じゃがイモ

知能の遅れを伴わない自閉症診断がついたことをきっかけに、忘れないうちに色んな事を書き残してみることにした。頑固で、偏屈で、日々の生活のなかでこだわりが強い一面アリ。好きなものは猫。

じゃがイモ

知能の遅れを伴わない自閉症診断がついたことをきっかけに、忘れないうちに色んな事を書き残してみることにした。頑固で、偏屈で、日々の生活のなかでこだわりが強い一面アリ。好きなものは猫。

最近の記事

外来種のオニアザミを駆除せよ!

 特定外来生物のひとつである『オニアザミ』。 外来植物で駆除対象に指定されている危険な植物でこいつが今、うちの市内に大量に生えてきているのだ。  葉っぱ1枚の縁取りに等間隔に並んでいるスズメバチの針ような太いトゲ。そのトゲが葉っぱ1枚に10~20本も生えているのだ。しかもその葉っぱも大きく長く育つのでトゲも太く固く、頑丈になる。もはやトゲというより針と言っても過言ではない。  こいつが日本に定着すると日本の生態系が変わってしまう。しかも除草剤で枯らしてもトゲはトゲの形のまま残

    • 自分が死ぬまでにやりたいことをぜんぶ書き出してみよう

       およそ4000年ごとに発生する大規模な地殻変動によって引き起こされる、超巨大津波をなんとかしたかったけど技術開発が間に合わないからもうあきらめた。もう時間がないから我慢せずに自分がやりたいことをやろう。  『死ぬまでにやりたい10のこと』という洋画を知ってる? ある日突然、自分の体内に末期ガンが見つかって余命半年と告げられた平凡な女性が、自分がやりたいことを全部達成してから死にたいと行動を起こすストーリーだ。残される2人の娘に20歳までの誕生日に毎年贈るメッセージを録音し

      • 人間の領域の外

         世の中には知らないほうが良いことがある。 知らない方が良いじゃなくて、知ってはいけないこともある。ソレは人間のとなりに存在しているけど、もし何かの偶然が重なってカケラだけでも視えてしまったら、それ以上視てはいけない。偶然視えてしまったもの以上のことに興味を持ってはいけない。そしてさらに自分から視に行ってはいけない。おそらく視た瞬間にあちらへ引きずりこまれてしまうだろう。  若いとき、人間の領域の外の『モノ』を感知してしまったことがある。 ソレに会ったのは冬の夜、午後9時頃

        • 相続争いをしても死んだらそれまで

           先日書いたとおり、父親が死んだ。 正直に言うと、いまだに父親が死んだ実感がまったくない。父親は生きているあいだ、40代のころから 「俺はもうすぐポックリ逝くからよ、あとは頼むでぇ。」 と、言っていたけどそのたびに母親から 「そう言ってる人ほど、細く長くしぶとく生き延びるから大丈夫よ。」 と、突っ込まれていた。まぁ、たしかにその通りだった。父親本人もあっちが痛ぇ、こっちが痛ぇ、と言いつつ細く長くしぶとく80代まで生きた。しかも身体は弱っていったけど、頭はしっかりしていて意思疎

          本物のギャンブラーへ

           父親が慢性心不全で亡くなった。 父親は若いころタバコを毎日1~2箱吸っていたせいか、60代のとき心筋梗塞を起こして緊急手術を受けた。それ以来タバコをやめたけど70代になってから心不全で入院してまた手術をした。そのあと加齢による慢性心不全が悪化していき、最後は腎不全を併発して眠るように亡くなった。  父親は本物のギャンブラーだった。 30代のとき、いきなり会社勤めをやめて株の相場師1本で食べていくと決めたそうだ。このとき私は保育園の年長組だったが、父親は当時勤めていた電気会

          本物のギャンブラーへ

          先住者が消えた

           日本の南のほうから北の豪雪地帯へ、仕事の転勤で引っ越しした。  生まれてはじめての北国。毎日毎日雪が降る。そして寒い。 我が家には引っ越し当初から先住者がいたらしい。  当時は夫婦2人と猫2匹で賃貸の一軒家に入居。その直後から誰もいないはずの2階でピシッ!パンッ!カツン!ドン!と床に固いものを落としたような、明らかに人為的な物音が昼夜問わず断続的に聞こえてくるのに気付いた。しかしそれも引っ越しの荷物をほどいたり、足りないものを買い足しているうちにいつのまにか忘れてしまった

          先住者が消えた

          老いが怖い

           誰しもいつか必ずくる老い。最近、特に感じるようになった。 ちょっとしたケガの治りも遅くなったし、若い時と同じ運動量をこなしても痩せなくなった。分厚いベーコンと角切りパイナップルが乗った焼きたてアメリカハワイアンピザを2~3ピース食べた翌日は、必ずといっていいほど胃もたれに襲われる。そして特に顕著なものが身体の筋肉や柔軟性が衰えたのか、少しの段差につまずくことが増えた。  もうどれだけあがいても、20代30代の溌剌とした若さには敵わないのだ。 なんでこんなことを書いたかとい

          お金よりも欲しいもの

           もしも自分の望みがひとつだけ叶えられるとしたら、何を望みますか? 以前はロト6の1等(キャリーオーバー付き)を望んでいましたが、お金だけではどうにもならないことがあるのです。  今、わたしが欲しいものは標準サイズの『 アゴ 』 と、それに伴う頑丈な歯質の歯、そして健康的な歯茎です。  少々、昔話をさせてください。 昭和時代にわたしが産まれたとき、出産に立ち会った産科医は 「身長も体重もふつうの新生児の半分しかない。おそらくこの子は20歳まで生きられないだろう。」 と、両親

