にわかのうか日記Ⅵ
家を出て早々にカメラを忘れたことに気がつく。
まぁいいか。
今日の作業は、コマツナの収穫と霜よけのためにハクサイの外葉をしばるだけだし。
そこで気がつく。
ハクサイをしばるためのヒモも忘れたようだ。
やれやれ、どうやら今回もすんなりいかないようである。
カメラはともかく、ヒモだけはなんとか調達して畑に着。
畑作業用に雨水をためているのだが、その横に大きなくもの巣ができており、黄色いクモがまさに捕食の最中であった。
うあ、しょっぱなから殺生を見てしまった。
根がナイーブな奥さま、生物の営みに残酷さを感じる。
よく見ると、捕食対象はバッタのようだ。
うちのカワイイ野菜の葉っぱをかじるやつである。
クモの巣の撤去はしないであげよう。
瞬時に決断。
ナイーブって、一体誰のことなんだか。
寒冷紗を開けてみると、収穫対象のコマツナはまるでバケモノのように
でっかくなっていた。
いわゆる育ちすぎの「オオマツナ」。
通常草丈20cmくらいで収穫のところ、30Cmすら超えている・・・
おかげで収穫の際に茎が折れてしまった。
先週ラディッシュと一緒に収穫しておけばよかったものを、
『あとすこーし大きくなってちょーだいよ』
などと欲を出した奥様に、素直なコマツナは従っただけのことである。
何はともあれ、収穫後パチリ。(携帯で)
次はハクサイの外葉をしばる作業である。
寒さ対策と、きれいに結球させるためなのだが、
これが意外とむずかしい。
ふと悩む。
ナニしばりがいいんだ。あんまりきつく結んで実が大きくなれないなんてことはないのだろうか?
しかし軽く結んでほどけても仕方ないし。
悩んだ末に取れない程度に軽く結っておくことにした。
多分、ご主人がなんとかしてくれるはずだ。
うちのご主人頼れるスーパーマンなのだ。
などと、こんなときばかり賞賛しておく。
作業終了である。
ここでシバラれたハクサイの画像がないのは、
要領の悪い奥様が、しっかり寒冷紗をかけ終えてから
写真のことに思い至ったからであり、
さらに疲れてめんどくさかったからである。
まったくもう。
片付け作業をしようとかがみこんでいた奥さまの目の前を
バッタがぴょんと飛んでいった。
小心者の奥さまは、しりもちをつく。
折りしも昨日の雨でしっとり湿気を含んでいた地面であった。
がびーん…。