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卒業後、施設で働く3

↑前回の続き。
プライベートでは結婚前提に付き合っていた彼女。
その時はどん底になるとは自分も思ってなかったし、むしろ順調だった。

入所施設での勤務なので、勤務は土日祝と決まった休みではなく、ローテーション勤務。
ただ、当時の彼女ともっと時間を取りたい!という気持ちが強く、仕事も段々と疎かになっていく、と同時に当時の勤務先のトップの振る舞いにも疑問を感じた。

・職員を呼び捨て
・全体会議で一人タバコを吸う
・ポケットに手を突っ込みながら現場を回る
・自分より年上の利用者に呼び捨てと「お前」呼ばわり

この態度を見て、尊敬出来る人間ではないと判断した。

この施設に絶望してしまう自分。
彼女への依存が日々高まっていく。
この虚しさを彼女に埋めてもらいたい、というわけのわからない理由で情緒も不安定になったと思う。

そこで共通の知人だったFがちょっかいを出すようになる。

Fはある会合で知り合い、会社の社長でもある。豪快で羽振りも良く食事に連れて行ってもらったりしていた。

そこまでは良いが、この男、とんでもないヤツで、色んな女性に声をかけては「いい店あるから一緒に行こうや」と口説いていた。付き合っていた彼女にも声はかけていたが、俺には一言断りも入れていた事もあり、それは許容範囲で何も思わなかった。

ある日、彼女と些細な事で喧嘩になり、それを聞いてチャンスと見たのかFは早速彼女に声をかけて食事に誘っていたのだ。
勿論、抗議もしたが、本人は悪いとも思わず彼女を励ましたのだと主張。
何が励ましだ、下心丸出しやないか。
この行動に関しては20年経った今でも許せない。

それを境に彼女との仲が拗れてしまい、仕事も出来ないほど落ち込んだ。 
失意のまま破局し、どん底に落ちた自分は、さらに死まで考えるほどで、自暴自棄になり休みになると昼から飲みに行ったり、パチンコで憂さを晴らしていた…。

話はそれてしまったが、失恋からやっと立ち直り、さぁこれから頑張ろう!と思っても施設のトップは相変わらず。
職場の雰囲気はさらに悪くなっていた。

悲しい事にこの職場は不倫にまみれていた。

同期のO君までもが…

何してるねん!と思いながらも仲良くはしていたが、奥さんとの関係が悪かったようだが、心の中では「アカンで」と呟いていた。

1年、2年と経つが仕事もやる気がなくなっていく自分。

それにつられてか同期のYくんまでもがやる気を失っているし、サボり癖がついてきた。

・職場の雰囲気も最悪で、周囲の意見を聞かずに一人暴走する人。
・職員の悪口を引き出して、それを告げて人間関係を悪くさせる人。
・好き嫌いで動いてる人
・担当外だから動かない人…

もうこの施設はヤバいんじゃないか?

動かなきゃいつまでたっても変わらない!やるなら今しかねぇ!

と退職を決めた。

そして思った。

もう福祉の仕事なんてやってられない!

と多職種の仕事に転職する事に決めた。

つづく

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