僕はもうマリトッツォを食べれない
気が付いたら、周りが一切マリトッツォの話題を口に出さなくなっていた。
いつか食べよう。いつか食べよう。そう考え続けた末、ブームはとっくに過ぎていた。
所謂時代に取り残された。そういった次第だ。その事にも最近気が付いた。
食べようとは、食べたいとは思っていた、何しろ甘いものはかなり好きでパフェやらも全然食べれてしまう。
しかし田舎に住んでいるというのもあってか、近くでマリトッツォを売っている店もなく、マリトッツォにありつくまでの道筋をわざわざ辿るという事をするくらい食べたい