーになれるとは限らないのと同様に、これからはトレーナーと研修デザイナーは別職務となるべきなのかもしれません。

そして、おそらく「教えるだけ」のトレーナーは淘汰されていくと思います。映像やUMUなどのテクノロジーでそこは補えるようになっていくでしょうから。

トレーナーはデザイナーとなるべく、意識を切り替える必要がありそうです。

2.対面研修への逆戻りを防ぐにはパフォーマンス向上で説得することが必至

他に選択肢がないなか進んだリモート研修化ですが、交通費・会場費等が削減され会社はメリットが大きいことに気づきました。
講師にとっても全国を飛び回る必要がなくなり、受講生も短い時間で複数回実施する研修を受けやすくなりました。

という訳でリモート研修はさらに加速していくのですが、一部「できるだけ対面研修に戻したい」との根強い要望があるのも事実です。

コミュニケーションやチームビルドの観点からなので、研修部門としては「それは研修とは別でやってほしい」と思うのですが、部門のトップに言われてしまうとなかなか突っぱねるのは難しいのです。

これを説得するためには、リモート研修で成果が上がり離職率は下がる、ということを数字で示すことが必要です。

これまでは「研修は充分やりました、後は現場ががんばって」という面が少なからずあったのですが、今後は「現場にがんばってもらうにはどうデザインするか」までが私たちの仕事と捉えるべきだと感じました。

3.感想まとめ

昨年までは講師としての経験がなかったこともあり、思いついたアイディアも遠慮してしまうことがありました。
少しずつ理論武装して、変わっていけたらと思います。こういう過渡期にいられて本当に楽しいです。

お読みいただきありがとうございました。
ではでは。


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