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少年野球 回顧録 我が子の場合 その11

こんにちは。少年野球おじです。
前回はジュニアチームとしての初の大会で1回戦で優勝候補を破り、勢いに乗っている我がチーム。
2回戦からの様子を書いていきたいと思います。


2回戦


この時の私の目線からのチーム状況は、元々一緒にやっていたチームメイトは理解出来ているが、合同先の選手となると、まだまだ理解は出来ていない。
でも、合同先(Aチーム)の4番バッターは県内でも数名しかいないぐらいの強肩で強打者という事はわかっておりました。
それ以外の選手はまだコミュニケーションもたくさん取れていない状況です。
その中で、当時6番バッターにいたK君という選手がいました。
控えめで何をするにも少し遅い。マイペースの選手です。
その選手が2回戦のこの試合で2ホーマーを放ち、これにプラス、クリーンアップが1安打づつと成績を出して10対0で完勝したのです。
この時の先発は息子でしたが、ある程度点差が付いた所で次の試合も考えて、2番手ピッチャーが試合のほとんどを投げる状況です。
1回戦のギリギリ勝ちからの2回戦完勝。
良い流れで3回戦の準決勝へ駒を進めます。

驕り

口には出さなかったですが、このチームにものすごい可能性を感じました。
もう優勝するのと違うか?ぐらいの勢いです。
1回戦では苦戦しましたが、2回戦ではまるで余裕で勝てたという印象です。
3回戦でももちろん勝てるだろう。息子がピッチャーであの子が4番で打ってくれれば勝てるだろう。
特に何も考えずに3回戦に挑みました。
この書き方をすればまた結果がわかってしまいますが、完敗しました。
相手チームの1番バッターにすごい打球での右安打から次打席ではすごい打球からのホームラン。その他選手からもヒットを打たれ、初回に12点を取られる展開。
監督やコーチを含めて、皆ここまで取られた時に対する選手への声掛けを知りません。
私は無い知恵を絞り、考えましたが、頑張れ!!としか言えない自分の無能さに落ち込んだ記憶があります。
やはり、ベンチが無能だと被害を受けるのは選手達です。
もう少し、戦術的な部分や、こういう風な展開になった時にはどのように精神的に支えてあげる事が出来るか。
こういった所にベンチの経験の差が出ると思います。
盗塁のサインやスクイズのタイミング、ピッチャー交代のタイミングなどはある程度の感覚を持っていれば出来ます。
でも、まだまだ幼い4年生の選手がボコボコにされても前向きに試合が出来るように声掛けの仕方は経験が無いとなかなか出来ないと感じました。
この時は感じませんでしたが、結局ベンチに驕りがあったのです。
上手くいけば勝てるだろう。良い勝負が出来るだろう。ピッチャーも良い、4番も良い。勝てるだろう。未熟ですよね。
そういった意味でもこの試合は選手達の能力ではなく、ベンチの能力不足を感じた試合でした。

次回大会に向けて

次回は2週間後に大会が控えております。
その大会に向けて、強化すべき所はやはり捕手を育てるというのが、チームにとっても、バッテリーコーチの私としての課題でもありました。
しかし、キャッチャーの練習はある程度強度の高い練習をしなければ、育ちません。
また、キャッチャーは試合展開やピッチャーの状況、監督への確認など頭を使うポジションでもありますので、体の動きに関しては完全に近い状態で無意識で動く必要があります。
その為に当時のキャッチャーと話しをしたのは、まずは頭を使う感覚は後にしよう。
キャッチングをしっかり出来るようにして、次にブロックを出来るだけしていき、パスボールを少なくしていく。
4年生時期にこの2点を集中してやっていこうという風になりました。
また、少し通常のやり方とは異なりますが、当時のチーム状況ではファーストの選手が一番野球をわかっていたので、野手への指示出し(打者が入る時に指示する、ワンアウトランナーなし、ボール一つ!!みたいな掛け声です)はファーストに任せる事になりました。
キャッチャーの選手における最初の課題はグローブを出すのが遅れるので、捕球が可能な場所に来る高めの球や横の球でもパスボールをしてしまう場合は多々ありましたので、来るコースを想定して、ミットを出す練習から始めました。
そして、変に捕球してから動かすクセがありましたので、まずは来た所で捕球した後は動かさないで欲しいとも伝えました。
合同をする前に一番最初に伝えられた事がフレーミング?みたいな動きだとその子は言ってましたが、それは全て忘れてくださいと伝え、今は捕球した所でしっかり止めてくださいと何度も伝えました。
しかし、クセはなかなか治らなかったので、苦労した記憶があります。

