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少年野球 回顧録 我が子の場合 その⑦

こんにちは。少年野球おじです。
前回は県大会まで進む事が出来た地方大会での準優勝まで記事にさせていただきました。
今回は県大会に進みました。ジュニアでの参加なので、県大会までとなりますが、優勝を目指して意気揚々と現地に乗り込みました。


県大会1回戦


1回戦の相手はバリバリの優勝候補。私は若いピッチングコーチが好きなので、よく話をしておりましたが、そのコーチに
「うわ〜、1回戦があのチームて!!めちゃ痛いですわ〜」と話をした所、
「いや、あまり知らないチームとやるより、負けても良いから、強いチームとやる。そうする事で選手も我々も何が足りないのか分かりますよ〜」と言っていただいた。
本当にすごい人やな〜と当時は思いました。ここに当時の浅はかな私がいてましたね。
まだまだジュニアのチーム。可能性は無限大にある中で、経験を積むのが今やるべき事。
今となっては、こう思えますが、当時は1試合でも多くチームの試合を観たいとの短絡的な考えから、1回戦は勝てるチームがいいな〜などと思っておりました。
浅はかでした。

試合前夜

私自身、団体競技は小学生の頃の少年野球のみで、今の息子ほどガッツリやっていた経験が無いので、記憶も非常に薄いです。
なので、試合前夜や試合後に結構、あの時どんな感じやったか?とか緊張したか?とか心境を聞くのが好きでよく聞いてました。
この日も明日に試合を控え、相手チームは全国大会の常連となり、どんな気持ちか聞くと、
「本当に凄いかどうかをバッターボックスで見れるのが良いな。大した事ないやろ」と随分イキっていた事を覚えております。
まあ、この心意気なら明日も期待出来るなとスシローを食べながら思っておりました。

試合開始前のアクシデント

当日、チームがある地元から1時間ほど車で走った場所が試合会場となります。
今までに経験が無いぐらいの熱気があり、実際に気温もぐんぐん上がり、36度ぐらいあったと記憶しております。
会場近くに小さい公園が併設されており、キャッチボールや簡単な手ゴロぐらいはさせてもらえるとの事でそちらに移動しました。
すると、大きな泣き声が聞こえ、私がそこに行くと、4年生でライトで普段出場している選手がありえないぐらい大きな声で泣いております。
「どないしたんや?」と聞くと何やら何かに刺されたとの事。
蜂なのか。アリなのかわかりませんが、本当に足のくるぶし付近が赤く腫れております。
大事を取って、お母さん方に病院へ連れて行ってもらいました。
ここで普段はベンチスタートの選手がライトに入る事を告げられ、バタバタしながら試合開始となりました。

試合開始

試合開始となり、チームは先攻で始まります。
1番バッターは事務局長の息子でエースの選手。
何と、1打席目で2塁打を放つ。おお!!と思いましたよ。
しかも、当時の私から見ても別に仕方ないプレーというか、ジュニアの外野はそんなものだと見ていた相手チームの外野守備。
めちゃくちゃ監督にキレられてます。何やら怒っている内容を聞くと、本来、どちらかが任せて、どちらかがカバーに入るべき所をどちらの選手もボールを追いかけ捕れなかった。
決して、結果を怒っているわけではなく、カバーに行けていない状況を怒っている感じでした。
続く2番バッターは三振に倒れ、3番バッターに息子がいきます。
見た感じが落ち着いた様子なので、どのようなバッティングをするのかワクワクしながら見ておりました。
初球、いきなりのフルスイング。
超カス当たりでエグい回転をしながら、キャッチャー前方へ。
1塁に送球後、アウト。
その後の4番バッターも三振に倒れ、この回の攻撃は終了です。

永遠とも思える時間

守備につき、息子はショートへ。
我がチームのピッチャーは市内でも指折りの好投手なので、どこまで行けるか本当に期待しながら、観戦しておりました。
1番バッター。四球。2番バッター、送りバントでワンアウト2塁に。
3番バッターレフト前ヒット。4番バッター四球。
これね。書いてみると、ピッチャーが全くダメな感じに見えますが、ストライクボールは当然振ってきます。
でもね、際どいボール球はファールにするか、見送ってのボール球になるのです。
今まではこの際どい球を打ってくれての内野ゴロを量産するか、三振にするかどうかだったのですが、本当にボール球を振りません。
凄いな〜と思って見ておりました。
なので、ストライクボールは打たれてヒット、もしくはファールでカット。その後四球という状況が続き、ものすごく長い時間守備についておりました。
暑さから途中、野手にお茶の休憩もあり、今までこんな事態は無かったので、非常に驚きました。
いつも自信満々で投げていたエースもこの日はすごく疲れている様子で、見ていても頑張れ!!としか言えない自分に無力さを感じておりました。
そんな様子の中、ツーアウトまで取れて、バッターをショートフライに打ち取り、やっと終わったと思ったその時に息子が落球するというエラー。
え〜!!と思いましたよ。やっと終わったと皆思いましたから。
ここでピッチングコーチ息子に投手交代をして、1人目は四球を出すが、2人目で何とかアウトを取り、攻守交代。
この時点で9点取られております。
ここでの監督の一言が私は好きです。
「ここから1点づつ返していくぞ!!とは俺は言わない。やはりうちのチームとレベルが違いすぎる。皆にこんな試合をさせて申し訳ない。でもせっかくの機会だから、今からいくバッターは良いピッチャーの球を見てきて欲しいし、これから投げるピッチャーはどんなバッターが良いバッターなのか良く見てきて欲しい。」と伝え、5番バッターがボックスに入ります。

試合を終えて


結果は3回コールド負け。
バッターはその後皆抑えられ、息子も1打席、1球で県大会が終了しました。
ミーティングでも皆の表情はやはり冴えない感じで、強いチームと自分のチームとの差を改めて感じた1戦となりました。
この時のジュニア最上級生には申し訳無いですが、息子やその他の3年生に取っては本当に大きな経験をさせていただきました。
また、この日に対戦したチームより強いチームと戦う機会はあまり無いと思いますので、勝った負けたは繰り返しますが、強いチームになれると感じました。
夏の大きな大会が終わり、ジュニアチームとしたは、残りの11月ジュニア大会のみが残っている状態となります。
この11月のジュニア大会が始まるにあたり、また一つ騒動が起きますが、次回書いていきたいと思います。

帰宅後息子との会話

その日の試合を振り返るべく、息子と話をしました。
まずは1打席、1球で終わった感想を聞くと、
「今日はどんなクソボールでも1球目に思い切り振ると決めていた。緊張すると予想していたので、とにかく最初思い切り振ったら、カスってしまった。」との事。
これを聞いて、意外と自己分析が出来ているな〜と感心した記憶があります。
また、エラーについて聞くと、暑さで頭がボーとしていた。グローブ出すのが早かったかな?もうわからないわとの事。
あの長さやったらしゃあないな〜とは言いました。それ以上は何も言っていません。
何やかんやありましたが、3年生期の一番大きな大会は終了しました。
息子にとっても良い経験をさせていただいたと思います。

次回はジュニア最終のローカル大会において、騒動があり、そちらを書いていきたいと思います。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

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