見出し画像

少年野球 回顧録 我が子の場合 その10

こんにちは。少年野球おじです。
今回で10回目となりました、回顧録となります。
前回は合同先が隣チームになり、将来合併も含めた合同という事で長男が4年生に入ります。


新チーム結成まで

この時点で合同先のチームと当チームのメンバー構成は以下の通り。
4年生7人。3年生7人。2年生3人。
以上がジュニアチームの構成となります。
監督は元々合同先で監督をされていた方が合同チームの監督を務める事に。
私はヘッドコーチに。もう一人のコーチには合同先チームの指導員の方がコーチになっていただき、30番、29番、28番はこれで決まりました。
決めるに当たり、私が出したお願いは以下の通りとなります。
1、月に1回、監督、コーチ、指導員でミーティングを行う。ミーティングの内容は選手への指導方法について。
2、選手達に野球ノートを書いてもらう。監督、コーチで返信を書く。
3、合同に当たり、いずれかのチームではあるが、同じチームの選手として扱う。
以上をお願いとして了承され、スタートしました。
また、キャプテンは選手間で決めてもらい、元々一緒のチームだった選手が選ばれました。
ややこしいので、合同先(相手チーム)を仮名でAチームと呼び、私共がいた元々のチームをBチームと呼びます。

AチームとBチームの違い

うちの学区内のチームは上記2チームあり、3校から選手が集まります。
AチームとBチームの大きな違いはAチームはほんわかして、勝ち負けよりも、楽しく野球をする。厳しい練習も無く、遊びの延長のようなチーム。
一方、Bチームはしっかり練習をやり、勝ちにこだわり楽しさは勝ちから得るという考えのチームです。
今思えば、地元にこういった毛色の違うチームがあるのは、ものすごく良い事だと思いました。
子供の気性や性格に合わせてチーム選びが出来るからです。
しかし、この年になり合同となった時には融合させる必要があります。
当初は選手間でも違いがすごく出ておりました。
私の反省すべき所ではありますが、正直よく怒鳴ってしまった時期もチーム発足の時が多かったと思います。
Aチームが悪いという事ではありません。これはそういったチームだったのだから、急には変える事が小学生には出来るはずありません。
もし、過去に帰れるなら、この時の自分に「言ったからといって、明日から変わるのは無理だ。じっくり時間をかけてやっていくしかない」と伝えているでしょう。
でも、あまりに勝ちに対して鈍感だったので、それに対して怒りが湧いてきてしまいました。
ある日の練習試合時に、Aチームに所属していた選手がキャッチャーをしていたのですが、パスボールが多すぎて、後逸してしまったボールを歩いて捕りに行ってました。もちろんランナーはいてます。
そんなプレーの態度が許せなかったので、帰ってきた時に厳しく注意した結果、選手は泣き出したのです。
今までのBチームには無かった事で、ゲーム中、しかも同年代がそこらにいてる状況で泣くとは思っていませんでしたので、ものすごくカルチャーショックを受けたのを覚えております。
今になってはこういった事が嫌なので、Aチームを選んだかもしれないこの選手には申し訳ない気持ちになります。
合同は選手の責任ではなく、集めれなかったチームの責任です。
でもこの時はそういった経験や深く考える事も出来ずに、もっと勝ちにこだわってくれ!!と願う感じでした。
なので、この時期はAチームの選手は私に対して恐怖を感じていたかもしれません。それに対してBチームの選手はある程度、私の事は知っているし、Bチームでは日常茶飯事の事なので、特に何も感じずといった形でした。

監督と

お互いそれまでは全く知らない状態なので、私自身は監督の考えやその他方針をしっかり聞いておこうとこの時期はたくさんコミュニケーションを図っておりました。
監督が話をした中で印象的だったのは、「Aチームの選手達は勝ちを知りません。上級生と帯同していた時も一度も勝った事が無いのです。それも全て大敗してます。ヘッドコーチがあの子達の意識を変えようとするのは助かりますが、なかなか変わりませんし、親御さんもクレーム出るかもしれません」と話されておりました。
なるほど・・・そういう事かと考えた時期でもあります。
実際の所、今もそうですが、私は親御さんのクレームを気にして指導をしてきた事は一度もありません。
逆に親御さんの全員から満点をもらうのは無理と思っております。
でも、それが過半数より多くなれば、そのコーチはチームにとって必要ないと感じていたので、最後まで「もし僕を解任したいのであれば、親御さんで署名活動してください。それで過半数の人数いけば私は辞めます」と常に言ってました。
これは強気でも何でも無く、親御さんの顔色を見ながら指導は出来ないと常に感じていたからです。
長男を見てくれていたジュニア時代の監督はすごく非難も受けていた監督でしたが、最初に言っていた事は曲げなかったので、その都度、親御さんに指摘されたからと言って、方針を曲げる監督より幾らかマシだと思います。
そういった中でしたが、私の考えは、チームの監督は一番の責任者なので、監督の言う事には全て賛同するつもりでした。
ただ、意見がある時は必ずミーティングの際に伝えようと考えておりました。

