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ようやく手放すことを決意できた布オムツ

6年前娘が産まれる少し前、母と姉と3人で布オムツを縫いました。

当時住んでた家に近い保育園では「布オムツ」がスタンダードで、預ける頃に買うなら、預ける前からどんなものか試してみたいと思ったことがきっかけです。

産後すぐは余裕がなかったけれど、産後2ヶ月目くらいから布オムツ生活がスタート。
お出かけするときや寝るとき以外、日中家にいる間は布オムツを使って過ごしました。(紙オムツは1ヶ月に1パック買うか買わないかくらいでした)

確かに毎日洗うのは大変だけれど、
太陽に当たってピカッと白く洗い上がる布オムツの姿を眺めるのも、
畳む時間に無心になれるのも、
「あぁこうやって毎日循環してるんだなぁ」って考えるのも、

好きでした。

3歳まで通った保育園では、日中オムツが外れても、お昼寝の時は布オムツを使っていましたが、幼稚園に転園してからは布オムツを使う場面は無くなりました。

使わなくなったオモチャや着られなくなった洋服は、特に思い入れなく処分したり譲ったり出来るのに、布オムツだけはずっと和室の押し入れにしまったままにしていました。

第2子が産まれたら使うかな…という期待もあったのは事実。
でももっと根底にあったのは、育児を共にしてきた戦友みたいな存在の布オムツを処分する気になかなかなれなかったのです。

授乳が上手くいかず3時間おきに目覚ましをかけて夜中に授乳してた日々、
乳腺炎に苦しんだこと、
明日保育園に持っていくオムツを洗わなきゃと必死になってた時のことまで…
布オムツと歩んだ毎日を思い出すとキューンと胸が締め付けられる思いになります。

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先週末、部屋の模様替えをした際に、久々に手に取った布オムツ。
思い出いっぱいだし、思い入れもあるけれど、
「ずーっとここに置いていても仕方ないな」
という気持ちになりました。(和室に収納以降3年の時を経てようやく!)

床掃除に布オムツを使ってみると、当時のふんわりした布オムツの感触を思い出し、感慨深くなりました。掃除をよく担当してくれる夫にも、「布オムツ、掃除しやすいよ〜」と勧めてみたり。
今日は絵の具をする娘に筆の水分を取る布として、布オムツを提供。「これ赤ちゃんの時付けてたの?」となんだか恥ずかしそうな笑顔が印象的でした。

この一件から、家の物を整理するときに、
 ・人それぞれ思い入れのある物は違うこと
 ・他者の視点で物を分別するのは難しいこと
に改めて気付かされました。

私の場合、3年の時を経てようやく手放すことを決意できたのは「布オムツ」だったわけですからね^^;

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