夏目は語る【歌詞編①】
いつも拙作を御覧頂きありがとうございます。夏目ジウです。
夏目が何かを語るコーナー、個人的にはすごく好きです。突然何かを語りたくなる時って無いですか?私の場合は、何かの媒体で活字を読んだり音楽を聴くぐらいしか趣味が無い。酒も、タバコも、異性(恋愛)も昔から大の苦手で(笑)。
小説も、音楽も「このフレーズや場面が好き」と思ってしまうと鬼リピします。昔から。
そんな自分のコーナーにお付き合いくだされば幸いです。
今日は、福山雅治の『少年』という曲。
恥ずかしながら、知ったのは最近なのですが、いつもこの曲を聴くと泣いてしまう。
いや、この曲は凄い!
熱く胸焦がした
負けない正義のヒーロー
そんな風に生きてないけど
君に襲いかかる
すべての苦しみを
それでも救いたかった
変わりたくて 街を飛び出した
ただ走りたかった ただ少年だった
間違いとか 後悔とか
何度も繰り返すけど
あとどれくらい 泣いたのなら 強くなれる?
風のように 時代は行く
失くしながら つかみながら 走ってゆく
「本当の自分」だけを
ずっと探していた
何が「本当」かわからないまま
いま以上これ以上
期待しすぎるから
いつも自分に裏切られて
悔しくって 受け入れなかった
ただ負けたくなくて ただ少年だった
生きることの 美しさと
儚さを知る そのとき
この痛みは やがて明日の歌になるよ
道の果て 空の向こうへ
見たかった 知りたかった 世界がある
迷いながら 信じながら 走ってゆく
君に聴いて欲しくて
作った 名も無き歌
いま心のまま 少年のままに 歌えたら
もう一度 君に逢えるのかな…
間違いとか 後悔とか
何度も繰り返すけど
あとどれくらい 泣いたのなら 強くなれる?
風のように 時代は行く
失くしながら つかみながら 走ってゆく
生きることの 美しさと
儚さを知る そのとき
この痛みは やがて明日を歌うよ
僕の歌を
福山雅治『少年』より
詩(うた)としても最高の出来ですね。
メロディに乗せられると、普通の感覚や感情を持つ人なら号泣するという仕組み?になっている。
世の中を知らない少年が、
生きることの 美しさと
儚さを知る そのとき
この痛みは やがて明日の歌になるよ
とある。
なんて、世の中は理不尽かつ儚いのだろう。
少年にこんな辛い現実を悟らせる福山さんもなかなか残酷だが、その現実を少年が知るという設定だからこの歌は名曲なんでしょう。
自分が一番好きな節は、
悔しくって 受け入れなかった
ただ負けたくなくて ただ少年だった
若い時って、とにかく自分しか見えない。
でもその蒼さがいい!
この曲の全てを物語っている。
生きることの 美しさと
儚さを知る そのとき
この痛みは やがて明日を歌うよ
福山雅治って、まるで詩人みたいですな。
普通の人はこんなフレーズ書けないし、
さすが夢を与えるシンガーソングライターですね。
福山雅治の音楽は、30年近く聴いているけど、最近初めて聴いた『少年』がダントツにいい!
一見、普通のことを書いているように見えるんだけど、何回も聴けば聴くほど心の内にある故郷や原点を思い起こさせる不思議な一曲。あまり激しいアップテンポが無いのに、鬼リピさせるのは秀逸だと思う。
自分は夕方車の中でラジオを聴いていた時に初めて知った曲なんですが、窓から差し込む夕陽と『少年』がやけにマッチして、その場で泣いてしまった。何かに比喩させたり想い出させたりと、曲の中に人間の魂のような力が宿っていると思う。
切ないけれど、心に残る素晴らしい歌詞のオンパレード。こんな歌詞だったり、フレーズを描いてみたいですね。
で、この歌詞に出てくる『少年』は誰なのだろうか?福山雅治自身なのだろうか?
ここに登場する少年は、どうなったのだろうか。少年の幸せを心から願って止まない。
少年の幸せを願って最後の結びとさせて頂きます。
最後まで、お付き合い頂きありがとうございました。
【了】