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少年野球に入ったよ!!練習編③(1年生チーム内練習)

こんにちは。
少年野球おじです。
前回はバッティングと走塁についてお話しいたしました。
今回は「ほな、実際どんな練習したらええねん?」というご質問にご回答する形で書いていきたいと思います。
今回はご家庭内というより、チームの指導員さん向けとなります。


1年生練習(入りたての選手)

その①三角ベース

1年生の時(入団してすぐ)に何をすれば良いか。
キャッチボールもまだ出来ず、動いている球も打てない。
そういった子供達におすすめするのは、三角ベースです。
三角ベースご存じでしょうか?
ホームベースから1塁→3塁→ホームベースとなっている2塁を抜いた三角の野球です。
これに置きティーをセットし、1年生が二人ならば、一人づつワンアウト交代。
1年生が3人ならば、残りの二人を守備に一人が打つ。
※この場合は3チームで戦う。野球は2チームとかの常識は三角ベースでは破壊しましょう。
4人ならば、二人づつチーム分けをする。

この時のルールはこれを見ている指導員さんはファーストに入る。
指導員さんはヒット性の当たりが出たら、本塁へ移動し、キャッチャー役をする。
ボールはテニスボールを使用する。
バットは今使っている、金属バットを使用。
守備時の1年生はゴロが捕れたらファーストへ投げる。その際にグローブは無し。
ノーバンの場合は体に当てるだけでアウト成立。
暴走を勧める。(次に進むとアウトかもしれない状況でも次を狙うように伝える)
バッターは打てるまで。三振はなし。置きティーを使用。
フルスイングを心がける。
ワンアウト交代。交代時は必ず走って交代。
ヘルメットの着用。
これぐらいですかね。ルールは。

目的
走塁編でもお伝えしたように次の塁を狙う意識をさせる。
バットがボールに当たる感覚を養う。
ボールへの恐怖心を失くす為、テニスボールを使用する。
いざ、グローブをつけた時にグローブの先で捕るのではなく、手のひらで捕球する感覚を養う為にここでは素手で捕球する。
このゲームは本当によく走るので、体幹や呼吸器系を鍛える。
楽しむ。

これ、子供達はめちゃくちゃ盛り上がります。
とにかくすごく走るので、指導員さんは休憩を挟んで、水分補給のみ気をつけてください。
また、入団後すぐの子にもすごく良い練習になります。
1年生や入りたての子が2人以上いる場合は必ずこれをやっております。

その②手ゴロ 

※右投の捕球方法です。左投の子供には逆で伝えてます。
三角ベースをやった後にすると、ものすごく効果的です。
この時もテニスボールを使用し、グローブは使用せず。
ゴロの捕球は奥深い野球の技術の一つです。
手ゴロを始める前に肩幅に足を広げてもらい、肩幅の足沿いに線を引きます。
その線を三角形にして、三角形の頂点ぐらいで捕球する事を勧めております。
ここには賛否両論があると思いますが、私はこう教えております。
捕球の際に左足を上げての捕球も同時に伝え、捕る瞬間より少し前に左足を下ろし捕球をする。
これをこの時期には教えております。
なかなか、タイミングの難しい子供には右足ケンケンで捕球の時に左足を下げると伝えて、捕球のタイミングを掴んでもらいます。
最初は指導員の方がゴロをしてあげてください。慣れてくると、子供達同士で出来るようになりますが、捕りやすい所にゴロを転がすのが意外に難しく、最初は出来ないかもしれません。

その③フライヘディング

帽子を逆に被り、コーチが4mぐらいの高さにテニスボールを投げる。
これを子供達がヘディングをするというシンプルな練習法です。
これをする事により、後々軟式ボールでのフライ捕球もすんなり入れます。
これもかなり盛り上がります。

その④ゴロ捕球競争

4人以上の1年生や入りたての子供達がいる時によくやっておりました。
指導員さんは2名必要ですが、10mぐらい先から手ゴロをします。
そのボールをキャッチして、どちらが指導員さんに先に返せるか。
これは送球はありません。捕球したボールは送球せずに、指導員さんまで手渡しで行ってもらいます。
競争なので、皆一生懸命になって走ります。
これの目的はゴロが転がってきた時に、ボールまで素早く到達出来るかどうか。
捕球方法はここでは無視して大丈夫です。どのような捕球方法でもOKです。
これもよく走りますので、水分捕球に気をつけてください。

その⑤キャッチボール※ただし、上記の練習を2つ以上行った後

ここで初めて「グローブつけよか!!」と伝えます。
皆、テンション上がり、若干の自信も付いてます。
もし、指導員さんの人数が許すならば、指導員さんと子供達でやって欲しいです。
指導員さんは片膝を付いて、出来るだけ子供達より低い位置での捕球を心掛けて欲しいですね。
可能であれば、子供達は一段上の場所から投げられる場所があればベストです。
何が言いたいかと言うと、特に1年生になると、相手に届かせようと肘の低い場所から投球をしてしまいます。
なので、砲丸投げのようなスタイルでボールを押し出す感覚で投げてしまいます。
これは究極のNGです。
大事な事なのでもう一度言います。

自分より目線が高い所、または遠くに投げようとする子は投球の際に肘が下がり、砲丸投げのスタイルになる。これは究極のNGです。

私もここは学童野球、少年野球において整えたい所ではありますが、ピッチャーマウンドの設置と、最初に投げるのは低い所を目指して投げて欲しい。
肘の上がり、下がりは多少の個人差はあれど、この時期に肘の位置がおかしいまま、投球が固まってしまうと、5年生、6年生の投球パワーが付いてきた時には肘の故障に繋がります。
なので、この時期に出来るだけ肘の位置は注意して上げてください。

もし、肘がすでに下がってしまっている子については、メンコの投げ方で、真下にボールを投げつける形で肘の確認をして上げてください。

その⑥本チームのノックに参加※全て終わった後

最後の最後に一人3球で良いので、上級生のいるチームに加わり、セカンド、ショート、サードのいずれかを子供達に選んでもらい、ノッカーからノックを受けてください。
このあたりまで一緒に練習していると、謎の自信に満ちておりますので、その自信をへし折る為でもあります笑
ここで上手に捕れたり、届かなくてもしっかり投げれた場合は上級生選手も含む、指導員さん達で思いっきり褒めて上げてください。
ここで上手に捕球出来なかった子供達はまた三角ベースや手ゴロも励んでくれます。
この繰り返しが1年生の基礎を作っていきます。

1年生の練習の幹となるのは以上となります。
私の場合は上の4つから今日はどれにする??とよく聞いてました。
聞いた上でやりたい練習をする。
1年生野球の指導員側の一番大事な取り組みは野球を面白いと思わせる事の一択だと思っております。
ただ、楽しい中にも難しい事もあり、そんな中、野球を一つづつ覚えていく時期でもあります。
時間はたくさんありますので、焦らずに。1歩づついきましょう。

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

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