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【詩】異値秒

  午前2時 吐く息は白く
仲間と笑い 頬は赤く


  今を刻み続ける針の音
振り向けばすぐそこにあると思っていた



あの日から もう何周?



  悲鳴にも似た一定のリズム
重なる 僕らの落胆の声
流れの速さに頭は揺られ
一秒の価値が遠くなる




  針は今も叫び続ける
流れ落ちる一秒を掬ってくれる
その人を待って



 そうだ 僕らが掬わなくちゃ
僕らが代わりに大声上げて
心の熱を叫ばなくちゃ




 時間は平等には流れない
僕らが思っているより
一秒は長い




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