わたし、ずっとあなたのことが、好きでした。その数文字を消したくて。
――起きてる?
うん
――あのさ
なによ
――今日、レイちゃんとディズニー行ってた?
え、なんで知ってんの?
――レイちゃんの、インスタの
――ストーリーに載ってた
まじで
――ほんと?
うん、行ったね
――楽しかった?
うん。それはそれは。
――そっか
で、なに?
――いや、確認
あーそう
――レイちゃんのこと
――好きなの?
急になんで?
――だって
――送信を取り消しました
なんだい?
――ちょっとだけ気になった
言うわけないじゃんか笑
――教えて
嫌だわ笑
――あっそ
え、あやめちゃん?もしかして?
――なに
あれあれー?僕のこと?
――だからなにって
僕のこと好きなんですかー?
――しんでください
冗談だって笑
――レイちゃんと付き合ってる?
うん
――知らなかった
まじで?
あ、そういえば言ってなかったわ。ごめん
――そうなんだ
――送信を取り消しました
――送信を取り消しました
――送信を取り消しました
え、なになに?
何消したん?悪口?
――概ねあってる
先越しちゃったからって嫉妬すんなよ!笑
――おしあわせに
あざす
――やっぱ別れてください
なんでや!笑
――冗談です
――おやすみなさい
おやすみー
『わたし、ずっとあなたのことが、好きでした。その数文字を消したくて。』