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広告と季節のタイムラグ

子どもの頃、オンワードの「23区」のCMが流れると、「あぁ、もうじき秋が来るのか」と季節の移り変わりを感じていた。

樋口可南子さんの美しさとカーペンターズの曲とが相まって、大人っぽくて、少し淋しい感じもするけれどかっこいい、そんなCMだった。

「なんて情緒があって素敵なんだろう」「秋の始まりってなんかいいな」と子どもながらに思っていた。

CMを通して、季節が変わるのを感じていた。



翻って、今年の夏。



秋冬物の広告を見かけるようになったけれども、「いやいやいや、まだまだ夏だし!全然暑いし!!」とつい文句を言いたくなってしまう。

情緒も何もない。(私個人に限っての感想)



おそらく、広告の内容がどうこうではなく、自分の中で、秋冬物の広告を受け入れる心の準備がまだ整っていないのだと思う。


広告と季節の間にある「タイムラグ」を埋めることができないくらいに暑すぎるから、だろうか。

もしくは、季節問わず欲しい物がすぐ手に入る環境が当たり前になって、本当に必要な時期になったら買えばいいやと、広告に季節の先取りを求めていないというのもあるかもしれない。




と、思っていたんだけれども、よく考えたらスタバの新作通知には季節を感じますね。

今さつまいもフラペチーノの通知がアプリにきたとしたら、「ついに秋が来るな。やっぱり秋は芋だよな」なんて季節の移り変わりに思いを馳せたりすると思います。

私の場合、食に関しては別なのかもしれません。



そんなことをぼんやりと考えていた、昼下がり。

「今日は立秋だから、暦の上では今日から秋だよ」と子どもたちに伝えたら、「マジか。ありえん」と返事が返ってきました。「だよね」と返しました。


今年秋はちゃんとやってくるのでしょうか。ちょっと心配です。


ひとまず、暑さを吹き飛ばすためにフラペチーノ(まだピーチフラペチーノを飲めていない)でも飲みに行きたいところですが、外に出るのも勇気がいりますね。

今日は家でアイスコーヒーでも飲んで大人しく過ごしたいと思います。

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シマエナガ子
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