kintoneの導入(営業管理編)
キントーンを導入し始めて早2年、まだまだ本格運用には至っていませんが、どのように運用を開始したのか、まとめてみました。
前項で記載した通り、このままの営業体制では営業をバージョンアップできない、という思いからkintoneを導入することとした。
なぜkintoneに決めたのか
1.導入の際のコース
まずは、最初に最低の導入者数、5人でライトコース(年額 45,850円)で契約することとした。実際に導入してみてどのような成果が得られるか自信がなく、すぐに辞めてしまうかもしれないと思っていた。こういった管理システムがなかなか受け入れづらいことはなんとなく分かっていた。これまでと違う業務をしてもらうには、実際に入力作業する営業に理解を求めなければならないと思っていた。
この理解を得るにはどれくらい時間がかかるか分からなかった。コストが高ければ結果を早期に求められるため、メリットが見込め継続できると判断するまではコストを徹底的に下げ、理解を得るまでの猶予期間を延ばすことを選択した。
2.目的設定
アプリの作成は、まず最初に何か作ってみよう、ということで管理したい必要な情報を書き出してみた。
データベースを作る上で留意すべき当社の特徴は、以下の3点。
(1)製造業であること。
(2)エンドユーザーに対し複数の対応部署があること。
(3)会計データベースは既に導入しておりモノ、カネは管理できる。
(1)の製造業であることは、営業進捗アプリだけでなく、製造の管理なども行う必要があることを示しており、
(2)については機器の受注・納品までを担当する機器営業部門と、納入後のサービスを担うサービス部門、そして消耗品を販売する消耗品営業部門の3つの対応部署が同じエンドユーザーに対応することもある。どの部署も個別でエクセル表で案件を管理するため、それぞれ共有フォルダからそのファイルを探さないと情報を入手できない。
(3)会計データベースが既にあるため過去の受注情報や基本的な顧客データは取得できる。将来的には連携も視野に入れる必要がある。※これがあるため製造業向けパッケージソフトはオーバースペックになり導入がしづらかった。
上記を理解した上で以下の3つを主な目標とした
①別部署を含め現在・過去のデータをすぐに簡単に入手できること。
②案件の進捗を管理できること。
③人の動きを測ることができること。
3.営業アプリ作成
まず最初に顧客マスターを作成することにした。マスターがあることで、「入力がしやすくなる」「後にデータ分析がしやすくなる」というメリットがある。
顧客マスターに掲載する最低限の必要情報は会計データベースソフトから出力し、そこに機器営業、サービス、消耗品営業の3部門が必要な情報を追加することとした。そのため、現在動いている案件、過去の実績、面談内容などを入力するアプリを別に設け、その情報を顧客マスターに集約できるようにした。
営業の案件進捗アプリでは、顧客情報を納品先マスターから取得し、案件の基本情報を入力、そしてサブテーブルに日報を入力するようにした。(しかしこれは改めた。サブテーブルの情報は後から閲覧しづらく、またデータとして集計しづらかった。③の人の動きを測ることができなかったため、営業日報アプリを作成し直した。)
これで、他部署含めて営業進捗が常に把握でき、後々にデータ分析できるように変更した。また、営業活動の様子が分かるようになり、これまで売上でしか測定できていなかった営業のアクションも管理、評価できるようになった。
上記実績をもとに、kintoneについて社内理解を深め、サービス部門へ運用を広げることにした話は、また次回。
わぁわぁ言うとります。お時間です。さようなら。
大阪市在住の89年生まれ 父親経営の中小メーカーに在職。 グロービス経営大学大学院卒業 事業承継や、組織の変革、文系から見た社内システムの構築について掲載予定 好きなもの:サッカー(ガンバ大阪ファン)、漫画(オールジャンル)