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俺の前で二度と政治の話をするな


私は厨二病だから、タイトルは「はじめてのnote」のままにはできない。逆張りキモタイトルになった

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私がこれを書いているとき、私のこころは「人にはみな備わっている気分の浮き沈み」の沈みに沈みに沈んだところにいる。大袈裟にいうと、鬱である。鬱というのは未開ではあるが、今のところはセロトニンという物質を出す脳の機関のはたらきがなんらかの要因により弱まることで引き起こされる、ということになっている。そのため、脳は「行動」の報酬を得られなくなるから、鬱病患者は体を少し動かすのでさえ多くのエネルギーを必要とする。私もまさにその通りで、床に敷かれた冷たい布団から起き上がるのも億劫である。しかし、行動こそできなくなるが、(私の場合であれば)頭の中で完結できる「思考」であれば鬱症状があったとしても十分に可能である。というか行動できない分、いつも以上に頭が働くことさえある。

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鬱のときの脳では、バコバコと理論形成と試行が行われ、さまざまな理論が浮かび上がるが、そのほとんどは言語化されていない、感覚的なもので、それらを私は「脳内言語」と呼んでいる。脳内言語で書かれた理論は、話したり書いたりするために、一度日本語(別になんでもいい)に変換する必要がある。ただしそれは人の脳内で完結させるにはあまりに機械的でメモリを必要とするため
、紙に書きながらとか、携帯のメモに書きながらすることが多い。ここで思い出して欲しいのは、今までの話は「鬱」のときの脳の話で、鬱状態にいる脳には到底「文字起こし」という行動はできないのだ。

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一つ疑問が浮かぶ。「なぜ私は文章を書けているのか」今までの理論であれば、鬱の脳(私)は理論形成はできるが言語化はできないはずである。この矛盾を説明する私の答えは「腹が立ちすぎて鬱を突き抜けたから」である。何に怒っているかは一旦置いておいて、鬱のときは通常(私以外も)何に関しても無気力になり、怒りの感情すらも忘れてしまうものであるが、私の深い深い鬱をぶっ飛ばすくらいバカでかい怒りが心の中に生えてきた。本題に入るが「何にそんなに怒っているのか」というと「政治が大好きなヤツら」に怒っているのである。

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世の中のいろんなことに少し疲れて、インスタグラムのリール動画を布団の上で眺めているとき、スワイプした指と一緒に私の視界に割り込んできたのは、インスタグラムに元から用意されている素材とフォントだけをつかった政治批判のリール動画だった。まさしくインターネット初心者、もしくはスマートフォン初心者のおじさんおばさん達が作りやすそうな動画で、それをみて形容し難いが、気持ちが悪かった。ここで、この気持ち悪さに関して具体的に表してみる。
①鬱という、なにをするにも億劫な状態の私に怒り・妬みエネルギーの高いリール動画をぶつけてくるな!
②インスタグラムで政治批判をしたところでその意見を真に受ける人なんていないのに投稿するな!
③書くならもっと理論的で内容のある批判文を書け!

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①について説明すると、私が鬱のとき、とりあえずこころを穏やかにすることで精一杯なのに、「こんなヤツは政界から引き摺り下ろしましょう!」とか「こいつのやっていることは売国です!」とか、怒りに満ちたリール動画をぶつけられると、寝かしつけていた赤ちゃんが暴走族のバイクの音に起こされたみたいな気持ちになる。少しコメント欄をのぞいてみても、有象無象たちが煽りを交えて無限に罵り合っている光景が広がっていて、あまりにも無様すぎる。
②について説明すると、考えてみてほしいのだが、そういう動画をみたときに(内容によるが)「たしかに!今までの自分が間違っていたな!」とはなることはまずない。コメント欄で共感しているのも、もともと同じようなことを考えていた人ばかりで、その動画が世論に与える影響なんてほとんどないに等しいだろう。私はそんなことを考えられないのに政治の批判ばかりする人が気持ち悪くてたまらない。
③について説明すると、大抵そういうつくりの荒い政治批判の動画の内容はちゃんとしたものではなくて、たとえば石破首相の顔がキモいだとか卵の価格が高いのは岸田首相のせいだとか、中国と戦争をしろだとか、根も葉も茎すらもないカスの意見しか書かれていないのだ。人を悪くいう(批判する)のであれば、まずしっかり考えてほしい、と強く思う。②にもどるようだが、それだけでは同じ考えの者との承認欲求の満たし合いにしかならない。あー気持ち悪い。

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今さっき、ちょうど衆議院選挙の結果が開票されたらしいから、家族の反応も聞いてみたが、姉は「そもそも石破の顔が悪役すぎる。これって総理辞めさせれたりせんの?」みたいなことを言っていて最悪だと思った。姉はいつも「見た目のことイジるのは最低だし、そんなヤツと関わりたくない」みたいなことを言うくせに、本人は無自覚なのか、政治家の見た目が気持ち悪いと言う理由で職を降ろそうとしている。「見た目で人を判断するのは良くない」みたいなことを言ってみたら母に「でも、石破の取り巻きたちはみんな左寄りだから」と言った。最悪だ。私の言葉に対する返答になっていない、彼女はたぶん私と話をしたかったのではなくて、考えをとりあえず投げてみただけなのだろう。

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これだけ私が腹を立ててても、鬱であることに変わりはない。もちろん文字を書く手を進める間も自己嫌悪を惜しまず続けている。

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これだけ私のまわりに政治に対する変な振る舞い方をするヤツが多いと、実は私が変なヤツなのではないかと思ってしまう。

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周りから見れば変なヤツである私がここで何か叫んでも変わらないのは上記の②を見ればわかることだった。

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ああ、恥ずかしい恥ずかしい。私もそうだ、③のように、この文章を書いて世直ししたいわけじゃなかった、共感者と傷を舐め合いたいだけだった。

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もう恥ずかしいですから、私がここに書いたことは全部忘れて、これ以上は読まないでください、私のことを見ないでください。

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でも、俺の前で二度と政治の話をするな

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