見出し画像

「期待する」のをやめてみた

ある日、私は決めたのだ。

「期待することをやめてみよう」と。

時々ものすごくイライラすることがある。いつもなら気にも留めない些細なことですらイライラのスイッチになる。そんな日は、朝からずっと家の中の空気が悪い。夫も子供たちも、私の顔色をうかがいながら過ごすから、何か行動するのにも、何か発言するのにも❝ママの怒りのスイッチに触れていないか❞と、なんだか怯えているからかもしれない。

自分でも分かっている。このままではダメだと。でも、自分の感情をコントロールできないくらいにイライラしてしまう。

だから考えてみた。何でそんなにもイライラするのかを。イライラする原因は何なのかを。

相手に「期待する」からその通りにならないとイライラする

私は夫にイライラしている。

ご飯を作っている間に息子の離乳食食べさせてほしいな。掃除してほしいな。洗濯物畳んでほしいな。やらないといけないことたくさんあるのに、なんでスマホ見て寛いでいるのかな。

私は長女にイライラしている。

部屋を片付けてほしいな。次女を泣かせないで面倒みてほしいな。宿題先にやってほしいな。ゴロゴロしていないでやること先に早くやってほしいな。

私は次女にイライラしている。

早くご飯食べ終わってほしいな。おもちゃ片付けてほしいな。すぐ泣かないでほしいな。忙しいからわがまま言わないでほしいな。

イライラする原因を考えていると気づいた。

私は相手に何かしてほしいとばかり思っている。自分の思い通りにならないからイライラするのだと。明確に言葉にもせず、「こうなるべきだ」とどこか期待している。相手がその期待通りの行動をしてくれないと、些細なことでも小さなイライラになってしまうのだ。

「期待すること」をやめたらイライラしなくなるのか

相手に期待しなければイライラしないのではないか。そう思い、期待するのをやめてみることにした。夫にやってほしいことがある。長女にやってほしいことがある。次女にやってほしいことがある。その思いを一度無くしてみた。

誰かにこうしてほしいと思わずに、自分で解決すればいいと思うようにした。どうしても手がいっぱいで、誰かにお願いした時に断られたとしても、相手の都合もあるから仕方ないと思うようにした。

「期待すること」をやめてみたら、驚くほどにイライラしなくなったのだ。

そして気付いた。「期待すること」で、無意識に相手を支配していたのではないかと。

私がやりたいことがあるように、相手にもやりたいことがある。私と相手の考えた段取りは違うかもしれない。正解なんて無い。人それぞれの考えがあって当たり前だ。

私の思い通りにならないから、些細なことでもイライラしてしまっていたのだ。ああ、なんて酷い人間なんだろうとこの時思い知らされた。子供たちには「相手の気持ちを考えて行動しなさい」と散々言っているのに、私は忙しいを理由に、自分の気持ちばかり優先させていたのだ。

違うことも認めて受け入れること

「期待することをやめる」と聞くと、興味がないのかと思われるかもしれないがそうではない。自分の価値観を相手に押し付け、「こうあるべきだ」という無意識の期待を、相手に持たないようにするということだ。そうすると、相手の全ての行動にはきちんと意味があり、その人の考えで行っている事だと受け入れることができる。

色んな考えや答えがあるのだと気付き、視野を広げられるようになる。

そして、何よりも私がイライラしなくなることで、家の中の空気が悪くなることが無くなる。

無意識の期待でイライラしてしまう時は、一度冷静になって「期待すること」をやめてみる。そうすればきっと、今日も我が家は円満に過ごせるから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?