なんと思うのか。
2022年6月6日。
ZIONのライブを、初めて、見た。
私はまだ、全然、全く、なんとも、消化しきれず切り離せず切り替えもできず、NICO Touches the Wallsが大好きだが、でもやっぱり、思っていた通りと言うか、ZIONのライブは間違いなくかっこよかった。
ライブ後、Twitterでいろんな方の感想を読んだ。
共感できる部分も、そう思う人もいるんだという部分も、色んな思いが渦巻いているみたいだった。
ライブが始まる前まで道玄坂のコメダで映画を見たり、ぶらぶらしたりして時間を潰していた時は全く実感もなかったが、いざ入場開始直前になると急激に緊張感が襲ってきて、ひたすら出そうになる内臓を抑え込んでいた。
たまたま物販で近くにいた知り合いとも、緊張でふわふわしたまま軽く会話を交わし、ふわふわしたままとりあえずCDとブルーレイを購入した。バンダナを買おうと思っていたけど選ぶ余裕がなく、とりあえず音源を手に入れねばといった感じだった。
とりあえずお酒を飲もう、と思い、ドリンクは1番飲みやすそうなスミノフを選んだ。そこからの待ち時間も、ずっと手が震えて、スミノフをこぼさないように慎重に飲みながら、ぶっ倒れたりしないよう、頑張って意識を保っていた。
いざ、暗くなりライブが始まると、そこにはあの光村龍哉がいた。
光村龍哉がいるバンドが、そこにいた。
姿を見れた時は、ステージにいるところを見れて、なんかその事実に泣けてしまった。
イントロが長い曲で、歌い始めた時、ああステージに戻ってきたんだなと思って、また泣けた。
全く曲を知らぬまま、メンバーもほぼわからぬまま、だったのに、ただ音楽がかっこよくて。
でも途中から、こんなにZIONの音楽が良くて、もう今この時点で完成されていて、どうしたらいいのか、もうNICOは聴けないのか、でもこんないい声、音楽性をしばらくぶりに聴いたら、どうしてもまたライブに行きたくなってしまう、これがやりたかったのかな、とか、もうよくわからず、そういうことを考えていたらいつのまにか涙は引っ込んでいて、途中からはただ音楽を浴びるために棒立ちをしている自分がいた。
音楽を作る場所って、けっこう大事なんだなというのが伝わるくらい、ZIONの音楽は広大というか、星がたくさん出ている夜とか、夕日を背景にしている感じとか、情景が浮かんできた。
でも地下を想像させるような、ベースやドラムが響くような曲とか、ギターが痺れる感じとか、コーラスの厚みあるのに綺麗にさらさら流れる感じとか、私は上手く表現ができないけど、良い音楽ってこういうことかと思った。
たぶんZIONがまたライブをやったら私はきっと足を運ぶだろう。
…
…
私はNICO Touches the Wallsが大好きだ。
どっちがどうとかこうとかそんなのはまあ人によりけりで、勝手にぐるぐるしているのは私だから、これからより多くのZIONの曲に触れて、自分の中でどうこの気持ちを消化していくのか、全くわかないが、それはたぶんまあ時間が解決してくれそうな気がする、どれくらいかかるかはわからないが。
ずっと、ZIONを見て自分がどう思うか、が不安だったが、このどっちつかずな気持ちになったことは、きっちり切り替えできるより私らしいし、なんかそれはそれでよかったのかなと思う。
好きなものは好きだし、良いものは良いし、それを決めるのは自分なので。
自分の感覚を大事に、好きなものを追い続けられたらいいな、と思う。
以上、渋谷WWW X ((((Where iz ZION ?)))) にて。