見出し画像

ノベルピア本社、行って来ました

・はじめに

 さて、今回こうしてnoteで筆を取らせていただきましたのは。

「ノベルピアなぁ、実際どうなの? あんまりいい噂聞かないんだけど」

「どうせ書籍化作家とか、そういう元からネームバリューがないと稼げないんでしょ」

「将来的にサイト利用にお金かかるんでしょ? 無料で小説とかネットで読めるとこいっぱいあるんだし別に興味ないわ」

 等々、ノベルピアへの疑問やらなんやらのお声を耳にすることが多かったので、文学フリマ東京へ遊びに行くこともあり、兼ねてより一度ご挨拶をと考えていたのでお邪魔しに行ってきた時のお話をそういった所感覚えておられる方々へとお伝えできればとこちらにまとめさせて頂きました。

 確かに小説投稿サイトの一つとして捉えますと「小説家になろう」「カクヨム」を筆頭に現在日本で溢れかえっているレッドオーシャン状態であり、如何にPVからの収益還元率が良くとも強い魅力を感じない面はありますが。

 今後の展望などお伺いできてまだまだブルーオーシャンであると強く思いましたので、少しでも興味がある方は是非最後までご高覧下されば幸いです。

・自己紹介

 改めて初めまして、web小説家の靴下香です。

 小説家になろう、ノクターンノベルズにて活動していましたが、2022年九月よりノベルピアへと「ひきこもりたい転生者、あべこべ異世界で裏社会の支配者になる」という作品の独占契約締結を機に、現在はほぼノベルピア一本で活動している者です。

 ノベルピア内では中堅より少し上、程度の作家でしょうか。
 投稿すればランキングTOP20には顔出せますよと言った位置にいる者です。

代表作は先述しております
「ひきこもりたい転生者、あべこべ異世界で裏社会の支配者になる」
(成人向け作品のため18歳未満はお控えください)


に加えて
「剣聖ですが、魔法の方が得意です」(全年齢対象)


「二周目賢者が、やり直す」(全年齢対象)


 という三作になっております。

 憚らずに申し上げれば上記三作の合計で月に約10万円。

 また、ひきこりたい転生者に関しましてはありがたいことに韓国ノベルピアにて翻訳連載を投稿させて頂いている状態です。

 今後ともよろしくお願いいたします。

・本題その1 ノベルピアの展望

 さてご高覧下さっています皆さまは「OSMU」と言う言葉をご存じでしょうか?
 こちらはOne Source Multi Useの略語であり、簡単に説明しますと一つの作品を多くの形で世に届けようぜ!という意味と捉えて頂いて結構かと思います。
 
 このOSMUとはノベルピアが掲げているものの一つであり、現状本家と言いますか、韓国にあるノベルピアでは小説のコミカライズ化やアプリ化が進んでいます。
 また、読者(利用者)によるノベルピアに投稿されている原作小説のファンアート、ファンコミックと言った活動も盛んに行われており、アマチュアさんによる人気原作のコミカライズ、コミカライズ作品に関しても収益が発生するという状態が出来上がっているとのこと。

 あくまでも検討中の企画であると明記した上でですが。
 日本でもOSMU実現の一つとして今後投稿した小説が有志の方の手でコミカライズされ、またそのコミカライズされたものにも収益が原作者とコミカライズ作者に発生する。と言った、商業企業を通さない形での小説だけに限らない創作者の活動場所提供も展望の一つにあるとのことです。

 小説家だけならず、アマチュアの絵師様とチームを組みノベルピアという場所を使って小説とコミック、あるいはボイスドラマやショートアニメなどを投稿でき、更にはそれを収益と言う形で携わった方々に還元することを展望の一つに設置し検討しているとのこと。

 もちろん、従来通りと言いますか。
 各日本企業による小説の書籍化拾い上げや、コミカライズ打診に関しても積極的に受け入れ選択肢の幅は広く持った上でと話されていました。

 また、小説は書けるけど絵が無理です、絵も小説も書けるけど背景やらは無理です。
 と言った方やチームのために、ノベルピアがバックアップとして足りない要素を埋める方を探したりと言ったこともできればとのこと。

 ここからは個人的な印象と考えになりますが。
 現状AIイラスト技術の発展もあり、pixiv等で活動されています商業進出されていないイラストレーターさんや漫画家さんにとっても、商業作家というネームバリューにこだわりがないのであればノベルピアを使った活動とは良い選択肢の一つになるのではないかと思います。

 私、と言いますか我々小説家にしても、コミックを通じて原作である小説に読者さんが流れてきて、結果的な収益増が見込まれますし、まさにwin-winですね。

 挙げました点を含め、現状ノベルピアジャパンは「小説を投稿すれば収益がPVに対して高倍率で発生する場所」でしかありませんが、将来的に多くのクリエイターが活躍できる場所として期待できるでしょう。

