Fate/Samurai Remnantの感想文②全EDクリア後

初回クリア後に前回の記事を書き、それからしばらく他ゲーをしたりなどしていたのですが、2023年末頃に『FGO』とサムレムのコラボが発表されたため、モチベが再燃し、無事に3パターンのEDまでクリアできました。
これでネタバレを気にせずにコラボを楽しむことができます。
セールもやっていましたし、コラボ発表は結構プレイへの誘導力があって、マーケティング的には良かったんじゃないでしょうか。

感想のアップデート

さて、全EDを終えてから、1周クリア段階での感想と比べてどの程度「感想の変化」が私の中で起きただろうかと振り返ってみます。
やはりストーリーは真EDとも言える「可惜夜に希う」ルートが良かったです。ここまでやって、宮本伊織とセイバーの物語が綺麗に完結したという印象。サムレムは聖杯戦争(盈月の儀)という群像劇ではあるものの、基本的に伊織とセイバーの二人の主人公の視点に進み、最後まで2人を主軸に、2人の物語をブレずに描いたというのが好感度高いです。
終わってから振り返る『サムライレムナント』のタイトルや主題歌『残夜幻想』の歌詞なども、全て主人公の物語を象徴しているようで、ブレなくていいですね。
シナリオ内容について具体的にはここでは触れないでおきます。

もう1つ、1周目クリア時点からちょっと思っていたことが、「これは感想や意見を交わし合うことでもっと面白くなるタイプの作品だ」と思ったことです。
サムレムに限った話ではなく、Fate作品は歴史や型月の他作品への理解が深いほど面白く感じられるネタが多く散りばめられています。
物語の読解力が深かったり、歴史や型月作品への造詣が深いプレイヤーであれば、単独でもかなり味が濃く感じるのかもしれませんが、一方で、私のように歴史オンチで型月作品も浅い所しか触れていないプレイヤーからすると、「せっかくの味付けが感じられない」という事は多々起きます。
鄭成功や高尾太夫が実在の人物だとか、調べるまで知りませんでした。
なので、ネタバレを踏まないためにネット断ちして一人で黙々とプレイしているときよりも、有識者のウンチクを読んだり、友達と語り合ったりとすることで、後から段々と味が増すんですよね。サムレムも私にとってはそういう作品なので、プレイした時点よりも、プレイ後の感想戦で今後も評価が上がっていきそうな気配がします。

アクションゲームとしての評価は前回の評価から変動なしです。フル強化装備を色々と作り足し、回想戦を終わらせましたが、プレイ感に大きな変化はなく。調整不足で、ゲーム体験としては凡庸と言わざるを得ません。
ただ、アクション難易度がアップデートで追加され、アクション苦手な人にも勧めやすくなったのはいいですね。

おわりに

キャラクターおよびストーリー部分に関しては丁寧に作られていて随分楽しむことができました。特定のキャラが特別好き!というのはあまりありませんが(元々はFGOで武蔵ちゃんがお気に入りだったものの)、今はアサシン主従がおもしれー奴ら……と思っている感じです。
いよいよ明後日から始まるFGOコラボで、果たしてサムレムという物語にどんな掘り下げがされるのかを楽しみにしたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?