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尻で階段を降りた
12月2日午前11時、私の身に何が起こったか。
タイトルの通り、尻で階段を降りたのである。
正確に言えば寝ぼけて階段を降りようとして足を踏み外し、尻餅をついたまま
下まで落ちていった、だが、尻で階段を降りたのほうが面白いしポップでキャッチーなのでこう書かせていただいた。
少女時代、大人になったら自動的にコナンの佐藤刑事みたいなしっかり者のキャリアウーマン、あるいは大金持ちと結婚して可愛い子供は3人、豪邸に住むキラキラ主婦になれる未来が自分には約束されているのだと思い込んでいた。
あれから20年あまり経ったが現状はどうだろう。
惰眠に惰眠を重ね、トイレをしに一階に降りようとしたところがこのザマである。(尻にかなり大きな痣を作った)
言い表すならば尻階段滑り女である。
もしくは尻青痣。
佐藤刑事どころか、名前からして妖怪じみている。
もはや人間ですらない。
しかも落ちている間に考えていたことが、
このノーブラパンツ姿で救急車に運ばれるわけにはいかないということ
だったのだから目も当てられない。
少女時代の私が今の私を見たら、ドン引き、未来に絶望するだろう。
大変不憫に思う。
この反省を生かし、翌朝から階段を降りる時は人に見られてもいい可愛いパジャマを着用して
寝癖を治し、目ヤニをちょちょっと取ってから降りることにする。
間抜けな格好で救急搬送されて、少女時代の私をこれ以上絶望させないために。