          お金よりも欲しいもの

          食事は本性が出る

           家族や友人とのランチ、職場の同僚たちと飲み会。結婚式などの改まった場面でだれかと一緒になにかを食べることを食事と言う。  食事とは、気づかないうちに相手から格付けされてしまう重要な儀式だと痛感した。いや、させられた。  とある職場の飲み会に参加したら食い尽くし系の男性社員が参加していた。 たしかその年の新入社員と中途入社の歓迎会だったと思う。  上司の挨拶とカンパイの音頭が終わってみんながグラスやジョッキをテーブルに置いた瞬間、その食い尽くし系の男性は自分の近くにあった

          食事は本性が出る

          1 + 1 = ???

           あたまの中で考えていることを言葉として発するのはとても難しい。 でも文章として書くと滑らかにスラスラとつながってくれる。それはとても不思議なことだ。  計算の最初は1+1=2から始まることが多い。 初めて算数を習う子なら答えは 2 で合っている。そう、2で正解なのだ。いいえ、2が正解なのだ。2以外の答えは間違いなのだ。  じゃぁ、2以外の答えがあるかと問われたとき、あなたはなんと答える? 大人になると1+1には2以外の答えがたくさんあることに気づく。しかし今まで見たり聞

          タクシードライバーの話 2

           年末が近くなると深夜の冷え込みが厳しくなり、タクシーは終電から降りてきた客で取り合いになるほどの需要があったそうだ。  それを分かっている客は温かい終電から降りるといっきにホームの階段を駆け上がり、改札にいる駅員に見えるように定期券を差し出しながら走り抜けて駅の階段を駆け下りていく。そのままタクシー乗り場まで走っていくと、運転手もそれに応えるようにタイミング良く後部座席のドアを開けて、寒さにふるえる客が滑りこむように乗ってくる光景が冬の風物詩だった。  そんなある日、駅

          タクシードライバーの話 2

          タクシードライバーの話

           なんでもかんでも値上げの世の中、東京都内を走るタクシーの料金も値上がりした。ガソリンも値上げ、車検やメンテナンス代も値上げ、ほんとうにもうどこまで値上がりするんだか。そろそろ値上げの波がおさまってほしい。  タクシーといえば私の父親が若いとき、タクシーの運転手をやっていたので私が幼い頃はタクシーにまつわる話をよく聞かせてくれた。おかしな乗客や不思議なお客の話、乗客同士のトラブルなどなどお客の人間模様まで色々なことを話してくれた。 今回はそのなかのいくつかを書いてみよう。

          タクシードライバーの話

          ゴマすりの、成れの果て

           自分より偉い人にゴマをすった経験、だれでも1度はあると思います。 揉み手をしながらお世辞を言ってみたり、上司の好物をサプライズで送ったり、人によってさまざまな方法があると思いますが、真冬に上司の家の庭にある池にふんどし1丁で入ってドブさらいをした強者がいました。  すでに半世紀以上前のこと、わたしの父親が若いころ勤めていた会社に、Aさんという出世欲が非常に強い人がいたそうです。当時の会社は年功序列と身分と出身によって、出世できる最高位の階級があらかじめ決まっているルールが

          ゴマすりの、成れの果て

          トイレタンクの上に、食べかけのピザ1切れ

           アメリカは何よりも自由を尊重する国民性で、一人一人が文化にも政治にも明確な意見を持っている。  アメリカ人と話すときは自分が知っている知識を話すだけでなく、その知識に対して自分はどう思うのか、どんな意見を持っているのかを明言しなくては個人として認めてもらえないそうだ。  だから通常の会話の中でも、ニュースや身近な出来事に対してあなたはどう思うかと頻繁に訊かれるし、自分の言葉で意見をハッキリと言えない人はその場にいない者として扱われることがある。  日本人のように相手が言い

          トイレタンクの上に、食べかけのピザ1切れ

          様々な人種と、終わらない差別

           アメリカで人種差別によるリンチが犯罪と認められる法案が可決された。 この法案が1900年に初めて提出されてから1世紀ちかくも経って、ようやく可決されたのだ。肌の色が黒いというだけで大多数の黒人が無慈悲な暴力と殺人にさらされてきたアメリカの在り方に一筋の光がさしこんだ。  アメリカでは肌の色による絶対的な人種差別がある。その差別意識は黒人だけでなく、黄色人種に対してもはっきりと向けられている。しかし日本人は小さな島国に住む単一民族であるせいか人種差別にうとくて、白人と黒人の

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          下着泥棒

           みなさんはパンツと聞いたら何を思い浮かべますか? パンツという日本語はほとんどの場合、下着やズボンのことを指し示しますが、では成人女性の下着は何と呼ぶか分かりますか?  若い時に私が通っていたエステスクールでは、実習中に下着のことをパンツと呼ぶと先生から注意を受けました。成人女性の下着は『ショーツ』という呼び名で統一されており、パンツとは子供、または女児の下着を指し示すもので成人女性にパンツと言うのは失礼にあたるそうです。  サロンに来店されるお客様は、自身の美容に専門家