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底つき体験を思い出してみる

nicoと申します。

よかったら下記からプロフィール記事も読んでやってください。

わたくし、父がアルコール依存症のアダルトチルドレンでして、若い頃はそれなりに拗らせておりました。

先日きっかけがあって、自分の底つき体験を思い出したので書いておきたいと思います。

私がやらなきゃ→私がなんとかする

アダルトチルドレンのタイプは6つあると言われますが、私はヒーローとケアテイカーの混合タイプでした。

成績はまあまあ良く、生徒会活動などもやっていい子ちゃん。
だめな父について母が愚痴をこぼすのを聞いて宥めて。

家庭内ではそんな感じだったのですが、外に出ると豹変していました。

中学でクラスの女子から一斉に無視される経験があり、それ以降もしばらく人との距離がまったく掴めなくなってしまったのです。

家庭での「私がやらなきゃ」から「私がなんとかする」という、犠牲心と万能感の微妙な混合になっていきました。

いつまでそんなことやってるの?

ずっと憧れて好きだった人がいました。
その人のためならなんでもすると思っていたし、そうすればその人も私を選んでくれると信じていました。

でも言われたんですよ。
「いつまでそんなことやってるの?」って。

その人は絶対に言わないはずの台詞でした。
でも言われたんです。
その人は何があっても私を1番とはしないのだいうことも理解させられました。

私の世界は34歳で破裂してしまいました。

嫌われたくないと思っていたけれど

その人に自分に都合のいいいろいろなものをくっつけていたのを、見抜かれていたのだと思います。
自分のことを好きになってくれそうな部分しか好きじゃなかった。

しばらくは世界が破裂したショックで呆然としていたけど、少ししてからようやく、その人と自分は別々の存在なんだって気づけたのだと思います。

私は嫌われないように我慢したり無理したりしていたけど、その人は全然そんなことどうとも思っていなかった。

私が見ているその人は、全然その人じゃなかった。

世界って、自分が思うようにはならないんだな。

それが私の「底」だったのだと思います。

世界が私の思うようにならないなら、私も世界の思うようにはならない

そのときにここまでの言葉で考えていた訳ではありませんが。

嫌われないために、好きになってもらうために、嘘をついたり誤魔化したりする生活に、実は疲れていたのでしょうね。

ここから先はとにかく人にも自分にも嘘をつかないで生きていこうって決めました。

そしたらすごく楽だった。そして今に至ります。

私の底つきは、側からは何も失っていないように見えたと思います。
ただ静かにそれまでの私の世界が破裂しただけ。

あの破裂の日から24年経ちます。私はまったく異なる自分の世界を大事に育ててきました。
私はあの日からとても幸せです。

お読みいただきありがとうございました。
ではでは。

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nico
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