・本題その2 クリエイターとの関わり方

 現状、ノベルピアさんが目に見えてわかる形で作家の活動を手助けしていると言えばやはり「表紙イラストの提供」「サイト内外への作品バナー広告」「編集部ピックアップ」と言ったところでしょうか。

 個人的な考えというか感覚からすれば、こんだけやってもらえたら最高で文句なんて言えないじゃん……レベルではあるのですが。
 今回メインでお話頂けた方は編集部、プロデューサーの方とサービス事業本部の方で、あくまでも個人的な考えではあるのですがとお話伺えましたことを挙げていきます。
 それに加えて、私がお返事、ご提案させて頂いたことも併せて記載していきます。

作家さんを育てたい
 ノベルピアの理念でもある作家、クリエイターと共に成長したいという部分に通じる所でもあるのですが、ノベルピアで活動することで作家として成長し、より広く高い場所へと羽ばたける一助になりたいと話されていました。

 お返事としてその一環として、編集部チームによる感想や意見交換サービス等されてはどうかと話しています。
 プロ目線の意見とは現状公募に出した際に頂戴できる評価シートであったり、webコンテストへと出展しその際に頂戴できるかもしれない感想サービスと言ったや、それ専用のコミュニティへと属しなければ貰えないため一つの成長手助けになり、ノベルピアを利用する理由になるのではないかとお伝えしています。

安心してノベルピアを利用してほしい
 ネット検索にノベルピアと入力した際に「ノベルピア 怪しい」等と、ちょっと残念なサジェストが出てきたりすることを気にされていました。

 やはり現状ノベルピアはベータ、つまりはあらゆる機能が無料で使えるにも関わらず、クリエイターにお金を落としていることもあり、お金の動き方が不鮮明であること。また、万が一ノベルピアが倒れてしまった時に収益金回収と言ったことが起こるのではないかと心配している面もあるのではないでしょうかとお伝えしています。

・本題その3 今後の改善

 ノベルピア社内ではより良いパフォーマンスを発揮するために、人員増加に動いているそうです。
 それに伴い、ノベルピアで活動している作家という立場から何か望むことがあれば検討しますとのことで、ご厚意に甘えて色々お話してきました。
 いずれも是非社内で検討させて頂きますとお返事いただけましたので、以下提案内容と提案した意図を記載していきます。

・コメント(感想)に関して
 現状、トップ層の作品であっても感想(コメント)数は小説家になろうやカクヨムに比べて非常に少ないです。
 無論、スタンプ機能の登場で気軽さは極めて高いのですが、我々作家の中には感想を参考に一部物語を修正すると言った手法もありますので、そこら辺の改善として、話単位ではなく、話の中にある気に入った一文に何かしらのアクション(いいね等)を取れる形はどうかと提案しています。

・ながら読みに関して
 作品を読み上げソフトを使用して楽しむという方がいらっしゃいます。
 ノベルピアでは現状、そういった外部のソフトを利用した楽しみ方ができないので、読み上げソフトの利用。
 あるいは、ボイスドラマとでも言いますか、作品の音声化があれば盛り上がるのではないかと提案しています。

・サイトUIに関して
 個人的には既にノベルピアというサイト、サイトデザインに慣れてしまったので不都合を感じないのですが、もうすぐ進出一年となった今でもちらほらと聞くということはお伝えしています。
 特にノベルピアピンク(成人向け作品投稿場所)への導線や、上記コメント投稿への導線改善もお伝えしています。

・最後に

 いずれも重ねて検討段階のものであり、流石に現在進行している企画に関してはお伺いできませんし、自分がそれに携わっているかどうかもわかりません。

 ただ、改めてノベルピアという創作者が活動する場所はまだまだ発展途上でありながらも日本で既にサービス展開している、小説家になろうを代表する小説投稿サイトとはまた違う方向性を大目標に置いているところです。

 先にノベルピアより告知ありましたwebコミックサービスも含め、小説家だけならずイラストレーター、漫画家、あるいは演出家さんやなんなら小説アドバイザー(編集さん)と言った方が参入できるような場所へと進化していく最中にあります。

 まさにブルーオーシャン。
 どうせしょうもない。自分なんて、等と躊躇されている方。
 是非この機会に一歩踏み出しては如何でしょうか。

 一緒にノベルピアで創作できますことを、楽しみにお待ちしております。


・余談

 折角noteをやり始めたのでちょこちょこノベルピアでの活動状態や、創作に関してのあれこれを記事に出来ればと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?