なぜkintoneに決めたのか
結論としては私は自社の営業管理システムにCybozu社のクラウドサービス、kintone☁を導入しました。
(output力を磨く、という目的を設定しておきながら、面白おかしく結論に向かうことを放棄していますが…)
結論を書いているので、どれだけ他のサービスと比較しても結局kintoneがいいね!という風なまとめになりますので、私がどういう思考でkintoneにたどり着いたかを記載することで、同じ状況の方が、「あ、kintoneを試してみようかな」と考えてもらえるきっかけになれば幸いです。。
(決してcybozuの回し者ではありません)
システム導入に二の足を踏む
前稿(https://note.mu/nichemaker007/n/nc829be3e050f)の通り、「短期間で売上を上げる」理想を掲げて営業職を始めたが、1週間で挫折した私は、2択を迫られた。①「このまま頑張る」か②「営業管理システムを導入する」か。
そこで自分は、②を選択した。
まず最初に「営業管理 システム」で検索した。この時はまだSFAという言葉も知らなかった。検索していろいろ調べてみても、結局どれを選べばいいか、決め手が分からなかったために、調べても決まらなかった。
営業管理システムとして良い製品は安価なものやハイグレードなものがたくさん提供されており、とても使いやすいものもある。その中で、何を選ぶのか。ここで自分は決断ができなかった。せっかく導入するなら「一番いいものを、できるだけ安く導入したい」と考えた中で、AとB、どちらが良い製品なのか、どちらを選べば「成功」なのか、を決断できなかった。
実際にこの、決断ができない人は結構多いと思う。上記のように考えるとなかなか選べない。そこで、いったん自分と会社の状況を振り返ってみた。
自分、自社を分析してみる
私は営業職になって1週間で製品や営業の流れがあまりわかっていない、入社したばかりで多額のコストをかけてシステムを導入して失敗したくないという立場にあった。また、その前の2か月の研修を経て、営業管理だけでなく製造業として生産管理やスケジュール管理などの必要性も感じていた。
そして、会社は中小の製造業で大きな投資はしづらく、また2年前に財務管理システムを導入したばかりで新たなシステムを導入することに対しては変化を好まない企業風土もありあまり受け入れられないだろうと思われた。
そういった状況のもと、自分が選ぶべき条件をまとめた。
・汎用性が高い。複数の目的で使用できる
・後からの仕様の変更が容易(コストがかからない)
・徐々に運用開始できる。
・コストが低い
簡単に自分で作れるシステム
そういった条件から、得た結論は「自分で作れる」システムだった。その条件から最初はAccessに挑戦しようかと思い勉強もしたが、文系でこれまでエクセルの関数すらまともに扱ってこなかった私にはあまりにもハードルが高すぎた。
その中で、「簡単に自分で作れる」kintoneに行きついた。
kintoneであれば、自分で作れるから汎用性が高く、自分で作るから後で修正出来る。そしてライトコースであれば1人当り780円/月と安く、初月は無料でなにもインストールせず、ブラウザ上で作業ができるため非常に簡単に始めることができた。
その他にも同様のサービスはあったのかもしれないが実績、コストで見てもkintone以上のものは見つからなかった。
こうして私はkintoneを選択した。kintoneをどのように運用開始したかについては、次稿以降に記すこととする。
まとめ-営業管理システムの導入に悩まれている方へ
私は仕様が固められない、大規模な投資ができない、という状況から自分で仕様を作れるシステムを採用したが、「時間」があったこともkintoneを採用した大きな要因だと思う。入社してすぐ、そして営業をある程度セーブしてシステムを作ることを目指した私は、社長と上司を説得しある程度時間をもらうことができた。時間がなければ、既に仕様が固まっているシステムを採用したかもしれない。
私とは反対に「仕様がある程度固まっている」「目的が明確である」「あまり時間がない」という方には、実はkintoneはあまり向いていないかもしれない。特に、時間がない場合、結局開発を外部に委託することになるが、そうなると追加費用が発生するためkintoneの「安い」メリットをあまり甘受できない(それでも、他のシステムよりは安いと思う)。
システムを選択する際に、目的や仕様は重要だが、それだけではなかなか決められない。どうか、システム導入が必要だと考えているがなかなか前に進めない方は、もう一度自分や会社の状況を分析し、「正解」や「ベスト」を探すのではなく自社の状況に一番「合う」システムを探してほしい。
kintoneは簡単なアプリならすぐに作れる。例えば本命の他のシステムを試す前に、プレテストとしてkintoneを使って営業管理システムに触れる、ということもできる。そういったことも含めて、もやもやしてるだけでなく、実際に行動してみよう。
上司が良い顔をしなかったとしても、例えばまず1チーム5人分、1か月が無料として5か月分(合計6か月)で、合計19,500円だ。これくらいは「失敗したらその分稼いできます!」くらいのリスクを背負って説得してみれば、反対する上司はなかなかいない。
後からの振り返りになるが導入当時の条件を見返してみて、私の状況ではkintoneは最も合ったシステムであると思える。その自信はその後自分たちのシステムを作り上げるモチベーションにつながっている。
どうか、自社の生産性を上げたい、と考えている方々が、自分たちに「一番合う」システムを見つけて、自社の生産性を上げる一助となれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございます。
わぁわぁ言うとります。お時間です。さようなら。
大阪市在住の89年生まれ 父親経営の中小メーカーに在職。 グロービス経営大学大学院卒業 事業承継や、組織の変革、文系から見た社内システムの構築について掲載予定 好きなもの:サッカー(ガンバ大阪ファン)、漫画(オールジャンル)