【脱!一斉授業】新たな授業スタイルふりかえり
どうも!ニコラスです。今週で今年度の授業が終了します。復職した1年はあっという間でした。今回は休職前との授業方法の違いや、手応えなどをご報告します。
出会い①ロイロノート
休職前から段階的に導入されていた一人1台のタブレット端末&ロイロノート。今年度は環境が整い、全校生徒が利用可能となりました。
出会い②黒板を使わない授業
これは休職中、英語科主任が「授業改革」と銘打って個人で数年間試行錯誤したのち、昨年度から英語科全体で取り組んできたスタイル。
◯単元ごと新出単語はペアワークで定着させ、レポートプリント英文の内容を把握。おまけで英文に沿ったテーマで「各自調べ学習」
全国的に見たら最新とは言えませんが、新しいことが根付きにくい田舎のしかも歴史ある私立高校の中では画期的なスタイルです😅(事実まだまだ一斉授業スタイルが主流で、英語科のスタイルは否定的に見られています・・・)
出会い③休職を経験した「ニコラス『先生』」
自分のことです😀多角的に物事を考えられるようになったり、自分の中で「休職=どん底」を経験したことでありのままの自分を出すようになったり、変化がありました。
出会い①×②×③!
結果、とても楽しく授業ができました。おそらく教員史上「最楽」だったと思います。もともと型にはまるのが好きではないのと遊び心を忘れない人間なので、とにかく扱う単元とロイロノートの利便性をどうかけ合わせるのが「面白いか」を模索しました。当然、うまくいかないこともありましたが、その時は職員室に戻り英語科の同僚たちに開口一番「すべった!🫠」と報告しました。いくつかヒット作がありますが、2つ紹介します。
ロイロノート活用①「写真で英語日記」
長期休みのレギュラー課題になりました。いたってシンプルな課題です。
・「休み中の印象的なできごとを写真(3日分=3枚)に撮り、それぞれについて英語3文くらいの日記をつける(文法の間違いは気にしない)」
基本的な英文の作り方だけ説明し、あとは生徒自身が自分のレベルに応じて英文のアレンジに挑戦する(習った文法事項を盛り込むなど)
・作成したものを休み明けの授業で「How was your vacation?」でペアワーク
・ロイロノートに提出
カメラの性能がいいのか生徒の腕がいいのか、英文つき写真の美しさや生徒の感性に驚かされました。英文もペンでカラフルに書いてくれているものあり、ポストカード?と見間違うものもありました🌠英語が苦手な生徒だったり、課題の提出癖のない生徒も面白がって取り組んでくれたので、提出率がよかったです。担任の先生に「全員出しましたよ!」と報告するのも楽しみでした🫢
ロイロノート活用②学んだ英文に関するクイズを作ってクイズ大会!
以前記事にもしましたが、とても楽しかったです。
生徒の素直な声が聞けたのが一番でした。一年間、単元ごと英文を学んだあと、主体的な「調べ学習」を実施し続けた成果がでました。
英語の授業を通して「学ぶ楽しさ」を味わってほしかった
先ほど書きましたが、一斉授業スタイルが主流なので英語科のやり方は否定的に見られています。「それで学力が伸びているのか?」というのが疑問なようです。確かにそうだと思いますが、休職前まで自分が行なっていた一斉授業スタイルよりも、今年度取り組んだスタイルの方が生徒自身の「学ぼうとする姿勢」が顕著に見られたことも事実です。個々の学力差や勉強の好き嫌いはあると思いますが、一斉授業では見られなかった生徒同士の「教え合い・学び合い」が増えました。教室が、わからないところを「わからない」と安心して言える環境になったのも要因です。英語の授業を通して「学ぶ楽しさ」を味わってもらえればそれでOKです。
今週は「勉強しない」選択を認めました。
テスト範囲が終了したので、今週の授業は基本自学。新たな授業スタイルの集大成として、「『勉強する・しない』は自分で決めていい」というふうに伝えました。自ら選択したので、本当に黙々と学んでいてほっといたらずっとやってしまうのではないかと心配になります。(チャイムがあってよかったです😅)
「何か意図があるんじゃないか?」と勘繰る生徒もいました。普段の学校生活や教員集団の関わり方が、そう思わせてしまうのかな・・・と少し申し訳なさを感じました。
授業アンケートをとり次年度へ
最後の授業で生徒にアンケートをとります。このスタイルの授業で勉強に対する意識がどのように変化したか楽しみです。1年間の授業で「教え方や知識量が優れている」ことよりも「どう主体的に学べるか仕掛ける力と否定しない声かけ」の重要性を知りました。