大会1回戦(二つ目)


ジュニア時期になり、2回目の大会になりました。
1回戦は隣の市のチームです。
戦力はわかりません。4年生のこの時期はもちろん新チームが多いので、戦力が全くわかりません。
なので、ピッチャーがどうか?やよく打つ選手はいるのか?などは試合が始まらないとなかなかわかりません。
2回戦や3回戦になると、私や他のコーチが時間が合えば、次回対戦のチームの試合を観に行く事は可能ですが、このように1回戦だとそれも出来ません。
なので、うちのチームがしっかりやれる事をする。これが一番の対策となります。
この日の試合は初回に四球と2塁打で1点を先制されますが、その裏に四球とヒットで4点を返し、2イニング目に2点追加、3イニング目に1点追加と、加点がよく出来た試合でした。
最終回こそ2番手のピッチャーがホームランを打たれ3点返されましたが、7対4で勝ち、2回戦に進みます。

大会2回戦(2つ目)


2回戦を迎えます。2回戦のチームは6年生のチームも強豪で知られる有名なチームです。
しかし、我がチームも良い勝負が出来るから、いつもと同じ気持ちでやれる事を精一杯していこうと伝え、グラウンドへ送りこみました。
初回に四球と安打を連続くらい、3点を失いゲームが始まりました。
何とか打撃で1点づつ返していきたい展開でしたが、ピッチャーがすごい選手で、皆まったく打てませんし、四球も出してくれません。
左のピッチャーですが、本当にすごいのです。
このような1枚も2枚も上手な選手が出てきた時にしっかり選手にどのように対応するのかを伝えるのも、ベンチの仕事だと思っております。
この時も何も言えずに選手達に頑張れ!!しか言えていなかったと思います。
今となっては、ある程度見ていると、この選手は初球はスピードを緩めてでも確実にストライクを入れるな。とか、ボール先行すると、甘い球が来るなとかある程度読めてきますので、選手達にも詳細なアドバイスが送れます。
しかし、この頃のベンチは未熟なので、そういった具体的なアドバイスが送れる事なく試合は進んでいきます。
息子がピッチャーでいたが、8失点6自責点とボコボコにいかれます。
当然、試合も17対0。しかも打撃面においては、完全試合をくらいました。
やはり、強いチームには勝てない。
その思いを持って、大会終了となります。

翌月大会までに

前回の大会終了時点で5月のGW付近です。
我が県は6月の中旬頃から昨年も出場している県大会に向けての市内での予選大会が始まります。
これがジュニアチームにとっての一番大きな大会となります。
残り2か月弱となりますが、出来ない部分は出来るだけ補強していき、可能な限り、やれる事をやっていく。毎週の練習に気合を入れてました。

息子の動向

2つの大会を全て先発をした息子ですが、コントロールには問題ありませんでした。
しかし、打力がそんなに無いチームでは5番まで何本か打たれたとしても、下位打線をしっかり抑える。
その流れで大量失点にはならないピッチングが出来ておりましたが、少し相手チームが強くなると、速球というものを持っていなかったので、まるでバッティングセンターのように打たれてしまいます。
その穴を埋める為に、この頃はアウトローの練習をひたすらしました。
最終、困ったらそこに投げる事が出来るように。自信になれば、よい武器になる、アウトロー。練習をひたすらした期間でありました。
また、大量失点をして負けた試合後に家での会話をしてますと、まったくと言っていいほどショックを受けていない。
相手が強かったからしゃあないな。自分のレベル上げるしかないもんな。といった感じです。
ボソっと、使っているのは監督やしな。大量失点でこの選手は無理だと感じたら先発にもならんやろ。との事。
何とも言えませんでしたが、5年生になりこの言葉はすごく理解出来る事がありました。
それはまた後日書いていきたいと思います。

次回は4年生最大の目標である県大会に向けた市内の予選大会について書いていきたいと思います。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

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