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白紋天をつるし灯りをともしたら 花はあなたの好きだった白いかすみ草を多めに お気に入りの…
あなたがそっとドアを開けて 音もなく旅立ってから 二十年ほど経とうとしている あなたを蝕…
激しく降り注ぐ言葉の雨に 傷ついてしまうことだってある きみの世界はどうだろうか そればか…
. と記号を打つ ただ文を締めくくるこの点を 生きてきた中でどれだけ打ってきただろう 宿…
さよならをかたどった目印に ぼくはそっと手を合わせた 信仰などどこにもないけど きみを想う…
きみがその火を消した時 ぼくの今が始まった きみが道を踏み出した時 ぼくの世界は変わった 誇…
ドラムロールに似たような 音を立てて機関銃が火を吹く場所で ダンスにも似たような 姿で撃ち殺される人がいる 弾丸が文字どおり雨のように降る中 生きることで精一杯の人々に 美しい音楽は染み渡っていくのだろうか 詩を読み上げるようにして 殺人を正当化する指導者たち 失われた生命のためにどれだけの かなしみがあるかも気付かないのか 反戦のデモの中暴徒と化す人々の 憂さばらしの背景では 常に誰かが傷つけられているのに 幕間の休憩時間にも人の命は失われていく