長男について

この頃の長男は合同先においても、やはり一つ抜けておりました。
これまで6年生との帯同を重ねてきた結果、その中では見えておりませんでしたが、実際に同学年と野球をした時に全くレベルが違い、相当な技術の差を感じました。
当初、監督はAチームでも体が一番大きく、肩が強い選手をピッチャーに考え、うちの長男をショートに持っていくのが、チーム力としては良いと言っておられました。
私も監督の考えならば構いませんという風にOKを出しておりましたが、この体の大きな選手は普段は球が速いのですが、バッターが立つとなるとストライク欲しさにボールを置きにいくクセがあり、それが練習中などに見受けられました。
精神的に強い方ではなく、表情にも現れるので、監督は考え直し、長男をピッチャーにしました。
ストレートの球速は長男の方が劣りますが、コントロールとどの状態でも能面のように投げる様子がやはりピッチャー向きだという事で次の大会は長男が1番の背番号で挑む事となりました。
後ほど判明しますが、ショートの指名があった時、非常に喜び母親に伝えていたとの事。好きな野球選手がショートの選手らしく、ピッチャーよりショートに憧れがあり、ピッチャーよりショートという気持ちがあったそうです。

最初の大会

さて、初陣です。この時はまだ4年生ではありませんが、ジュニアの最初の大会は3年生の春に行われます。もう1月すれば4年生という時期になります。
何と、1回戦は優勝候補の地元チーム。仮名でFチームとしておきます。このFチームまた回顧録でもよく出るチームとなりますので、覚えておいてください。いつも1回戦は強いチームと当たります。
長男はピッチャー、3番でスタメン。
ジュニアの初陣。私どもはエラー乱舞になり、大量点の取り合いになるかと思いましたが、意外としまった試合で3-2のまま3イニング目に突入しました。
ジュニアの試合は60分なので、大体3〜4イニングで終了となります。
ここでうちのチームの選手がホームインした際に小指を引っ掛けてホームインする形でスライディングをして1点入り同点かと思われた場面。
球審はホームベースに触塁をしていないと判断し、この選手をアウトにしました。
この選手は普段ものすごく大人しく、声もそんなに聞かない選手なのですが、タッチした!!と激怒しております。
監督の抗議が良い悪いは別として、私は監督に抗議のアピールをすべきだと伝えました所、監督はじっと黙ったまま。
私はキレてしまい、球審に「触ってますよ!!キチンと見てください!!」と言いました。
私はもちろん同点のランナーがアウトになる憤りもありましたが、この選手がこんなにアピールするという事は選手としては確信を持っており、何らかのアクションをベンチ側がすべきだと考えたのです。
後ほど聞いた話ですが、この選手はホームベースのホームインの回り込んでのスライディングが得意で何度も練習していたとの事。(この時は知りませんでしたが)
ベンチ側の動きが必要だと感じ、私は抗議しました。
また、このスライディングが認められなかった場合、この選手はもっとわかりやすいタッチを目指すスライディングとなり、この選手のレベルも下がります。
でも、でもですよ。今、経験も若干ある今の状態でしたら抗議は行きません。
なので、今となれば反省はしております。
審判も完全では無いのです。逆にこの後の試合においてもうちが得をする判定も何度かありました。
ワンプレーにおける抗議は少年野球、学童野球においてはすべきでは無いと今となっては思います。
ただ、選手への声掛けは必要だなとはいつも感じております。
この時の私はものすごく未熟なのです。

4イニング目に入り、ピッチャーは球数の関係で変わりましたが、何とか0に抑え、裏の攻撃に。
この回を抑えられると負けです。1点差。同点でもくじ引きとなり、勝ち負けは分かりません。
フォアボールとヒットで一人はアウトになりましたが、ワンアウト2、3塁。
3番バッターの長男に回ってきました。
監督から転がしたら1点は入る。何とか転がしていこう!!と声が聞こえます。
カウント2-1からの4球目。球の勢いは微妙でしたが、ピッチャー横をすり抜けていき、センター前へヒット。
2塁ランナーも生還し、逆転。時間は58分。
サヨナラとはいきませんでしたが、次のバッターが終了時に試合終了。
何とか強豪チームに勝てる事が出来ました。
このセンター前に転がる時の様子ですが、当時の動画を観ると一瞬シーンと静かになり、その後にすごい歓声が聞こえます。
このシーンとなる瞬間が私は好きです。
何とか1回戦突破です。
しかし、この時の勝利がこのチームのピークだとは誰も思っておりませんでした。

次回はこの大会の2回戦、3回戦の様子を書いていけたらと思います。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!