コンセルバトワールではそろそろ試験の季節
我が子が通うコンセルバトワール(CRR)では、4月の春休み前の時期は、進級のためのテストが行われます。l'examen de validationと言っています。
数年前までは公開でしたが、コロナの前から徐々に非公開となり、コロナを契機に完全に非公開となりました。
テストを見にいくと、知っている生徒の本気の演奏が聞けるほか、各過程のレベルとか、進級に必要なレベルがわかって有意義でした。
また、きちんと教えている先生とそうでない先生の区別がつくようにもなりました。教え方の下手な先生(教えることを諦めている場合もある)の生徒はほとんど出てこないか、出てきても全くレベルに達していない場合がありました。
我が子の専攻楽器では、時代の違う曲を2曲、暗譜で弾く必要があります。外部から審査員が来るので、たとえ自分の担当教授がよく弾けていると太鼓判を推していても、審査員がレベルに達していないと判断した場合は仕方ありませんが、ただ単に気に入らない場合にも、何かと理由を付けて落とされます。
フランス人は、コンセルバトワールを「厳しい厳しい!」と口を揃えて言いますが、この辺の事情のことを言っているのかもしれません。
もっとも、このテストまで達する以前に辞めていく生徒が大量にいるのですが。
若い才能のある子供たちには頑張って欲しいものです。